最初にシンプルライフに憧れたのは、大学時代にキャンプツーリングにハマったことがきっかけでした。
バイクに積める荷物のみで数週間生活する間に、暮らしにそれほど荷物は要らない、と気づいたのです。
また、持ち物を最低限に留め、決して「持ちすぎない」ことは、思考をクリアにすることであり、次の行動にチャレンジしやすくするためでもあります。
もちろん日頃、旅道具だけで快適に生きていくのは難しいですが、自分のできる範囲でモノを減らせば管理する時間が減らせます。
やりたいことにフォーカスする時間を増やすために、「ゆるシンプルライフ」始めてみませんか?
思考と持ち物はリンクするという法則
ものを減らすメリットは、なんと言っても掃除、管理が楽な点。探し物をする時間も減ります。
コロナ禍以降、在宅時間が増え、自分にとって‟必要なもの”に変化を感じた人も多いのではないでしょうか。
お店では次々新しい商品が売られ、パッと見それは必要そうに見えます。
でも、本当に必要なのでしょうか?
とはいえ、個人的にはストイックなミニマリストを目指す必要もないのかな、と思ったりもします。
少しだけ持ち物を見直し、部屋をスッキリさせるだけでも十分だと思うのです。
目に入るものがシンプルになれば、思考もスッキリ、行動力が増します。
家に沢山ある細分化された用途別の洗剤、メイク用品、洋服、調味料、ガジェット、スキンケア、台所道具、鞄、タオル、食器、スーツケース、寝具、本、レジャーグッズ等々。。
週末の一日でも、モノの棚卸しデーをとってみては如何でしょうか。
ゴールを決めてモノを減らす
モノを減らす基準はときめくかどうかでも構いません。
それも大事な判断軸ですが、実行するのは意外とエネルギーを使います。
思い出に浸り手が止まってしまったこともある私としては、もっと楽にシンプルライフを作りたいと思いました。
私は極力手をかけずにスッキリとした部屋を保つために “ゴール=床にモノを置かないこと”と決めました。
そこから逆算してルールを作り、モノの管理方法を決め、持ち物を減らすことにしました。
モノを減らすことは目的ではなく、自分の暮らしの最適解を達成するための手段です。
だから、自分が心地よく感じる空間づくりのゴールをまず決めてみて、その上で断捨離する必要があればしていくというやり方。
イメージを具現化するために、好きなインテリアの画像を探すところからスタートしてみるのもいいと思います。
小さな決め事でも劇的に変化
1)作り付け収納に入る量だけ持つ
大抵の家には作り付けの収納があると思います。
私も基本的にそこに入るものしか持たない、と決めてモノを減らしました。
現状、私物は全てクローゼットにざっくり入れて、一目で何があるかわかる量だけを保管しています。
モノが増えてきたら、使用してないモノは処分します。
2)カテゴリーごとにモノの住所を決める
引越しの時に役立ったのが、収納ケースごとにモノを仕分けしていたこと。
普段から耐久性のあるケースに入れておけば、荷造りの必要がありません。
私のクローゼットの下半分はにはぴったりFitsが並び、洋服、本、タオル、予備シーツ、CD、細々した文具、工具などほぼ全ての個人使用のモノを入れています。
カテゴリー分けをしっかりしておけば探す手間もかかりません。
Fitsは耐久性が高いので、今後も身軽に移動したい自分にはなくてはならないモノです。
小物類は無印良品の収納ケースも使用しています。
モノ選びの基準
1)ひとつで何役もこなすモノ
例えばフェイスタオルがあればバスタオルは不要。
湯を沸かすのはケトルでなく片口鍋でOK。
文房具類は同種の1つ残して処分、など。料理は好きですが包丁はマルチに使える1本だけ。
グローバルのペティナイフは女性の手にはぴったりなサイズで研ぎやすく、長年愛用しています。
2)生活の質を保つために必要なモノ
トイレ、玄関、キッチン、お風呂用などのマットやラグ……。
以前テキスタイルメーカーに勤務していたこともあり、自社のシャギーのラグなど置いていましたが、頻繁に洗えないマットはダニや花粉の温床だと思い、いっそ処分しました。
バスマットには普通のタオルか、珪藻土のマットを使っています。
また、5年半前住んでいた120㎡の物件から62㎡の現在のマンションに住まいを移したタイミングで、ベッドも処分しエアウィーブと布団を敷いて寝ています(快適!)。
また、掃除機はマキタのコードレスタイプを持っています。
ダイソンを2台使っていましたが、こちらの方がコンパクトで軽く、こまめに掃除すれば埃もたまらないので吸引力も十分です。
3)使用頻度が低く、かさ張るものは迷わずレンタル
滅多に使わない来客布団も処分しました。
来客用にはレンタル布団もありますし、近くのホテルに泊まって頂くこともできます。
スーツケースも今は収納に収まっているので持っていますが、他のものとの優先度次第でいずれ処分するかもしれません。
4)洗濯革命が起こる「洗濯マグちゃん」
友人に教えてもらって愛用しているのが洗濯マグちゃん。
マグネシウムの力で汚れを落とすという、まったく新しい発想の洗濯ネットなんです。
使い方は至って簡単で、洗濯物と一緒に洗濯機に入れるだけ。我が家はこれ1つで、1年間は使えます。
洗濯槽も洗濯物もカビ臭さがすっかりなくなり、さらに環境にも優しく良いことずくめ。これ革命です。
ちなみに、我が家では基本、洗剤は‟専用商品”は持ちません。
キッチンのパイプつまりに困った時に業者さんが教えてくれたのですが、お湯で溶かした重曹が一番効果がありました。
お風呂、洗面、キッチンなど家の掃除は、万能石鹸「ウタマロ」で事足ります。
5)女性らしさを保つために必要なモノ
10 年ほど前に肌断食にトライしてから、色々試してみた基礎化粧品。
結果、化粧水か太白胡麻油のみという、ごくシンプルなお手入れに落ち着きました。
朝の洗顔は水だけで、何もつけないことも多いです。
太白胡麻油で踵や脛をお風呂上がりにマッサージしていたら、かかと専用クリームで全く治らなかった頑固なカチカチのひび割れがいつのまにか無くなり、しっとりしていました。
日本産のものであれば、そのまま肌やヘッドマッサージなど全身に使えます。
肌は排泄器官なので、乾燥時の保湿か保護、UV対策だけで十分なのです。
健やかな肌を保つには、余計なものは極力肌につけずに皮膚常在菌の働きを促すことと、栄養バランスと睡眠の方がはるかに重要です。
また、ファンデーションはミニマリストにも愛用者が多いETVOSミネラルファンデを使用しています。
カバー力が高いのに肌に優しく、体を洗う固形石鹸で落とせるというのが最大の魅力です。
また、これは時短テクなのですが、この夏に眉のアートメイクをしました。
今はマスク必須なので、たとえノーメイクでも、最低限眉毛さえあれば外出できます!
まとめ
年齢を重ね、家族構成が変われば必要なモノも変わります。
50代の私は最近、サプリや体調管理、口腔ケアグッズが増えてきました(笑)。
基本的には “1 in 1 out” 持ちもの総量を増やしたくないので、何か買ったら何かを処分しています。
ちなみに…そんな私が唯一、コレクションしているのが食器です。
料理が好きなので、作家ものの和食器を昔から集めており、収納棚に入る量だけと決めて買っています。
ここでも重宝するのは、やっぱり何役もこなすもの。
倒しやすいワイングラスの代わりに作られたという背の低いグラスは、ドリンク、ヨーグルト、小さなおかず、スープ、そうめんつゆなど何を入れても様になります。
おまけにリーズナブルでスタックできる、と、いうことなしの優れモノです。
折々自分の持ちモノを見直し、新陳代謝を繰り返すことで、その時にベストなシンプルライフをイメージする。
本記事が、そんな一助になれば嬉しいです。
文:sanna
1970年生まれ
神奈川県のいい感じの田舎在住。在宅勤務4年目。英語が苦手な外資系メーカー勤務のデザイナー。
大3、中3の子どもたち、グレーのうさぎと暮らすシングルマザーでもあります。
ゆるめのミニマリスト。料理好き、読書好き。Kindleのせいで本、漫画をポチしまくりの日々。
クルマで3ヶ月くらい旅に出たいのが最近の願望。
Twitter:https://twitter.com/scrambler37
note:https://note.com/sanna