私の父はいわゆる物を捨てられない人。
そんな父がやっとトランクルームを借りると決めました。
物を分別したり、捨てるかどうか考える良い機会になるはず、と私はとても期待しました。
しかし……なぜか家には相変わらず物がいっぱい。
こんなはずではと私は落胆していますが、トランクルームを借りているのは父です。
我が家の事例を教訓として、失敗しないための3つのルールを紹介します。
期待したトランクルーム
手先が器用で、DIYや道具の修理が趣味の父。
もちろん助かることも多いです。
何か壊れた、調子が悪くなった、そんなときは直してみるよと言ってくれます。
しかしそれも良し悪しで、壊れたから、古くなったから、といってもなかなか捨てるまでいかない、修理に使うからとパーツ取りに取っておくこともよくあります。
そんな具合で家は物だらけ。
そんな父がトランクルームを借りると言い出したとき、ついに家がすっきりすると家族全員期待しました。
トランクルームに収納する際、必要な物の分別もしてくれるはず。
たとえ家族であっても他人である私なんかが父の所有物を勝手に処分するわけにはいきません。
実際の分別ジャッジだけは本人にやってもらう必要があります。
そのときは分別さえやってくれれば、と願っていましたが……。
とりあえずぶち込まれる物たち
借りたトランクルームは広さ二畳。天井までの高さは2メートルほど。
月1.3万円掛かりますが、築年数も浅く中もきれいです。
僕はたまにではありますが、父がトランクルームに使っていない物を運ぶようになりました。
しかし、中を覗いてみると、どう考えても分別しているように見えません。
長年放置されたホコリまみれのダンボール箱やパーツ取り用の部品がたくさん入ったケースをそのままぶち込んでいるのです。
これではトランクルーム内に、何が、どれくらい入っているのか、本人でも把握するのは難しいでしょう。
使いたいタイミングで即座に取り出して使う……なんてことは絶望的です。
このようなトランクルームの使い方しているのを見ると、トランクルームに持っていったらと声掛けるのも億劫になります。
さすがに分別するだろうという甘い期待は裏切られ、失敗を悟り始めました。
決定の先延ばし問題
父のトランクルームの使い方の問題は、分別を先延ばしにしていることです。
確かに取っておくかどうかの判断は大変で頭を使います。
しかし判断の先送り場所としてトランクルームを利用している限り家もトランクルーム内も片付きません。
こんな使い方では、荷物をただ移動させているだけ。
下手すると一生日の目をみない物を、です。
とても広いなら別ですが、そうでないからトランクルームを借りているわけでして……。
もちろんレンタル料金だって、無駄に払い続けることになります。
もしいつの日か父が亡くなってしまったら、トランクルームに入っている物を私たち子供が処分しなければなりません。
気力と判断力があるうちになんとかしてもらわないと周りの人が困ることになります。
失敗をふまえて、おすすめルールを紹介
それではどのようにすればトランクルームを上手く使えるのか、自分なりに考えてみました。
それほど難しいこともなくシンプルです。
・アクセスのしやすいトランクルームを借りる
・使う予定が明確なものを保管する
・保管するものをメモする
◎アクセスしやすいトランクルームを借りる
トランクルームに頻繁に出入りするような使い方をおすすめします。
そのため理想は自宅近くで徒歩、車どちらでもアクセスしやすい場所を選んでください。
通勤途中やお勤め先の近くなど習慣的に足を運ぶ場所でもよいかもしれません。
レンタル価格が安いからとアクセスしにくい場所を選んでしまうと出入りが嫌になり、不用品のたまる、取り出しが面倒でまた新しく買ってしまう、そんな失敗の可能性が高くなります。
◎使う予定が明確なものを保管する
どんな物をトランクルームで保管するのかはとても重要です。
使える物、使わない物ではなく、使う予定が明確なものを保管するようにしましょう。
使えるけど今すぐには使わない物を保管しがちですが、それは不用品がたまっていく原因となります。
そして予定が明確とは、使うシーンを具体的に思い浮かべられるということです。
例えば今はシーズンオフだけど、毎年行っているスノボのボード。
一方、昔買ってまだ使えるボード、となると予定もなくいつ取り出されるかわかりません。
これは不用品の有力候補です。
扇風機、こたつ、ストーブなど毎年使っているシーズン用品は保管に適しているでしょう。
保管した物に使う予定があるので、トランクルームに頻繁に出入りして物を取り出すはずです。
そのためには前途したようなアクセスが重要なポイントです。
もしあまり出入りしない、物を取り出さないのであれば不用品を保管していることになるので注意してください。
◎保管するものをメモする
メモ(もしくはPCやスマホで管理)することで収納物を把握できます。
もちろん無駄な買い足しを防ぐ効果もあります。
たとえアクセスのよいトランクルームを借りたとしても、自宅にあるのとは違い気軽に確認できません。
なのでメモが頼りになります。
この3つのルールを守れば不用品がたまらない、すっきりとしたトランクルームになるはず。
行くのも、取り出すのも苦労しません。
探し物をする時間も短いでしょう。
広すぎるトランクルームを借りなくてよいのでその点でも経済的です。