おうち時間が増えたことで、いま改めて自宅を快適に過ごすための工夫や知恵に、注目が集まっています。

自宅に収まらない荷物を、どこか別の場所に……とお考えの方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、トランクルーム運営のプロがお届けするトランクルーム覗き見連載の第3弾。

今回物件を見せてくれたのは、単身赴任中の旦那様を持つマンション住まいの主婦Kさんです。

 

名前:Kさん(女性・50代)

契約トランクルーム:埼玉県内さいたま市内の室内型(3階建て)

賃料:13,200円

広さ:2帖タイプ

家族構成:自分、主人、息子2人の4人家族 ※取材時は長男と自分の2人暮らし

自宅から物件までの距離:徒歩5分

車の所有:有

 

今回の取材にご協力いただいたKさん。

 

 

きっかけは夫の単身赴任。増えた荷物が収まらない!

「4年前、単身赴任を終えた主人が、私と息子たちと暮らすマンションに戻ってきたタイミングで、初めてトランクルームを借りました。主人の転勤先は愛媛だったんですけど、家具や仕事関連の資料などものすごく荷物が増えてしまって、全部をマンションに持って帰ってくるのは難しくて…」

 

そもそも、Kさんご家族はさいたま市内の4LDKのマンションに、息子さんたちと4人で暮らしていたそう。

しかし7年ほど前に旦那さんの転勤が決まりそこから突如、3年間の単身赴任生活に。

あれよあれよという間に、ひとりで暮らす旦那さんの荷物だけでなく、家族で転勤先に泊まりに行く用のスーツケースやお布団も増えてしまったといいます。

 

そのため、旦那さんが家に戻ってくるとわかった途端、大急ぎでトランクルームを探すことに。

自宅から一番近いという理由で、この場所を選んだとのこと!

 

トランクルームの入り口から全体を撮影した様子。

 

「当初はもっとぱんぱんでした。今は、主人がまた別のところへ単身赴任中なので、比較的スペースに余裕があります。主人が愛媛から持って帰ってきた仕事の資料類は、手前にある段ボールだけで、あとは私たち家族の衣類がほとんど。そろそろ、着なくなった冬服をここへ持ってきます!」

 

旦那さんの荷物を少しずつ整理して、今は、オフシーズンの家族の洋服や季節家電をここへ運んできているそう。

 

旦那さんのスーツ類をかけることが多いというハンガーラック。手前にはスーツケースも。

 

今まで取材させていただいた2室(※詳しくはこちらこちら)は、自分専用のトランクルームとして利用されていましたが、Kさんは家族全員のものを置く場所として使っているご様子。

なんだか実家の物置き部屋を見ているようで、妙な親近感を覚えます。

もう少し詳しくトランクームの中身を案内していただきましょう!

 

 

大切な思い出は捨てられない母ゴコロ

手前にあるクリアケースには、洋服が入っているんですよね?と伺うと

 

「たしかに下のものは、私や息子たちのニットやコートなどオフシーズンの洋服が入っています。けど、じつは上のケースは、お遊戯会の衣装とか、子供達が赤ちゃんの時に着ていた洋服なんです。もちろんもう出番はないんですけど、どうしても捨てられなくて……。すでに長男は26歳、次男も21歳なんですけどね」

 

ぎっしりと詰まっているのは、息子さんたちが小さい頃に着ていた洋服。

 

恥ずかしそうに話すKさんですが、温かい母ゴコロになんだかほっこりします。

奥の方にもありましたよ。もうずっと開けていないという、段ボールの箱!

これは旦那さんが、Kさんと結婚して一緒に暮らすときにまとめて持ってきたそう。

 

日用品と書かれた段ボールには、旦那さんの荷物が眠っているそう

 

真ん中に積んであるのは、非常用のお水で、棚の上には布団やスーツケースが置いてありました。

 

数年前に購入した非常のお水には、賞味期限切れの表示。つい置きっ放しになっているとか。

高さを活かして棚の上にも、びっしり荷物が。

 

昔は、ご家族で釣りやスキーに行ったこともあったそうで、外遊び用の道具がちらほら。

「今は主人が単身赴任中なので、私ひとりでは行かなくて」とKさん専用のキャディバッグも発見。

 

ゴルフが趣味のKさん。かさばるキャディバッグはトランクルームが便利だそう。

 

目を引く座布団は、旦那さんが愛媛から持って帰ってきたもの。

旦那さんが単身赴任から戻ってくることが決まったとき、自分たちでレンタカーを借りて、一度マンションに送られてきた荷物をここへ運んだため、そのときの荷物が随所に眠っているそう。

 

大相撲今治場所の座布団を発見。

 

 

必見!大量の衣類をひとりで運ぶための便利グッズ

ここからKさんのご自宅は歩いて5分ほどの距離ですが、荷物の移動は車を使っているとのこと。

仕事が終わって、夜訪れることが多いそうです。

 

「季節の変わり目や『これ、邪魔だからトランクルームに持って行こうか』と息子たちと話しあったものを、大体1ヶ月に1回のペースで運んでいます。洋服なんかを運ぶときは、100円ショップで見つけたビニールバックに入れて。これものすごい量が入るのに軽くてひとりで持てて、とっても便利なんです!」

 

丈夫で使い勝手の良いビニールバック。

 

「ここは虫や湿気が気にならないので、家でビニールバックに詰めたら、そのまま置いておけるんです。クリアケースだと運べないけど、これなら全然大丈夫」

 

実はまだ家にストックがあって、今まさに息子さんたちの冬服を詰めているところだといいます。

Kさん曰くこのビニールバックを使いだしてから、衣類を運ぶのがとっても楽になったとのこと!

 

 

他にも、トランクルームで何か気をつけていることを聞いてみました。

「一応、防虫剤は入れていますが、変な話、家に置いておくよりも綺麗なんです。ここだとほこりもつかないし。室内のトランクルームって、ネットでは調べて見ていたけど、中がこうやって管理されているとは実際に使ってみるまではわからなかったので。何を置いても痛んだりする心配がないので、とても助かっています」

 

トランクルームの取材でよく耳にする、「ほこりがつかない」というフレーズ。

物件にもよりますが、サーキュレーターなどが導入されている室内型トランクルームの大きなメリットですね。

 

 

でも……やっぱり気になる月々のお金のこと

Kさんが契約しているトランクルームは2帖タイプ。

コストは、月々賃料13,200円+管理費1,100円、合計14,300円の出費です。

すでに4年使っているとのことです。

 

「はじめに調べたときから、結構かかるなと思いました。自宅の周りの駐車場が月極1万2千円ほどで貸し出しているので、それよりも高い。この半分の1帖タイプも検討しましたが、家族4人の荷物を置くとなると2帖は必要でした」

 

やはり、月に1万円ちょっとの出費は少なくないと感じているKさん。

それでも契約し続けているのは、「未来のライフスタイルが、まだまだ変化しそうな時期にあるから」。

 

お泊まり用に買った布団。また使うことがあるかもと取っておいているとのこと

 

「前回と同じように、いずれ主人も単身赴任から帰ってきますし、長男はそろそろ結婚を考える年頃です。次男は大学卒業後の進路がまだ決まっていませんし、まだまだ先のことがわからないんです。そうなると、家電や家具はむやみに捨てられないんです。そんなときに、ちょっと置いておける、考える時間を与えてくれる場所があるのは、とても便利なんです」

 

この先の「もしかしたら」がたくさんある。

そんなとき、判断を先延ばしにできるトランクルームに、とても助けられているといいます!

 

「子供たちが自立して、主人とふたりになったら、今のマンションをリフォームすることも考えています。そのときは、トランクルームを解約する可能性もあると思います。でも、それがいつになるかもわからないですしね!」

 

 

終わりに。マンションと室内トランクルームの相性、抜群説!

実は、これまでトランクルームの中を見せてくださったお三方は、全員マンション暮らしでした。

面白いのは、その使い方が三者三様な点。

 

今回取材させていただいた “今は使わないもの”を置いているKさんのような使い方もあれば、衣裳部屋として、趣味部屋として個人的に利用している場合も。

 

室内のトランクルームは空調や温度管理がされていることが多いので、運んでくるだけでそのあとのメンテナンスが発生しないことも含め、決め手になっているようです。

 

ご協力いただいたKさん、本当にありがとうございました!

 

 

編集部では引き続き、トランクルームの中を見せてくださる方を募集しています。

我こそは!と思う方はぜひ当サイトまでご一報ください。