まだ独身で、彼氏と同棲していた時の話。
狭い室内を有効活用できるようにと、彼氏がトランクルームつきの部屋を選んでくれました。
でも、当時まだトランクルームはそ今ほど普及しておらず、その有効な使い方が分かるまでにはけっこう時間がかかりました。
今回は当時の反省も踏まえて、トランクルームが設置されたマンションのメリットと使い方を紹介します。
マンションにトランクルーム? 意味が理解できなかった20代の私
当時20代前半でまだ若く、はじめての同棲ということで、彼氏と一緒にわくわく部屋探しを開始。
クリエイターで、趣味がキャンプの彼氏は、特にキャンプ関連の道具が多く、当時1人暮らししていた部屋は、キャンプ道具で圧迫されていました。
さらに軽自動車を所有していたため、おのずと駐車場付き、さらに2LDKという間取りで部屋を探していましたが、地方都市でもその条件だと家賃は80,000円以上が相場です。
不動産屋に相談したところ、ただでさえ高望みの条件で探しているにも関わらず、さらに隣の彼氏が「トランクルームつきの部屋で……」などと言い出して、正直イライラが募りました。
トランクルームという言葉すら聞いたことがなかった私は、「そんなのいらないから、もっと安いとこにしようよ!」と提案しました。
しかし、彼氏からトランクルームの用途をきいて、結局は納得することになったのです。
マンションのトランクルームは部屋を最大限広く使うためのものだった
彼氏の趣味のキャンプ道具は、テント、テーブルなど、かなり荷物が多い(くせに捨てない!)のが問題でしたが、トランクルームはそのキャンプ道具の置き場として使うということでした。
私たちが最終的に選んだマンションには希望通りトランクルームが付いていました。
1畳もない広さでしたが、高さがあり、160cmの私が余裕で立って入れるほどでした。
キャンプ用品はできるだけ縦に収納し、積み重ねないように上から吊るしたり、すきま収納用のラックを使用して、できるだけ効率的に使用していました。
実際にマンションのトランクルームを使ってみると、彼氏のキャンプ道具がすべて部屋からは消えるので、その分かなり広く2LDKの部屋を使えたのをはっきり覚えています。
置き方を工夫して、車のタイヤ置き場としても有効活用
同棲してはじめての春を迎え、彼の軽自動車のスタッドレスタイヤの置き場所問題に直面しました。
実家に置いてもよかったのですが、彼氏の実家はマンションで、私の実家には1人暮らしだと嘘をついて同棲を内緒にしていたので、タイヤの置き場所がなかったのです。
車検会社にタイヤの預かりサービスもあったのですが、これ以上固定支出を増やすと、生活が厳しくなります。
そこで、ここで使ったのが、例のトランクルーム。
まず、中に入っていたキャンプ道具を一度すべて外に出しました。
その後、タイヤを4つ縦に積んで、その上にビニールシートをかぶせ、トランクルームの底上げをしたような感じに仕上げます。
タイヤでできたテーブルのようなものが出来上がるので、その上にキャンプ用品を乗せ、縦に収納することで、タイヤとキャンプ道具の両方をマンションのトランクルームに収納することができました。
ふたたびタイヤ交換の時期を迎え、後悔することに
しかし、名案だと思われた私の策には、大問題があることが分かりました。
春が過ぎ、夏も過ぎて、再び冬の季節を迎えた時、またスタッドレスタイヤに履き替えることになったのです。
収納した時は、その時のことしか考えていませんでしたが、私たちの同棲は幸いにも(?)長期化したことで、またスタッドレスタイヤを出さなければいけませんでした。
スタッドレスタイヤは、トランクルームの一番下に積んであるため、再度すべての山のようなキャンプ道具をトランクルームから出す必要があります。
かなりの作業量ですし、作業はマンションの敷地内で行っていたため、作業中の他の部屋の住人から結構じろじろ見られて恥ずかしい思いをしました。
同棲していた彼氏との恋が終わり、トランクルームともお別れ
クリエイターの彼氏は同棲中ずっとフリーランスで活動していて、月収がまったく安定しない状態でした。
一方、私はありがたいことに仕事でキャリアアップしたことで、残業時間が増え、多忙になったこともあり、同棲していながらもすれ違いの生活が続きました。
結局次の春を迎えることなく、私たちの同棲生活はあえなく終了となり、1人暮らしをするには広すぎる部屋を、ふたりとも出ることになったのです。
夢中な時には気が付けなかったものの、冷静になってみると今まで見えていなかったものが見えるようになりました。
よくよく考えてみたら、車も、もちろんタイヤも、キャンプ道具も、すべて彼氏のものです。
トランクルームがついた分、家賃は高くついたのに、そのトランクルームには私のモノは何も置いていませんでした。
それなのに、家賃は「ふたりとも働いている」ことを理由に完全に5:5で折半していたのです。
もちろん、私も働いていたので、家賃が折半なのは当然ですが、トランクルームの分くらいは彼氏が多めに支払ってもよかったのではないかと、後になって腹立たしい思いをしました。
トランクルームつきのマンションは、利用してみてはじめて、部屋が広く使えるというメリットがあることに気が付けましたが、その後は物件も彼氏も、慎重に選ぼうと思った次第です。