子どもが大きくなってくると、家の中にものが溢れるようになってきました。
私は、なるべく服や思い出の品を取っておきたいタイプなので、収納やものの管理には人一倍気を使っています。
それでも自宅のスペースだけでは限界があり、最近ではトランクルームを利用するようになりました。
トランクルームは荷物を預けられる便利な倉庫なので、現在は、私物を保管しながらメルカリなどに出品する商品管理のためにも利用しています。
でも、ものの管理は素人には意外と難しく、私は何度も解約を繰り返す羽目になってしまいました。
そこで気づいたのですが、トランクルームは最初の選ぶ段階で、多くのことが決まってしまうようなのです。
私のこれまでの失敗から、後悔しないトランクルームの選び方には、4つのポイントがあると思います。
私なりの選び方を伝授したいと思いますので、これから同じようにトランクルームを利用したいと考えている人は、参考にしてみてください。
1:利用しやすい立地を考える
値段が安い、大きな部屋使える、そんな魅力的なトランクルームでも、遠方にあると利用が面倒になります。
最初は通えると思っても、なんだかんだいって億劫になってしまうものだと、実際利用してから気づきました。
ですから、なるべく利用しやすい場所にあるトランクルームを探すことが選び方のコツとなります。
私も最初、距離のことは考えず、ネットで一番条件の良かった場所に決めてしまったので、継続利用するには本当に苦労しました。
基本的に自宅や職場から通える距離を選ぶのがコツで、生活圏内にあるトランクルームが最適となるでしょう。
他にも、買いものや趣味のジムにいった「ついで」に寄れる場所を選んだのも、結果的に正解でした。
トランクルームだけを理由に出かけるのは、よっぽど時間に余裕がある日以外は無理です。
あくまでトランクルームはついでの予定に留めておくのが、継続した利用につながると思われます。
ただし、一度預けた荷物は預けっぱなしでほぼ使用しないというケースでは、多少距離があっても不便を感じることはないでしょう。
どの程度頻繁にトランクルームを利用したいか、事前にイメージしてみると良さそうです。
また、トランクルームまでの交通手段も重要なポイントです。
私の場合、ネットに出品するためにものを移動させることが多いので、トランクルームに行くときは毎回車を使っています。
そのため近くに駐車場があることが絶対条件で、あらかじめチェックしておく必要がありました。
車での移動を前提としているのなら、近くの駐車場や施設を確認しておくのがおすすめです。
もし電車やバスなどの公共交通機関を使う場合は、最寄駅と駅からトランクルームまでの距離も確認しておくといいでしょう。
【チェックポイント】
・どれくらいの頻度で利用する予定か
・自宅近辺や通勤ルートなど、日常的に利用しやすい場所はどこか
・希望エリアにトランクルームがあるか
・電車の場合:最寄駅はどこか/駅からのアクセスは便利か
・車の場合:施設内または近隣に駐車場があるか
2:荷物の保管状態を考える
トランクルームは基本的に密閉空間であるため、温度と湿度のチェックは絶対に欠かせません。
私の知り合いには、トランクルームに預けたことで衣服にカビが生えてしまった人もいます。
快適な保存状態を保てるように、きちんと温度と湿度を管理してくれるトランクルームを探すのも、選び方のポイントになるでしょう。
特に、デリケートな荷物を預ける場合は、空調設備があるトランクルームを選びたいですね。
ビルの中を仕切って貸し出す屋内タイプのトランクルームでは、空調が整備されているところが多いです。
しかし、いわゆるコンテナタイプのトランクルームはあまり空調の設備がなく、温度と湿度が上昇しやすいです。
どちらを借りるべきか判断する基準としては、仮に自宅で荷物を保管する場合に、庭先の物置に抵抗なく保管できるかがひとつの目安になります。
クローゼットや押入れなど、室内の収納スペースに保管したいと思うような荷物は、屋内タイプのトランクルームに預けると安心です。
先ほど挙げた本や衣類をはじめ、ゲーム機やDVDプレーヤーなどの精密機器、家電製品なども故障につながる危険がありますので、屋内タイプでの保管をおすすめします。
とはいえ、予算の関係でどうしてもコンテナタイプしか借りられないということもありえます。
その場合は、スペースにあまり荷物を詰め込まず、空気の通り道を作るようにしましょう。
また、荷物を床に直置きせずスノコ等を利用することで、より空気が通りやすくなります。
コンテナタイプを借りるときにはぜひ参考にしてくださいね。
屋内タイプを契約する場合でも、事前に冷暖房や除湿器がちゃんとついているのか、実際に見て確認するようにしたところ、今現在はかなり納得のいくトランクルームを借りられるようになりました。
面倒くさがらず、実際一度はトランクルームを訪れて、環境を肌で感じておくのが選び方のコツとなるでしょう。
【チェックポイント】
・預ける荷物は高温多湿でも保管可能か
・高温多湿に弱い場合:空調が整っているか
・現地に足を運んで環境をチェックしたか
3:適切な広さを考える
せっかくトランクルームを借りるのだから、なるべく広く、大きなものがいいと考えますよね。
でも私の経験でいえば、無駄な広さはむしろ邪魔になるので、適度なサイズを選ぶのがおすすめです。
あまりに広いトランクルームは管理が行き届かず、整理整頓が怠りがちになります。
時間がないから品物を簡単に置いて帰るだけという日もあるので、段々とトランクルームの中がごちゃごちゃになることもありました。
そんな失敗を重ねてきたので、私は今どちらかといえばコンパクトなトランクルームを利用しています。
小さめのサイズでもきちんと整理して使えれば、十分な広さを利用できるのです。
100均で買えるような収納棚や仕切りを用意して、あらかじめもののジャンルや大きさで分けられるようにしておけば、手間をかけずに適切な収納ができます。
他にも小物類はなくならないように袋に小分けにしたり、色のついたテープで「その場所に何が置いてあるのか」すぐにわかるように工夫するのもおすすめです。
もっといえばトランクルームに預けているものをスマホのメモで管理したいところですが、私はそこまでマメにはできていません(笑)。
以前はとにかく空いている部分にものを置いていただけなので、デッドスペースが本当に多かったです。
でも簡単な棚を作ってみるだけで、収納にピッタリのスペースを作ることはできました。
トランクルームにものを運ぶ前に、ある程度環境を整えておくのがおすすめです。
また広さだけでなく、高さをチェックするのも、トランクルームの選び方の重要なポイント。
高さがあるとそれだけものを積み上げることができるので、きちんとした棚を作ればかなりのアイテムを収納できるのです。
もちろん積み上げすぎて崩さないように、ストッパーなどの対策も忘れないようにしましょう。
広さを決めるときには、トイレでイメージトレーニングをすると意外に捗ります。
一般的なトイレは、約1畳弱。
そのスペースに天井までの棚を設置すると考えたら、思いの外収納できることが実感できるはずですはずです。
荷物の少ない一人暮らしの方であれば、1畳程度でも十分収納が可能だったりします。
小さめのトランクルームを選ぶことは費用の節約にも直結するため、コストをかけたくない方は熟考してください。まずは小さめのものから探して、適切なサイズ感をチェックしてみてください。
【チェックポイント】
・荷物の量に対してスペースが広すぎないか
4:安全性を考える
便利なだけではなく、気持ちよく安心して使えるトランクルームを選ぶことも、重要なポイントになると思われます。
「このトランクルーム、本当に安全なのかな?」という疑問があると、なんだか落ち着かない気分になるので、自然と利用の頻度が減ってしまうでしょう。
例えば中が汚れていたり、担当の人の感じが悪かったり、怪しい人が同じ場所で利用していたりすると、どうしても精神的な負担になります。
そういったところは何かとトラブルになる可能性があるので、長期間利用するのには向かないですね。
私も結局「なんとなく安心できない」トランクルームからは、すぐに移ることになりました。
具体的なトラブルがあったわけではありませんが、そういう気配があるだけで、大切な荷物を預ける気は起こりませんね。
屋内タイプのトランクルームでは、ビルの入り口とトランクルームの扉と2箇所に鍵があることが多く、コンテナタイプに比べると安全性が高いと言えます。
他にも、近所に人通りがあるか、敷地内に監視カメラがあるか、常駐や巡回の警備担当がいるか等、ポイントを絞って現地をチェックしてみることが大切です。
とはいえ、実際には、優良なトランクルームを見つけるのは本当に難しいです。
全部のトランクルームをいちいちチェックするのは時間的には厳しく、例え見たとしてもその本質を見抜くのは簡単ではありません。
そこで迷ったときは国土交通省やレンタル収納スペース推進協議会が認定している場所を選ぶことで、ある程度高い品質のトランクルームに出会えるでしょう。
他にもネットの口コミから、信頼できる投稿をチェックするのもありですね。
あとは単純に、そのトランクルームの運営者がどれだけ親身になって対応してくれるか試すのもおすすめです。
とにかく「ここでなら自分の荷物を預けても大丈夫!」と思える場所を見つけることが、トランクルームの選び方のコツなのです。
また、会社によっては契約時に保険に加入できるところもあります。
万が一の盗難や火災について保証する内容が多いようです。
保証範囲や金額はもちろん、オプションで任意に加入可能だったり保険加入が契約の際の絶対条件だったりと、具体的な内容については会社によって千差万別です。
いずれにせよ、トラブルが気になる場合は、保険に加入できるトランクルームを選ぶのが安心といえます。
【チェックポイント】
・信頼できる会社/担当者か
・どんな防犯対策が行われているか
・保険に加入可能か
5:利用する期間を考える
トランクルームには様々な使い方があり、目的によって長期で利用する人も短期で利用する人もいます。
利用期間は、これまでに見てきた立地や保管環境、安全性などの選択にも関わってきます。
短期間での利用では、引越しやリフォームのための一時利用や、留学・転勤による家財一式の預け入れなどが考えられます。
また、本格的に長期間契約する前に、お試し期間として短期で利用する人もいるようです。
その場合は、なるべく初期費用の安いところを探しましょう。
たとえ月額利用料が安くても初期費用が高ければ、利用期間が短い場合はトータルでのコストが高くなってします。
また、業者によっては初期費用が安くなるキャンペーン等を開催していることもあります。
キャンペーンの利用することで、短期利用の場合はさらにお得感が増します。
ただし、「最低でも6ヶ月は解約不可」などの条件がついてくることもあります。
ここを見落とすと予定外の出費にもなりかねません。
契約時の条件については事前にしっかり確認しておきましょう。
大きな家具があるような場合は、引越し業者に直接トランクルームに入れてもらうのもコツです。
中には、引越し業者と提携しているトランクルームもあります。トランクルームの利用と引越しをセットにすることで、さらにお得に荷物を運んでもらうことができます。
自社配送サービスのあるトランクルームもありますので、使いやすいサービスを調べてみましょう。
また、次の引っ越しまで出し入れしない荷物であれば、距離が遠くても、費用が安いところに預ける方がおすすめ。
空調についても、ほんの短期間であれば保管環境が良くなくても目を瞑ることができる人もいるでしょう。
予算と相談しながら、優先順位を決めることをおすすめします。
一方、特に解約の予定がなく、荷物を長期間預ける使い方もあります。
よく預けられているのは、季節の衣類やアウトドア用品、家に置くにはかさばってしまう趣味の道具や、思い出の品々、防災用品など。
家の延長線上の収納スペースとして利用するケースです。
こちらの場合は、初期費用が多少かさんでも月額利用料が安いほうが、長期的に見てコストを抑えられます。
また、荷物の保管環境や安全性の面についても、長期で利用するならばより慎重に検討する必要があるでしょう。
【チェックポイント】
・利用期間が決まっているか
・キャンペーンは利用可能か
・どんなサービスがあるか
まとめ
☑ どれくらいの頻度で利用する予定か
☑ 自宅近辺や通勤ルートなど、日常的に利用しやすい場所はどこか
☑ 希望エリアにトランクルームがあるか
☑ 電車の場合:最寄駅はどこか/駅からのアクセスは便利か
☑ 車の場合:施設内または近隣に駐車場があるか
☑ 預ける荷物は高温多湿でも保管可能か
☑ 高温多湿に弱い場合:空調が整っているか
☑ 現地に足を運んで環境をチェックしたか
☑ 荷物の量に対してスペースが広すぎないか
☑ 信頼できる会社/担当者か
☑ どんな防犯対策が行われているか
☑ 保険に加入可能か
☑ 利用期間が決まっているか
☑ キャンペーンは利用可能か
トランクルームはどこも一緒なんて考えていると、思わぬ失敗をすることになります。
こちらで紹介した選び方を参考に、何を基準にするべきかあらかじめ考えておくといいでしょう。
トランクルームを有効利用するには、選ぶ段階がとにかく重要なので、ポイントを押さえて確実に優良なものを選んでみてください。
最初の頃は失敗したり妥協したりと、上手くいかないこともあるかもしれません。
でも段々と感覚がわかってくると思うので、失敗を糧に自分にとって最適なトランクルームを探し出してみましょう。
【追記】2018年8月10日、2019年10月25日
参考