残念ながら市場的には縮小傾向にあるバイク市場。

しかし、まだまだ熱狂的なファンが多い乗り物であることに変わりありません。

これからの季節は、とくにツーリングにもってこいですね。

 

そんなバイク乗りを常に困らせているのが、収納場所……。

今日は、そんな収納問題を解決するコンテナをご紹介します。

 

まだまだ少ないバイクの駐車場

 

日本政府は、バイク離れの原因の一つとして、駐車場の問題を取り上げています。

明確にその問題に立ち向かおうとしているのが、東京都の小池百合子都知事です。

2017年12月に、日本のバイク市場が低迷している一因として、駐車場が少ない点について問題提起しています。

 

その上で、東京都におけるバイク駐車場を加速度的に進めることを示唆しています。(※1)

日本自動車工業会のデータ(※2)として、保有台数1,000台当たりの駐車場整備台数を比較すると、乗用車に対して1/6しかない状況です。

これを改善することを最優先としているわけです。

確かに、都内でバイク駐車場は非常に少ないイメージはあります。

 

止まないバイク盗難被害

 

仮にバイク駐車場を確保できたとしても、問題となるのが盗難です。

ここ数年、高級バイクを中心として盗難被害が増加しています。

バイクは、車と違いロックを掛けておかない限りは簡単に移動させることができます。

もちろん、各バイクメーカーもその対策を講じているのですが、多く問題となるのが、ハーレーダビッドソンの旧モデルを中心とした、ヴィンテージバイクです。

 

ヴィンテージバイクは高い人気を誇るジャンルで、盗難する側にとっても狙いめなのです。

最先端のセキュリティも搭載することができず、ロックなどの古典的な対応のみに終止していると、盗難被害にあう可能性が高まります。

ですから、ただバイクを駐車しておけるスペースを確保するだけでなく、セキュリティ面も最大限考慮する必要があります。

 

雨ざらしは避けたい

 

バイクでは、車と違いシートなどがむき出しになっていますよね。

雨などのコンディションを意識して、各パーツに対策をしているわけですが、長時間雨ざらしにしておくと、バイクに悪影響を及ぼしかねません。

せっかく洗車しても、雨風ですぐにまた汚れてしまっては意味がありません。

 

頻繁にバイクを乗る方であればまだしも、稀に週末にツーリングに出かける程度の方なら、最低でも屋根が付いた場所が望ましいです。

あわよくば、囲いのあるガレージタイプの駐車場があれば、尚便利ですね。

 

バイクコンテナ・場所と利用方法

コンテナの写真

(C)ICOM

 

そんなニーズを満たしたものとして、全国に増えているのがバイクコンテナです。

バイクコンテナとは、トランクルームの一種。

バイクが1台収納できるコンテナをレンタルして、普段はその中で保管しておき、乗車する際に取り出すというもの。

 

まず、屋根のないバイク駐車場と違い、雨風を凌ぐことができるのが素晴らしいですね。

さらに鍵をかけることができるので、もちろん盗難防止にも効果を発揮します。

他にも、意外と多いパンクやボディの傷・落書きなどのいたずら対策にも一役買います。

多少スペースのあるバイクコンテナを利用すれば、スペアタイヤなどの備品も収納することができるでしょう。

 

あまり知られていませんが、実は全国の主要都市にあります。

増加傾向にあるトランクルームとともに、バイクコンテナの数も拡大しています。

 

トランクルームバナー

 

バイクコンテナを選ぶときのポイント

費用面

バイクコンテナは基本月極契約でレンタルすることになりますが、その費用は駐車場と同様で、借りたい地域の地価にも比例してきます。

大都市の駅近辺でない限りは、月10,000円前後でレンタルすることが可能です。

それで、セキュリティ面が担保されるならお得ですね。

 

通路

次に重視したいのは、コンテナに収納するまでの通路。

人が通るのがやっとの通路だと、バイクを運ぶのにも一苦労ですし、場合によっては大切なバイクを傷つけてしまう可能性があります。

また、地面の段差も気にしたいところです。

段差がある場所にスロープがあるなど、細やかな気遣いがあるバイクコンテナを選ぶと良いですね。

 

セキュリティ面

ただコンテナを施錠するだけでは心もとないので、監視カメラなどのセキュリティがあると尚良いですね。

また、セキュリティ面で管理人が常駐しているところも良いですが、その場合管理人がいないとバイクを取り出すことができないという会社もあるので注意してください。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

まだ整備が進んでいないバイク駐車場ですが、バイクコンテナを利用すれば安全かつ安心して駐車できます。

良いバイクコンテナを見つけて、ぜひ楽しいバイクライフを送ってください。

 

※1 Response.jp 『バイク駐車場整備「加速度的に進めていく」—小池百合子東京都知事』2017.12.18 https://response.jp/article/2017/12/18/303877.html

※2 一般社団法人日本自動車工業会 『3分で読む! バイクの駐車環境バイクにもっと駐車スペースを!』2014.04.14 http://www.jama.or.jp/motorcycle/parking/3min_parkingspace.html