我が家はトランクルームのヘビーユーザーです。

夫婦共に買い物好きで、私はアウトドアグッズと着物、妻は洋服や靴が大量にあって、自宅の収納スペースだけではどうにもなりません。

そこで屋内型と屋外型のトランクルームを借り、第2の押入れ、クローゼットとして利用しています。

 

しかし最近トランクルームを狙った窃盗団が現れ、ピッキング被害が出ているというニュースを見て急に不安になったのです。

「うちは大丈夫だろうか……?」

 

今回は、

・宅配型、屋内型、屋外型、それぞれの安全上の注意点

・トランクルームのタイプ別に収納しているもの

・セキュリティ面でのチェックポイント、工夫していること

について私の体験談をお話しします。

 

 

 

セキュリティは宅配型>屋内型>屋外型

トランクルームのセキュリティは、一般的に屋外型→屋内型→宅配型の順に高くなっていきます。

もちろん運営している会社によって差があり、屋内型でも屋外型よりセキュリティの甘いところも存在しますが、概ねこのように考えていただいて間違いありません。

 

それなら、一番安心できる宅配型トランクルームに全て預けてしまえば良いのではないか!と思われるかもしれませんが、実は「セキュリティは料金に比例する」という問題があります。

つまり、利用料金も屋内型→屋内型→宅配型の順に高くなっていくのです(同じ利用量、面積で考えた場合)。

 

そこで各トランクルームのセキュリティ面の特徴を把握し、「適材・適トランクルーム」を探す必要があるのです。

 

 

 

宅配型トランクルームは利用者も立ち入ることができない

段ボールに荷物を詰め指定された住所に送るだけという「手軽さ」がウケている宅配型トランクルーム。

実は、利用者にも正確な保管場所の情報は知らされず、もちろん保管区間に立ち入ることはできないので、安全性、セキュリティという面では個人的には大変信頼をおいています。

また本や雑誌、レコードなどを送ると、スタッフの方がリストを作成してくれるというサービスもあり、「片付けられない人」の味方にもなってくれます。

 

 

段ボール1個から利用できるので料金も安価

段ボール1個の保管料が300円/月程度と、とっても手軽な料金で始められるのも宅配型トランクルームの魅力です。

ただし荷物を取り出し自宅まで送ってもらう料金が段ボール1個につき900円ほどとかなり高くなるため、頻繁に出し入れするものには向きません。

そのため私は2~3年は取り出さないものを中心に預けています。

 

 

ただし宅配型トランクルームは保管状況を確認

また自分で保管されている現場を見ることができない宅配型トランクルームの場合、事前に保管状況を確認しておくことが重要です。

空調完備で温度・湿度が一定に保たれているところがほとんどですが、長期間預けることを考えると必ずチェックしておくべきポイントです。

 

 

宅配型トランクルームに預けているもの

私の場合、頻繁に出し入れしないもの、読み終わった小説や雑誌のバックナンバー、リッピング(音をiTunesなどに取り込むこと)済みのアナログレコードなどを預けています。

温度・湿度が一定なので、自宅で保管しておくよりもカビや虫食いなどのリスクに対する「安全性」も高いのではないかと考えています。

 

 

 

屋内型は出し入れの頻繁なものを

トランクルームの写真です

 

マンションやオフィスビルのフロアを施錠できるパーティションで区切り、その区画をトランクルームとして貸し出しているのが屋内型トランクルームです。

ほとんど24時間自分で荷物を出し入れできるので、比較的頻繁に利用するもの、定期的に取り出す荷物の収納にもってこいです。

また空調が完備されているところがほとんどなので、カビや虫食いなどの心配があるものの収納にも向いています。

 

 

入館管理がしっかりとしているか

24時間出し入れ可能ということは、常に自分以外の人間が収納スペースのあるフロアに出入りできるということ。

もちろん各区画は施錠されていますが、ピッキングなどのリスクはあります。

そこでマンションやビルに入館する場合はカードキーが必要になるなど、入館管理がしっかりしているところを選んでいます。

 

また入館後も他のフロア利用者はトランクルームのフロアにエレベーターが止まらない(トランクルームのフロアはカードキーがないとエレベーターの扉が開かない)。

そんな仕組みになっていれば、更に安全です。

 

 

料金が高めなので収納するものを厳選

屋内型トランクルームは屋外型に比べ収納面積当たりの料金が高めに設定されています。

そのためあれもこれも収納するのではなく下記を厳選してください。

・温度・湿度が一定でないと困るもの

・比較的頻繁に出し入れする必要があるもの

 

 

屋内型に預けているもの

私が屋内型トランクルームに収納しているのは、季節家電と洋服、着物などです。

扇風機やガスファンヒーターなどは半年ごとに利用するため、宅配型トランクルームに入れておくよりは屋内型トランクルームが向いています。

 

また、湿気や虫食いが心配な洋服や着物は空調のない屋外タイプ(コンテナ)では不安があります。

かといって半年ごとの衣替えで確実に出し入れしますし、「あ、やっぱりまだ寒い」ということで春先コートを取りに走る、などというシーンも発生するので、宅配型トランクルームにも向いていません。

そこで我が家は、洋服、着物、季節家電は屋内型トランクルーム一択です。

 

トランクルームバナー

 

屋外型は周囲の環境をチェックする

屋外型コンテナの写真です

 

屋内型トランクルームは、輸送用のコンテナを敷地に配置し、その中を収納スペースとして貸し出すタイプのもの。

広めの収納スペースに対し料金が安く設定されており、大きなものや大量のものを収納するのに向いています。

反面宅配型トランクルームや屋内型トランクルームのように空調で温度・湿度がコントロールされていることはなく、また安全面でも慎重になる必要があります。

 

 

セキュリティ面では弱い

大きなコンテナを設置する関係上、屋外型トランクルームは郊外にあることがほとんどです。

そのため周辺の人通りが少なく、悪意のある人がいても人目に付くことがあまりありません。

また基本的に敷地内へ誰でも立ち入ることができるためセキュリティ面で不安があります。

 

 

ちょっと不便でも2階を借りる

そこで私の場合、対策として2階部分のコンテナを借りています。

屋外型トランクルームの場合、コンテナを積み重ねて配置するため1階の物件と、2階の物件があるのですが、2階は荷物の出し入れの時「移動式の階段」を持ってきて、上ったり降りたりして荷物を運び出さなくてはなりません。

そのため、2階は賃料も安く設定されています。

 

この「面倒くささ」を逆手に取るのです。

もしコンテナの中のものを盗もうとすれば、「移動式の階段」をゴロゴロと移動させ、何度も階段を上下して荷物を運び出さなくてはなりません。

窃盗はほとんどの場合「数分間」で行われるといいます。

このような「面倒くささ」があれば、窃盗のリスクをかなり減らすことができるのではと思っています。

 

 

屋外型に預けているもの

私の場合、主にアウトドアグッズを収納しています。

温度・湿度は気になりませんし、万が一盗難に遭っても深刻なダメージはありません。

また郊外にあるため、アウトドアグッズをピックアップしてそのままキャンプなどに行けるという利便性もあります。

 

 

 

セキュリティ面の安全性チェックポイント

セキュリティ

 

24時間監視体制・管理人常駐

宅配型、屋内型の場合、管理人が常駐し、24時間の監視体制があるところを選びます。

やはり「人がいる」というのが一番安心できます。

 

 

警備会社との提携

また警備会社と提携しているというのもセキュリティ面でのポイントとなります。

実際の警備でも信頼が置けますし、盗難への抑止力が期待できるからです。

 

 

盗難補償や保険に加入しておく

トランクルームによっては盗難補償がオプションであったり、盗難保険の加入を勧めているところもあります。

私の場合、屋内型と屋外型は盗難保険に加入しています。

 

 

 

トランクルームは「第2の押入れ、クローゼット」になるわけですから、何よりも安心・安全が重要です。

ただ毎月の利用料金を考えると、コスト面も無視するわけにはいきません。

「適材・適トランクルーム」という今回の私の利用法が皆さんの参考になれば幸いです。

 

 

文:友三郎(40代・元歌舞伎役者、現ファイナンシャルプランナー)