お気に入りの洋服を買い足すうちに、いつのまにか収納するスペースがなくなってしまっていませんか?
部屋が衣類であふれ返っていませんか?
そんなとき、トランクルームを利用すれば家の中をすっきりさせることができます。
でも、ちょっと待ってください。
単純に「置き場がないから全部トランクルームに!」という考え方ではまったく意味がありません。
賢く、衣類をすっきり収納する方法をお教えします。
衣類整理のためのトランクルームの選び方
まず、トランクルームには屋内型・屋外型など、複数のタイプがあります。
衣類を収納するのであれば湿気のある場所ではカビが発生してしまう可能性があるので、しっかり換気設備の整った屋内型のトランクルームを利用することをおすすめします。
屋内型のトランクルームの中には、服を吊り下げて保管できるようにしている所もあり、シワが気になる服や長丈の衣類保管にとても便利です。
預けたい荷物を、箱ごと宅配で郵送・保管して収納管理してくれる所もありますが、手軽な分どんな場所に保管されているかが重要です。
便利ですが、保管する場所が屋外型である場合もあり、衣類の保管環境に適していない場合もあります。
換気設備があるのか等、環境は事前に調べておきましょう。
できれば実際に保管する場所を下見しておいたほうがどんな環境で保存されているのかがわかるのでおすすめです。
私が実際に利用したのは、自分で荷物を出し入れする物置の小部屋タイプのトランクルーム。
安価なわりに換気扇がついていたので、最初に中に入ったときに湿度が低く、安心して衣類を預けられました。
トランクルームに衣類をしまう際のポイント
・棚やラックを活用する
トランクルームには棚などが設備されている所もありますが、物置のように何も無いタイプの物も多いです。
そこで、自分でステンレスラックなどを準備して、荷物を収納していけば、縦の空間も有効活用できます。
実際私が利用した際も、詰め込んでしまって奥の物が取れなくて困った経験があります。
最初は手間でも、棚やラックを導入して整理しておけば、衣類の入れ替えもスムーズに行えます。
・何を収納しているのか段ボールや箱に明記する
ダンボールに詰め込んでしまうとどれに何が入っているのかさっぱりわかりません。
最悪、誰の何が入っているのか箱に記載しておく事、できれば半透明の収納ケースを利用してすぐに判断できるようにしておくと便利です。
・出し入れの頻度別に収納場所を決める
冠婚葬祭の衣類や特別な衣類を収納しておく際は、いざというときにすぐに取り出せる場所に収納しておくことが大事です。
ほとんど取り出さないものを奥に、いざという時に必要なものや出し入れが多いものは手前に収納するなどの工夫を考えておきましょう。
・収納したものを記録する
簡単でもいいので、トランクルーム専用ノートなどを準備して収納したものをメモしておくと整理するときに役に立ちます。
今はメモに便利なアプリなども出ているので、うまく活用してください。
衣類を収納する前にしておくこと
・クリーニングしておく
収納する衣類は、できるだけ預ける前にクリーニングに出すことをおすすめします。
そのまましまいこんでしまうと時間が経ってシミが浮き出てきたり、虫が喰って穴が開いてしまったりする原因になります。
・防虫剤を使用する
収納には、どれだけ気をつけていても、どこからか虫が入り込んで穴を開けてしまうことはあります。
そんなときは、タンス収納などと同じように、防虫剤の使用がおすすめです。
収納する際はダンボールよりも、衣装ケースなどのほうが密閉性が高いので、防虫剤の効果も高まります。
・除湿剤を置いておく
室内型で、ある程度密閉されているタイプのトランクルームであれば除湿剤も効果的です。
換気扇がついていても、一定湿度まで上昇しないと換気扇が稼働しないという物件もあるようです。
衣類を整理する際に大事なこと
たくさんある衣類を見て、「置く場所がない」「収納すると部屋がせまくなる」と思い、トランクルームを検討する方も多いと思います。
確かに夏になれば、冬服はたんすの肥やしとなりますし、冬には逆パターン。
毎年その繰り返しです。
しかし、衣類をトランクルームに収納する前に大切な事は、「必要な物を必要な場所に収納する」という鉄則です。
私がトランクルームを利用した際は、引越しの荷物を預けていたのですが、引越し先に移れるまでの期間ウィークリーマンションに住んでいました。
必要最低限の衣類しか持って行かなかったため、あとから「もう少し厚めの上着がないと……」とか「子どもの衣類が足りない……」ということになって、結局ちょこちょこ取り出しに行くことになったのです。
しかし、衣類をすべてダンボールに入れてとにかく無造作に詰め込んでしまっていたため取り出すのにも一苦労。
何より、ダンボールに「衣類」と書いていてもすべて混ざってしまっているため、必要な服を探し出すのにも時間がかかってしまいました。
衣類がたくさんあっても、必要でない服もたくさん混ざってしまっているのです。
あなたの自宅の中の衣類には、「あってもまったく着ない服」が混ざっていませんか?
その着ない服をトランクルームに収納してしまえば、やっぱりいつまでも着ないままで、結局トランクルームの肥やしになってしまうだけです。
衣類を整理するときに着ない服は思い切って捨ててしまい、本当に必要な物を収納すれば収納効率もアップし、トランクルームもすっきりわかりやすく活用することができます。
そこで、衣類整理をする際に大事なポイントをお教えします。
衣類整理のポイント
1)サイズが合わない衣類は捨てる
着られなくなった、着ようと思ってたけどサイズが合わなかったなどという服は迷わず捨てましょう。
例えば「ちょっと痩せれば着られるから」なんて思っていても、いつその時がくるのかわかりません。
本当に痩せた時(そんな日が本当に来るかは置いておいて)に着たい服を準備するべきです。
また子どもか他の誰かが着るかも、なんて考えも、たんすの肥やしの素です。
2)一年着なかった衣類は処分を検討する
一年経つと春夏秋冬、どの季節にも必要でなかったという事がはっきり分かります。
一年もの期間着ないものであれば、今の自分には必要ないということかもしれません。
3)難アリの衣類は捨てる
ちょっと穴が空いただけだからいつか修繕して着よう、ボタンがはずれただけだからそのうち着けて着ようなどと思いつつ、ずっとしまいこんでいる服がありませんか?
ずっとしまい続けているということは、やはりそこまで必要な服ではないということです。
でも……とためらうならばすぐに修繕しましょう。
4)持っている服を順番にすべて着て外出する
たとえば毎週水曜日はいつも着ない服を着る日、と決めてしまいます。
無理やりにでも、出番の少ない服を1日着るようにすれば、どうしてその服を着なかったのかがよくわかります。
実際に着て外出して感じ取る事が重要です。
着なかった理由が「自分には似合わない」「サイズが合わない」「歳に合っていない」「着ていて落ち着かない」など、はっきりわかり、捨てやすくなります。
以上、これらの4つのポイントをあてはめていくと、だいぶ持っている服が減っていくはずです。
その上で本当に必要な衣類を季節ごとにトランクルームに収納しておくことで、家の中も、またトランクルーム内もすっきり片付くようになるはずです。