元歌舞伎役者である私の着物、書籍、雑誌、妻の洋服、季節が変わるごとに増える家電製品。
我が家の歴史は大量の荷物との戦いでした。
戸建てを購入した現在は何とか収まっていますが、賃貸に住んでいるときは「家賃の半分以上は荷物のため」という状態が長く続いていました。
そこで考えたのが「トランクルームを活用して家賃をセーブする」という方法です。
ただトランクルームの料金が高ければ、意味がなくなってしまいます。
そこで都心・郊外、屋内型・屋外型、持ち込みタイプ・宅配タイプ、様々なトランクルームの料金を比較して、「我が家にとってどんな利用法がベストか?」ということを常に考えていました。
今回はそんな「利用タイプ別トランクルーム料金比較」をお伝えしてまいります。
都心部か郊外かで比較
トランクルームの料金はおおむね周辺の賃貸物件の家賃に比例します。
そのため都心部に近いトランクルームと郊外のトランクルームでは料金に差がでてきます。
ここでは私が実際に利用していた、東京都世田谷区三軒茶屋周辺のトランクルームの料金と、郊外の例として横浜市青葉区のあざみ野を比較してみました。
0.5畳 | 1.0畳 | |
---|---|---|
世田谷区三軒茶屋 | ¥8,748 | ¥14,580 |
横浜市あざみ野 | ¥6,480 | ¥10,800 |
※1ヶ月あたりの料金
自宅近くの都心部は料金が高い
三軒茶屋はあざみ野に比べ0.5畳タイプも1.0畳タイプも共に「1.35倍」となっていることが分ります。
月々の金額では大した差ではありませんが、1.0畳タイプを年間で借りることを考えると差額は40,000円弱となり、無視できない金額です。
頻繁に入れ替えないものは郊外のトランクルームで料金を抑える
そこでガスファンヒーターや扇風機などの季節家電、衣替えの時に入れ替える洋服など、半年に一度しか入れ替えないものについては郊外のトランクルームに収納し、料金を抑えるといった対策が有効となります。
屋内型か屋外型かで比較
トランクルームにはビルやマンションのワンフロアを仕切って貸し出す屋内型と、運搬用のコンテナを敷地内に設置してその内部を貸し出す屋外型(レンタルコンテナ)があります。
コンテナを設置するには広い敷地が必要なため、屋外型は都心部には少ないのですが、今回は世田谷区の三軒茶屋の屋内型トランクルームと世田谷区喜多見の屋外型レンタルコンテナを比較してみました。
0.5畳 | 1.5畳 | 3.0畳 | |
---|---|---|---|
世田谷区三軒茶屋(屋内型) | ¥8,748 | ー | ¥34,992 |
世田谷区喜多見(屋外型) | ー | ¥8,000 | ¥12,000 |
同じ面積で比較すると、約3倍違うことが分ります。※いずれも月額。また屋外型は2F部分の金額(1Fよりも2Fの方が料金が安い)
屋内型は湿気・温度・セキュリティ面で安心だが料金が高め
屋内型のトランクルームはビルやマンションのワンフロアを仕切っていることから空調・エアコンの設備が整っていることがほとんどです。
また元々セキュリティ面がしっかりしている上に管理人や警備員を配置していることも多く、安心感があります。
ただそれらの安心感が「約3倍」という料金に反映されており、その点をどう考えるかが問題です。
屋外型はリーズナブルな料金が魅力だが収納するモノを選ぶ
一方の屋外型はリーズナブルな料金が魅力ですが、基本的に屋外に運搬用のコンテナが設置してあるだけなので梅雨時~夏にかけては高温・多湿状態になることが多く、デリケートなものの収納には向いていません。
またセキュリティ面でも基本的にコンテナのドアに南京錠などが掛けてあるだけなので万全とは言えない状況です。
そこでアウトドアグッズなど、高温・多湿でも問題の無いもの、万が一盗難にあってもダメージが少ないものを収納するようにするのがおすすめです。
大きさ・広さで比較
もちろん広いトランクルームの方が料金は高いのですが、かといって広さが倍になったから料金も倍になるというわけではありません。
ここでは屋内型、屋外型それぞれを大きさ・広さによって比較してみます。
【屋内型】
0.5畳 | 1.0畳 | 2.0畳 | |
---|---|---|---|
世田谷区三軒茶屋(屋内型) | ¥8,748 | ¥14,580 | ¥25,272 |
【屋外型】
2.0畳 | 4.0畳 | 8.0畳 | |
---|---|---|---|
世田谷区喜多見(屋外型) | ¥10,000 | 23,000 | ¥40,000 |
※いずれも2F部分の金額
大きめのトランクルームをシェアするのもあり
屋外型の4.0畳を除けば、ほとんどの場合広さが2倍になっても料金は2倍以下に納まっています。
そこで大きめのトランクルームを借りて、友達とシェアするという方法もありです。
私はいつも一緒にキャンプに行く友達家族と屋外型のレンタルコンテナを借りてアウトドアグッズを収納。キャンプ場に行く前にレンタルコンテナに寄ってピックアップしてキャンプ生活を楽しんでいました。
収納を工夫して小さなトランクルームを広く使う
小さなトランクルームは割高になりますが、空間を上手く使えばかなりのものが収納できます。
例えば0.5畳の屋内型トランクルームだと床の面積は90cm×90cm=0.81㎡ですが、高さは2m以上あります(私が借りていたトランクルームは2.25mありました)。
そこで背の高いスチールラックをトランク内に持ち込み、「縦の空間」を有効利用するのです。
段ボールに入れて積み重ねるより荷物の出し入れも楽になりますし、この方法はおすすめです。
持ち込みか宅配かで比較
段ボール1個分から利用することができ、料金も段ボール1個¥300/月程度と格安なことから人気があるのが「宅配型トランクルーム」です。
一般的なトランクルームの場合、いくら収納する荷物が少なくて中がスカスカでも料金が変わらないのに対し、宅配型は段ボールの個数で料金が決まるため無駄がありません。
また宅配型トランクルームの場合は段ボールに詰めて送った荷物を「日本のどこか」で保管しているため(セキュリティの問題もあり、保管場所は明かされていないことが多い)、都心の屋内型トランクルームに比べ、同じ容積当たりの料金も安くなります。
ただ問題は「荷物の出し入れ」です。
自分で持ち込むトランクルームは車の利用がポイント
宅配型トランクルームの場合、ほとんどの業者は自宅まで集荷に来てくれるので荷物の出し入れが非常に楽です。
一方、屋内型、屋外型を問わず、一般的なトランクルームの場合は自分で荷物の出し入れをしなければなりません。
そのためよほど近所にトランクルームがあれば別ですが、基本的に車がないと荷物の出し入れに苦労することになります。
ただ車さえあれば「いつでも」荷物の出し入れができるため、「明日○○が必要!」という時も対応することが可能です。
宅配型は安い料金が魅力だが、急な出し入れが難しい
一方宅配型トランクルームの場合、荷物を取り出す時は業者に対して指示を出し、宅配便で届けてもらわなくてはなりません。
多くの業者は「最短翌日に荷物が届きます」とうたっていますが、それでは急に必要になった時に間に合いません。
料金の安さが魅力の宅配型トランクルームですが、この点には注意が必要です。
収納するモノによって使い分けるのが費用を抑えるコツ
ちなみに私の場合は、
すぐに取り出す可能性のあるもの・高温多湿に弱いもの→屋内型トランクルーム
家電品やアウトドアグッズ→屋外型レンタルコンテナ
というように使い分けていました。
容積当たりの料金は屋外型<宅配型<屋内型の順で高くなっていきます。
ただ、屋外型は高温・多湿状態、宅配型は急な出し入れが難しいというウイークポイントもあるため、収納するモノによってトランクルームを使い分けるのがおすすめです。
屋内型、屋外型、宅配型のトランクルームを上手に使い分け、家賃のセーブ&室内にモノのない広々生活を実現してください。
文:友三郎(40代・元歌舞伎役者、現ファイナンシャルプランナー)
【参考】
LIFULLトランクルーム
https://www.homes.co.jp/trunkroom/kanagawa/kawasaki_asao-city/
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