他人のトランクルームの中って、気になりませんか?
大好評だった初回に続き、他人のトランクルームを覗き見る連載、第二回目です。
今回はなんと……女子大生のトランクルーム!!!!!
歩くたびに揺れるフリルが可愛らしいワンピースで、我々を案内してくれたMさん。
トランクルーム室内の様子を、現場からレポートします。
洋服が増えすぎて、部屋に服が収まらない
以前、友達の家へ向かう途中にあった立看板で、初めてトランクルームの存在を知ったというAさん。
現在は、3LDKのマンションに家族4人で暮らしだといいます。
名前:Mさん(女性・22歳)※2020年3月現在
トランクルーム:埼玉県内さいたま市内の室内型(3階建て)
賃料:16,500円(税込)/月
広さ:2帖タイプ
家族構成:自分、弟、両親の4人暮らし
自宅の間取り:3LDK
自宅から物件までの距離:自転車で約5分
車の所有:無
自室があるというのに、なぜ、この場所を借りることになったのでしょう?
「ものが多いんです、というかすべて洋服です……。高校生の時から集め始めた洋服が、大学生になってバイトを始めたことでさらに増えて、たちまち5帖の自室には収まらなくなってしまって」。
そんなMさんのトランクルームには、なるほど、そこからあふれた洋服がぎっしり。
トランクルームの扉の中は、お好きだという『LIZ LISA』の洋服を中心に並べたクローゼットになっていました。
その頃、Mさんはトランクルームの存在を知り、ご両親に相談することもなく、自宅に一番近かったこの場所へ一人で見学に訪れたそう。
賃料16,500円は自腹ですか?
Mさんは現在借りているトランクルームは、2帖サイズとかなり広め。
当然賃料もお高めで、毎月黙っていても16,500円が引き落とされます。
学生さんが支払い続けるには、正直キツイのでは?と勝手に想像するのですが、ご両親が援助をされているのか伺ってみました。
「いえいえ、トランクルームのお金は、全額自分で払っています。この部屋を両親に見せたこともないんです。単純に、自分の洋服を置く専用スペースとして利用しています」。
Mさんはこうも続けます。
「服もトランクルーム代も、すべて自分でアルバイト代で賄っているんですが、今のところ辛いとは思っていません。母にここの明細を見られた時は、こんなに払うなら洋服を減らせばいいのに、、、と言われたりもしましたが、私は、服が好きなんです。好きな服を誰にも気を遣わず、好きなだけ持つことができる幸せのほうが大きいです」。
「最初、衣装部屋として使える、古くて安いアパートを借りることも考えたんです。でも、4帖ほどでも最低3万円はかかるし、住まなくても電気代や水道代はかかってしまうので損だなって。それと、屋外のトランクルームは安いですが、温度管理ができないんですよね。しかも、出し入れしている様子が外から丸見えという防犯面で、選択肢から外しました」。
そうして、現在の室内型トランクルームを契約したMさん。
「家からも近くて、近所にコインランドリーがあるのも便利だなって思ったんです。基本、ここへは家で洗濯をしたものを運んできますが、乾きにくい洋服は先にそのコインランドリーで回してから保管するようにしています」。
トランクルーム室内の収納アイテムはニトリ一択
「近くにイケアがないので、室内の収納はニトリ一択でした」と笑いながら話すMさん。
ここに必要なものは、全てニトリで揃えたそう。
「初めはL字型にラックを配置しようとしてたんですが、試してみたら収まらなくて……。で、試しに左右にラックを置いてみたら、真ん中にちょうど通路が確保される形になって便利でした。右側のラックにはワンピースを掛けて、左側はニトリで見つけた突っ張り棒で二段にできるハンガーラックに。ここに、トップスとスカートを分けて掛けています」。
ちなみにこの膨大な洋服を、どうやってここまで運んだのか聞いてみると
「一人で、自転車で運びました。うふふ」と、まさかの回答が。
「例えばワンピースだったら、ディズニーランドで売っている一番大きな有料のショッピングに15着入るんです。それに詰めて、自転車に乗せて、何往復かして運搬しました。今も往復して運んだりしますよ」。
尚、自転車置き場からトランクルームまでは、備品の台車を使うこともあるそうです。
このトランクルームには、基本シーズンオフのものを置いているというMさん。
Mさんいわく、トランクルームを上手に使いこなすコツが2つあるそうです。
「1つは、洋服はハンガーに掛けた状態でトランクルームに持ってくること。もう1つは、家から持ってきたシーズンオフの洋服を奥に掛けること。そうすると自然にシーズンのものが前に出てくるので、それを家に持って帰るんです」。
すごくシンプル!
でも、これなら誰でも真似できそうですね。
大事な洋服。だけど、湿気取りは必要ないかも?
ラックには、洋服と一緒に掛けられた湿気取りとムシューダを発見しました。
「一応と思って買いはしましたが、いらなかったですね~」
たしかに、そう聞いてみてみると、ムシューダには“おわり”の表記が出ています。
「ここは真夏に来ても空調が効いているので涼しく、通年カラッとしているので、自宅で常用している除湿剤はとくに必要ないんじゃないかなって思います」。
「それと、地味にここのトランクルームの匂いが好きです。人がいない建物の匂いっていうんですかね。エレベーターの中みたいですよね。洋服からもこの匂いがほんのり香るんですよ」とのこと。
ちなみに、多くのトランクルームでは、香りのあるものは保管&使用禁止なので、建物自体の無機質な匂いがする物件が多いです(当社調べ)。
最後に。自分の“好き”を愛そう
「私の周りでトランクルームを利用している友達はまだいないんですが、一人暮らしとかを始めたら絶対便利ですよね。一人暮らし用の物件って、収納も最低限しか付いていないじゃないですか。荷物の多い女性にとっては6帖の生活スペースなんて、生活必需品だけで埋まってしまうと思います」
そう、収納は誰もが頭を抱える問題です。
昨今謳われる「ものを持たない生活」や「ミニマリスト」も素敵ですが、自分の好きに囲まれる人生の豊かさは、何にも代えられません。
ちなみにMさん、アーティストであるGACKTさんの大ファンだそう。
「買ったグッズをこのトランクルームに置くことも考えましたが、そうすると部屋で拝めなくなって寂しいんです。だからGACKTさん関連グッズは部屋に置いて、着ていく洋服だけこっちに持って来ました」。
「実家にすべての服を置いていた時は、全部出しておくと両親に文句を言われるので、一部は人目に触れないように袋に閉じ込めていたんです。今はこうして、思いっきり自分だけのものを置く空間ができて、もう至福です」。
好きなものは好き。
そんな好きなものが、「人」を作っているのだと最近思うことがあります。
自分をしっかり持った素敵な女子大生のトランクルーム、とっても勉強になりました!
★トランクルームの中を公開してくれる方を募集しています★
採用された方には「アマゾンギフトカード」8.000円分をプレゼント!※イコムの物件ご契約者様に限ります