子どもが幼稚園や保育園、小学校に通っていれば、定期的に作品を持ち帰るようになります。
作品には、短冊やクリスマス飾りなどの季節もの、絵画、切り絵など、様々なものがあります。
画用紙にのびのびと描かれた絵などは見ていて楽しいものですし、子どもの成長も感じられます。
親としては、しばらくはとっておいたり、どこか目に付くところに飾ったりして楽しみたいものですよね。
でも、これらは油断していると貯まる一方で、飾る場所や保管に困っている、というお宅も多いのでは?
手軽にできて、壁や作品を傷つけずに作品を飾るにはどうすればよいか、我が家ではこんな風に実践してみました。
■なぜ作品は飾りづらい?
そもそも、なぜ子どもの持って帰ってくる作品は飾りづらいのでしょう?
子どもが園や学校で作る作品は、大きさも形もバラバラです。
大きなサイズの画用紙の絵、七夕の細長い短冊、写真入りの王冠、折り紙のメダル、針金を使った作品。
イベントやその時々の取り組みによって、出来上がる作品は様々です。
片っ端から並べて飾ることができれば楽ですが、形や素材、大きさが多種多様だと、かなりのスペースが必要で、見た目もごちゃごちゃしたりするのが悩みどころでもあります。
そこで、我が家はまず、子どもが作品を持ち帰ってくると、飾りたいもの、そうでもないものなど、子どもと一緒に分類することから始めました。
そして、飾りたいと思ったものを、どうすれば場所をとらず、壁や作品を傷つけることなく飾れるか、あれこれ試してみました。
■飾る方法その1)画びょうやピンなどを使う
一番手っ取り早いのは、やはり画びょうなどで壁に突き刺して固定してしまうことでしょう。
これならどんどん壁面に飾ることができるので、作品が棚の上を埋め尽くしたりするのは防げます。
しかし、当然ながら、壁や作品に穴が開いてしまうというデメリットがあります。
我が家は開けた穴が目立たないタイプのピンを使ったことがありますが、やはり壁に穴が開くことには変わりありません。
壁を傷つけることのできない賃貸住宅にお住まいの方ならば、なおさら使いづらい方法ですね。
■飾る方法その2)テープ類を使う
セロハンテープ、両面テープ、マスキングテープなど、テープ類で張り付けてしまうのもメジャーな方法です。
ただペタペタ貼るだけなので楽ですし、画びょうやピンのように直接刺すことがないので、壁を傷つけるおそれも少ないのも嬉しいポイントです。
マスキングテープであれば、柄や貼り方次第で、額のように貼ったり、作品や壁をまとめてデコレーションしたりすることも出来ます。
しかし注意が必要なのが、壁紙によってはテープの跡がついたり、テープがはがれなくなったりするものがある点。
壁紙そのものがはげる恐れもあります。
我が家は、一時期両面テープで子どもの絵を壁に貼っていたことがありますが、数週間経つと両面テープの粘着部分が黄ばんでネチャネチャしてしまい、剥がすのに苦労したことがあります。
また、作品やテープ、壁などの組み合わせによっては、相性の悪いものもあるようです。
クレヨンなどの油分を含むもので描かれた作品ですと、テープが貼りつきにくくなります。でこぼこした壁紙ですと、マスキングテープはいずれはがれてしまいます。
■飾る方法その3)額に入れる
王道は、額に入れて飾る方法です。
子どもらしさがあふれる絵画も、額に入れて飾ると立派な芸術作品のように映えます。
作品に合った額を選べば、より作品を際立たせることも出来るでしょう。
ただ、子どもの持ち帰る作品は、額に収まってはくれないサイズも多いもの。
作品ごとに額を買いそろえるのはそれなりにコストもかかるでしょう。
額を立てかけるだけならよいですが、しっかり固定しようと思えば、ある程度壁を傷つける可能性もあるかもしれません。
我が家は、強く固定しなくても壁にかけられるように、少しでも軽いものを、と紙製の額を購入したことがあります。
が、紙製の額ははがきサイズか、それより少し大きめのものが多く、大型作品を飾るのにはあまり適さなかった経験があります。
■飾る方法その4)粘着式テープを使う
壁を傷つけることなく紙類を貼る方法として、専用の粘着式テープがあります。
代表的なものとしては、大手文具メーカー「コクヨ」の「ひっつき虫」が有名どころでしょう。
粘土のような粘着テープで、好きな大きさにちぎってこね、壁にはりつけてからポスターなどを貼れば、壁に穴をあけることなくしっかりとくっついてくれます。
はがす時は、ゆっくりと取れば壁にもポスターにも跡が残らず、きれいにはがせます。
我が家でも、この「ひっつき虫」で写真を飾っていたことがありますが、わりとしっかりしていて丈夫でした。
ただ、壁紙の材質によってはすぐにはがれてしまったり、薄くて表面がザラザラした紙だと粘着テープの水分が染みてしまったりすることはあるようです。
また、「ひっつき虫」はポスターなどの紙を壁に貼ることに適しているため、少々立体的な作品や、重さがあるものなどには不向きなようです。
■やっぱり便利だった突っ張り棒
壁を傷つけることなく、様々な作品を飾るには何を使えばよいのか?
あれこれ試行錯誤した結果、我が家がたどり着いたのは「突っ張り棒」でした。
収納における便利用品で毎度おなじみの、あの突っ張り棒です。
壁と壁の間に突っ張らせるだけで、デッドスペースも便利な収納場所にしてくれる優れものです。
我が家でも、クローゼットで鞄をかけたり、靴箱の中で傘をかけたり、トイレの棚に目隠しの布をかけたりと、突っ張り棒はすでに家じゅうで大活躍しています。
今ではダイソーなど、100円ショップでも様々なサイズや柄の突っ張り棒が販売されており、実に安価に購入することができます。この便利さを、作品を飾ることにも生かしてみました。
まず、家の中で、ドア枠や窓枠と壁の間が大体100cm前後の場所を探します(あまり幅の広い場所ですと、突っ張り棒がたわんでしまうので注意が必要です)。
ちょうどよさそうな場所が見つかったら、突っ張り棒をドア枠や窓枠と壁の間に渡して固定します。
そこにフックつきクリップをひっかけ、作品をクリップで留めて飾るのです。
これで簡単に、作品を傷つけることなく、壁掛けで飾ることが出来ます。
作品が増えれば、つっぱり棒を増設するか、フックつきクリップを増やすことで簡単に対応できます。
絵でも写真でも布でも、重すぎなければたいていクリップで留めて壁掛けにすることが出来ます。
フックつきクリップは、ダイソーやセリアなどの100円ショップ、無印良品などで購入することができます。
シンプルなステンレス製、おしゃれなアイアン風など、クリップにも様々な素材やデザインのものがあるので、作品に合わせて使い分けてもおしゃれです。
何より、壁を傷つけないので、賃貸住宅にお住まいの方にもおすすめです。