どこのご家庭にもある下駄箱。
我が家の下駄箱、というより「靴の収納スペース」は少し変わっています。
奥行 19.5cm
横幅 116cm
高さ 下から25cm空間を空けた所から天井近くまで。
かなり特徴があるので、最初は使いこなすまでに時間がかかりました。
しかし、ユニークな収納方法で解決することができたのです。
本記事は、狭い玄関でも靴を見やすく収納するアイデアとそこにたどり着くまでの奮闘記です。
規格外の下駄箱
我が家は結婚を機に、主人の実家を完全分離型の2世帯住宅にリノベーションしました。
設計上、私達の玄関スペースは狭く市販の下駄箱は難しかったので、大工さんに作り付けの下駄箱を依頼することに。
玄関の凹凸を減らし見た目をスッキリさせたいという私のこだわりが強かったので、規格外の下駄箱になったのです。
扉はクローゼットと同じタイプの扉でオーダー。
肝心の内部ですが、収納方法に融通をきかせたかったので棚や仕切りはオーダーせず、そのままの状態での引き渡しとなりました。
このこだわりの強さが、後で自分を苦しめるとは思いもしませんでした。。。
大ピンチ。靴が収納できない!!
下駄箱の奥行きが19.5cmのため、靴を一般的な方法で収納することはできません。
しかし、省スペースにぴったりのシューズキャビネットを見つけていたので、下駄箱内にいくつか設置して使用すれば問題ないだろうと考えていました。
参考までに、実物ではありませんが私が使用したシューズキャビネットの形状は下の写真のような物です。
予定通りシューズキャビネットを6個購入し3列2段に積み重ねて設置しました。
しかし問題発生!
うっかりしていたのですが、端には下駄箱の扉部分があるのでキャビネットを開閉するには両端12cmずつスペースを開けておかないといけません。
仕方がないので、2列3段で設置することに。
キャビネットは積み重ねて使えるタイプを選んでいたのですが、下駄箱の扉を開け閉めする度に予想外にグラつきます。
キャビネット本体を開閉する時も、3段にしているため不安定な状態になり倒れてしまうことが度々ありました。
キャビネット自体を壁に打ち付けて固定することもできるのですが、私は壁に穴を開けたくなかったため行き詰ることに。
また、思っていたよりも上部の空きスペースが多い点も気になります。
もう家は完成しているので今さら玄関を広げることはできませんし、設計内容を決めたのは私なので責任重大です!
このまま使い続けるのは難しいので代案を考えることにしました。
ユニークな靴の収納方法を発見
なかなか良いアイデアが思い浮かばず、仕方がないので棚をDIYしようかと思っていたのですが……。
ある日、靴屋さんのディスプレイにヒントを得た私は、壁面に靴を並べて収納する方法を試すことにしました。
これなら、上の方までスペースを有効に利用できます。
しかし、再び問題発生。
頭の中で収納イメージはできているものの、実際に使用するアイテムは店舗用のディスプレイ用品のため、何という名前で検索すれば良いのか分かりません。
そのため必死でウェブを検索しました。
結果、靴を置くパーツは見つけましたが、下駄箱の壁面は通常の壁なので引っ掛けることができません。
下駄箱内部は高さがあるので、部屋の間仕切りとして使う「つっぱり棒付きネット」を購入しました。
これなら壁に穴をあけなくても、しっかり固定できます。
ロングブーツのみ下駄箱内に直置きすることにして、スニーカーやパンプスはシューズフックに置きました。
ひとつのフックに片方の靴を置くので、1足につき2つのフックを使用。
ビーチサンダルみたいに重ねて収納しても気にならない靴は、1つのフックにまとめて収納しています。
普段あまり履かないヒールや季節外れの靴は上段へ。
子供が産まれてから気付いたのですが、シューズフックの幅は13.5cmなので、小さなベビーシューズは落ちてしまいます。
子供が小さい頃は、2つのフックを少しずらして重なるように引っ掛けて子供靴を置いても落ちないように調整して使用していました。
やっとイメージ通りに収納できたわ!と思ったのですが。
実際に使用してみると、「シューズフック」と「つっぱり棒付きネット」は別で準備したこともあり、双方の相性がよくありません。
引っ掛ける場所によっては、靴を出し入れする度にすぐにフックが外れてしまい他の靴も巻き添えにしながら落ちるのです。
最初の頃は、頻繁にフックが外れるのでストレスでしたが、使用しているうちにフックが外れやすい場所と固定されやすい場所が分かってきたので、少しずつ引っ掛ける場所を調整。
さらに滑り止めとして、小さな子供の髪の毛を結ぶ「シリコン製ヘアゴム」をL字部分に付けてみたところ、落ちることは無くなりました。
使い始めてから15年近く経ちますが、今も変わらず使用しています。
3つのメリットと進化する下駄箱
下駄箱の下にある25cmの空間ですが、ここは靴の仮置き場にしています。
脱ぎたての靴はすぐに下駄箱にしまわずに、一晩仮置きして湿気を乾燥させてから収納するのが我が家のルール。
あと小学生の子供が1人いるのですが、長靴だけは基本的に仮置き場に出しっぱなしです。
その日の天気に合わせて子供がスムーズに履き分けることができるので、子供に呼ばれることがないので助かります。
ご紹介した靴の収納方法は少し変わっていますが、この方法には3つのメリットがあります。
1.靴が増えても簡単に収納スペースを増やせること
私達は3人家族なので比較的靴の量が少ないですが、もし靴が増えてもシューズフックを追加購入するだけで収納できます。
空間はそのままの状態で、容量のみ増やせるのが一般的な下駄箱と違う点です。
2.掃除が簡単なこと
私は面倒くさがりなので手入れのしやすさは大事なポイント。
一般的な下駄箱だと一段ずつ拭き掃除が必要ですよね。
我が家の場合、一番下の部分だけキレイにすれば掃除完了なので楽チンです。
下駄箱用の消臭剤に加えて、臭いと湿気がこもらないようによく扉をよく開けておくのですが、扉の数が少ないので換気がおっくうにならず気に入っています。
3.取り扱いが簡単で再利用ができること
もし引っ越すことになっても、簡単に収納アイテムをバラせるので引っ越しが楽です。
靴の収納アイテムとして使わなくなっても、間仕切りや何か他の用途に再利用することができきるので便利。
たとえ処分することになっても、本体が軽いので私一人で処理できます。
最後に、下駄箱内に靴の他にも幾つかアイテムを収納しているのでご紹介しますね。
・靴の防汚れスプレー
・スニーカーの汚れ落とし
・靴を拭くための布
・ブーツキーパー
・下駄箱用消臭剤
・ほうき
・ちりとり
・物置の鍵
・はさみ
・紙袋
我が家では○○用の収納場所という分け方ではなく、その場所にあると便利なアイテムをまとめて収納するようにしています。
最後にある紙袋の使い方ですが、家に入る時に玄関で郵便物の封を開けて、必要のないダイレクトメールやお知らせはこの紙袋に捨てるように心がけています。
なるべく家に不要な物を持ち込みたくないので便利です。
子供が小さい頃は、紙袋の代わりにお砂場セットを置いていました。
最初は苦戦した規格外の下駄箱ですが、融通がきくスタイルが私にあっているようで今ではお気に入りです。
これからも、子供の成長や家族の使い勝手に合わせて下駄箱を進化させていければと思っています。