ある日、私は突然の人事異動によって地方のホテル生活を余儀なくされました。
問題になったのは、今まで住んでいた家の荷物の山。
「この荷物をどう保管すれば良いのだろう」
そんな時に見つけたのが「トランクルーム」というサービスでした。
2015年8月から2016年4月まで、実際に利用することになったトランクルームのエピソードをご紹介します。
急な人事異動で、部屋にある荷物の保管場所が必要だった
私は保険代理店でテレアポをメインにした内勤営業の仕事をしていました。
業務内容は、全国の都道府県の電話帳でランダムに電話を掛けて、保険の見直しを提案する仕事です。
興味を持って頂いたお客様が居れば、電話上で説明を行い、全国に散らばる外交営業部が直接訪問して保険契約を行います。
4月に仕事を始めておよそ4ヶ月、内勤営業で順風満帆に進んで来た毎日でした。
しかし、突然、社長に別室に呼ばれることになりました。
「来月から外交営業部に異動ね!もう決まったから!」
私は愕然としました。
心機一転、4月に会社の近くに引っ越しをして、まだ4ヶ月。
私は、突然の人事異動を宣告されてしまったのです。
私の異動先の外交営業部は、滞在する場所が内勤が電話を掛ける場所に依存します。
その為、内勤営業がその県の電話を掛けるリストがなくなれば、新しい県に移動になります。
その為、1箇所に定住することが出来ず、1ヶ月〜1ヶ月半で拠点を異動する生活となります。
「ホテル暮らしになる」という現実を加味した上で、私の最大の悩みの種は、今住んでいる部屋の荷物でした。
冷蔵庫、洗濯機、28型テレビ、調理器具、ダイニングテーブル、ノートパソコン、ソファーなどなど……
大量の荷物の山!
ひとり暮らし用の荷物である為、一つ一つのサイズは大きくありません。
しかし、それなりには保管スペースが必要なものばかりです。
「この荷物をどこにしまっておけばいいんだろう」
新しい部屋を借りることも出来ず、今の部屋も引き払わないといけない。
頭を抱えてしまいました。
そんな時、インターネットで見つけた「トランクルーム」というサービスに目が止まりました。
言葉だけは、うっすら聞いたことがある程度。
実際にそれがどんなものであるのか、最初はさっぱり理解していませんでした。
「契約って大変なのかな?」
「すぐに契約出来るものなの?」
「セキュリティはどうなの?」
「掛かる費用はどれくらいなの?」
最初は不安だらけでしたが、使っていく中で気づいたことがたくさんありました。
トランクルームを実際に選んでみた
まずトランクルームを契約する際に、私が考えなければいけない条件が「トランクルームの場所」でした。
予定としては部屋の荷物を軽トラックに積み込んで運搬することを考えていたので、住んでいた部屋から近いトランクルームを検索しました。
しかし、近場で検索にヒットしたものは、全て屋内トランクルームでした。
私のような引っ越し荷物は、運搬そのものにかなりの労力が掛かる為、屋内トランクは向いていないのかなと思いました。
そこで、5km離れた場所ではありますが、屋外型トランクだけが密集している物件を発見。
料金も近隣の屋内トランクよりも安かった点、引っ越し荷物を搬入する為のスペースも取れる点などを考慮して、この屋外型トランクルームを契約することにしました。
私の利用目的は、「引っ越し荷物の搬入」。
でももし、「荷物が多いので新たに収納スペースが欲しい」、「比較的小さな荷物が多い」などの理由であれば、近場の屋内トランクルームもおすすめです。
一番不安だった契約については、電話と郵送書類だけの手続きで、とても簡単に進めることが出来ました。
トランクルームの鍵などもすべて郵送で送られてきたので、契約作業が苦手な人には煩わしさを感じることは少ないと思います。
しかし、契約手順は会社によって異なる為、事前に確認することをおすすめします。
また、私は時間がなかった関係で、契約前の内見などは一切しませんでした。
契約してから「思っていた広さとは違う!」などのトラブルに繋がる可能性もある為、内見をしておくことがベストであると感じます。
例えば、一概に「広さ3畳」と言っても、天井の高さなどを含めて実際に見るとイメージとかけ離れていることがあります。
数字では判断出来ない部分を実際に見ておくことで、安心感が得られると感じます。
また、「長い階段があって重い荷物を運ぶのが不便」であったり、「廊下が狭くて荷物が入らない」などの、ネットに記載された情報では見れない部分も多いです。
トランクルーム管理会社に相談をして施設を事前に内見することで、トラブルは減少します。
そして、屋外トランクと屋内トランクは、用途によって使い分けるのが一般的です。
例えば、屋外トランクであれば、私のように大きな荷物を入れるのに適しています。
大きな家具や電化製品、会社によってはバイクの駐輪場として使うことも出来るようです。
しかし、屋外トランクは外気の影響を受けやすく、湿気からトランクルーム内にカビが生えるリスクが存在します。
そのような影響を受けたくない場合は、屋内トランクがおすすめです。
私が実際に契約したトランクルームは屋外コンテナ。
広さは2畳、セール価格の5900円で売り出されていました。
トランクルームを実際に使ってみた
私は会社の方にお手伝いを頂きながら、引っ越し荷物をトランクルームに移動する作業を行いました。
部屋が4階にあった為に、搬出にはとても苦労しました。
一方でトランクルームへの搬入は、契約していたトランクルームの扉の前まで、軽トラックを停めることが出来た為、搬出の時に比べて時間も労力も掛かりませんでした。
結局それから約8ヶ月ほどの間、トランクルームを利用することになりました。
そして今から二年前の2016年 、転職が決まったことに伴い、トランクルームを解約することとなりました。
新しい住まいも決まり、引っ越し業者に依頼して、再び荷物をトランクルームから搬出していた際、収納していたソファーがカビだらけになっていることが発覚!
古いソファーだったので結局処分しましたが、大切なものや高価なものを預けるには少し不向きであることを学びました。
このカビ問題などは、事前に除湿剤を撒いておくなどで対策を打つことが出来たはずです。
屋外トランクを借りる際は、デメリットを加味して先手の対策を打つことが望ましいですね。
そして、引っ越しの際には、トランクルームを借りたことによるメリットがありました。
私は神奈川県から、転職先の愛知県までの引っ越しをハイシーズン期間でありながら、4万円に収めることが出来ました。
トランクルームから荷物を搬出したことで、簡単に荷物を引き出すことが出来る為、引っ越し料金がお得になった可能性が高いです。
例えばこれが、元々住んでいた4Fの部屋からの引っ越しであれば、4Fから1Fまでの運び作業がある為、料金が上がる可能性があります。
そんな意味ではトランクルームから契約マンションまでの引っ越し料金には、大きなメリットがあると感じます。
まとめ
「何を預けたいのか?」
「どんな用途で使用したいのか?」
これによって、トランクルームのタイプは大きく変わります。
今回説明した屋内トランクと屋外トランクの違いなどを加味しながら、慎重に選定することが大切です。
また、引越し場所が近所であれば、トランクルームに要らない荷物を収納しておいて、引越し業者が運ぶ荷物を減らずことで引越し代を安くすることも可能です。
また、私のように4Fの部屋から、1Fのトランクルームに荷物を移動するだけで、引越し費用に大きな差が生まれることもあります。
トランクルームは、海外に長期で旅をする為に、部屋を引き払ってトランクルームを利用したり、収納スペースを拡張したり、多種多様な利用用途がありますので、ぜひ一度調べてみてください。