私は現在、さいたま市北浦和在住の大学生で、今春、他県よりここへ引っ越してきました。
引っ越し当時、北浦和で物件を探すに当たって迷ったのが、「京浜東北線北浦和駅の西口と東口のどちら側に住むか」問題 。
西口側と東口側の双方に店舗・飲食店が立ち並び、どちらも一人暮らしをする人にとっては住みやすい地域と言えます。
しかしだからこそ、駅のどちら側で物件を探せばよいのか悩んでしまいます。
そこで北浦和周辺で半年暮らしてわかった、西側と東側それぞれの魅力や特徴についてまとめてみました。
どちら側の方が一人暮らしをしやすいのか、自分なりの結論を出してみます。
北浦和は一人暮らししやすい穴場
北浦和駅周辺は、埼玉県内や東京都内北部の学校や会社に通うために上京してくる人にとって、まさに「穴場」ともいうべきスポットです。
その理由の一つが交通の便のよさ。
京浜東北線は埼玉県北部に向かうにせよ、都内に向かうにせよ、短時間で通える利便性の高い路線。
埼玉県北部については大宮駅で高崎線や宇都宮線、川越線に乗り換えればどこにでも行けます.
都内へは、赤羽・東京駅方面なら直通、武蔵浦和駅で埼京線に乗り換えることで新宿、渋谷方面にも短時間で行くことができます。
さらに北浦和が穴場である理由としては、家賃がほどほどに安い、という点も挙げられます。
もともと現在の「さいたま市」は、浦和市と大宮市などが2001年に合併してできた自治体。
ですので、現在の浦和駅と大宮駅(それぞれ京浜東北線の停車駅)周辺はかつてそれぞれの市の中心部であり、今も大規模な街が形成されています。
大きな街はやはり地価が高くならざるを得ず、浦和駅や大宮駅まで歩いて通える場所に住む場合、ワンルーム・マンションだと大宮駅周辺で平均約7万5,000円前後、浦和駅だと平均6万5,000円前後が家賃相場です。
ところが、両駅の間に挟まれた場所にある北浦和駅の場合、ワンルーム・マンションの家賃相場は約5万5,000円前後。
大宮駅周辺よりも約2万円、浦和駅周辺よりも約1万円安い!!
北浦和は、2つの大きな街に挟まれた家賃の安い地域であると言えます。
交通面での利便性があり、家賃もおトクな北浦和駅周辺ですが、西口側と東口側にはそれぞれ独自の街・地域性があり、生活環境も異なります。
引っ越し先を決める際は、それぞれの側の街の特徴を理解しておく必要があるでしょう。
参考サイト
https://www.homes.co.jp/chintai/saitama/omiya_00040-st/price/
https://www.homes.co.jp/chintai/saitama/urawa_00541-st/price/
https://www.homes.co.jp/chintai/saitama/kitaurawa_00595-st/price/
商店街が魅力の北浦和駅の西口側
それでは、北浦和駅の西口側、東口側のそれぞれにどのような魅力やメリットがあるのか、独断と偏見でご紹介します。
まず西口側の特徴を一言で言うと、大きな商店街が形成され、昼間から非常に賑やかであるということ。
西口を出ると正面、右手側、左手側の三方向に商店街が形成され、それぞれに飲食店街が立ち並んでいます。
吉野家、松屋、CoCo壱番屋、ギョーザの満州、サイゼリヤなど一人暮らしの学生にはありがたいチェーン飲食店が立ち並ぶほか、洋食店、ラーメン店、中華料理店、蕎麦屋(立ち食いだけでなく、本格的な蕎麦屋もある)なども豊富。
またバーガーキングやドトールコーヒーなども立地しています。
西口を下りてすぐのバーガーキングがある場所には、以前はスターバックスがありましたが2018年5月をもって閉店。
ファストフード店の数という点では、西口は有利と言えます。
西口は下りて右側の商店街を進むと、国道17号線を挟んでさらに通称「ふれあい通り」と呼ばれる商店街があります。
昔ながらの八百屋や魚屋さん、肉屋が立ち並び、「中国ラーメン揚州商人」や「麺匠大喜」などラーメンの名店も立地。
さらに知る人ぞ知るパン屋「オッティモ」もこの中にあります。
ピザパンとマフィンを販売しているパン屋さんで、一度食べると病みつきになること間違いありません。
このふれあい商店街をずっと進むと、大きな「北浦和サティ」に到達します。
通常、商店街と大型スーパーは競合関係にあり、大型スーパーができると商店街が寂れてしまうことも多いですが、北浦和サティとふれあい通り商店街の場合はうまく共存していて、双方とも人が多く集まり賑やかです。
北浦和駅西口を正面に進むと県立美術館のある北浦和公園があり、公園周辺の「常盤」地域は、さいたま市内でも屈指の高級住宅街です。
治安も良好で、住みやすい街として定評があります。
総じて西口側は、買い物スポットの豊富さや治安の良さを考えても、一人暮らしに最適な地域だと言えるでしょう。
昭和の臭いが残る北浦和駅の東口側
それでは北浦和駅東口はどうでしょうか。
東口側は歴史のある旧中山道・164号線が通り、どことなく昭和っぽさが残る街です。
駅正面の歩道にはアーケードが作られ、周辺には松屋、大戸屋、バーガーキング、マクドナルド、ドトールコーヒー、天屋などのファストフード店が立地。
アーケード付きの歩道をまっすぐ進むと、飲食店やカルチャースクールなど複数の店舗が入る雑居ビルが立ち並び、昭和の雰囲気を醸し出しています。
さらに進むと左手に大型スーパーであるクイーンズ伊勢丹北浦和店があり、そこから先は住宅街が立ち並ぶ地域です。
昔ながらの飲み屋街もあって「夜の街」としての顔もありますが、そんな雰囲気が好きな人には魅力的な街だと言えるでしょう。
駅を出て左側には「平和通り商店街」があり、「世界のやまちゃん北浦和店」やスーパーの「マルエツ」が立地。
西口の商店街に比べると飲食店が少なく、昼間の人通りはやや少なめ。
ただ同商店街にあるラーメン店の「金魚」は、雑誌に取り上げられることの多い名店で、休みの日に行くといつも行列ができています。
駅前交差点を右側に進むと、スーパーのセリア北浦和店があり、こちらも日用品を買える買い物スポット。
スーパーが多く立地しているという点は、東口の特徴・魅力と言えるでしょう。
判定―北浦和駅の西口側と東口側のどちらが住みやすい?―
結果、「外出好きの人は西口、家の中で過ごすことが好きな人は東口がおススメ」と言えます。
西口は外食店が充実しており、休日や通勤帰りに外で食事しやすいです。
ただ、日用品を買えるスーパーは、駅から徒歩で300メートル以上離れている北浦和サティ、あるいは駅から徒歩15分ほどの場所にある「島忠ホームズ」のみ。
「通勤・通学の帰りにスーパーによって帰る」ということが大変になるので、スーパーで買い物をするなら「家からわざわざ出かける」という習慣も必要です。
一方、東口はマルエツやセリア(1階部分スーパー、2階部分100円ショップ)が駅の近くにあり、通勤・通学帰りに買い物に行けます(ただしスーパーの大きさでは、西口の方が優位)。
しかし外食スポットが西口に比べるとやや少なく、食材を買ってきて自宅で調理することが好きな人に向いている地域、と言えるでしょう。