一時的に不要なものを預けたり、かさばる荷物の保管場所にしたりと便利なトランクルーム。
私も今から約6年前に、実際利用していたことがあります。
(彼氏との同棲時に、不要となった家具家電を預けていました)
ちなみに、現在実弟夫婦が家を建てることになり、建設期間中トランクルームの利用を検討しているとのこと。
アドバイスを求められたのですが、わたしの知識や情報は6年前で止まっています。
そこで今回、改めて調べてみることにしました。
■トランクルームの料金体系ってどうなっている?
【初期費用】敷金礼金、当月分と翌月分の賃料(使用料)、事務手数料、鍵代など
最初の時点で支払うものです。
敷金礼金と書きましたが、実際に敷金礼金が発生するところはあまりありません。
敷金礼金という名前でなく、「保証金」という名前で1ヶ月分の賃料を預かるというケースが多いです。
保証金がないところも多いですが、中には3ヶ月分の賃料を預かるというところもあります。
初期費用として最も多いのは、「当月分と翌月分の賃料+事務手数料もしくは鍵代」というものです。
当月分の賃料は日割り計算をするというところが大半です。
事務手数料はピンキリで、0円というところもあれば、1ヶ月分の賃料、もしくは3000円程度という会社もあります。
鍵代は屋外型の方が高い傾向にあり、値段は2000~5000円ほどで、0円というところもあります。
屋内型の場合、鍵代は1000~2000円と安いことが多いのですが、かわりに「セキュリティ費用」などという名前で別途費用をとられたり、賃料が高かったりするケースが多いようです。
【月額費用】賃料、管理費、セキュリティ費用など
月額費用は「基本賃料+管理費」で決まることがほとんどです。
セキュリティ費用は賃料にもともと加算されていることが多く、屋内型だとセキュリティがしっかりしている分賃料が高めの傾向があります。
ですが、中には別途セキュリティ費用をとる会社もあります。
また、契約期間が決まっているタイプのトランクルームでは、契約期間が満了すると更新料がとられることもあります。
【退去時の費用】契約期間が決まっている場合は違約金など
退去時は特に費用がかからないことが多いのですが、契約期間が決まっている場合は別です。
契約期間より前に解約すると違約金がとられることもあります。
特に「引っ越し先が決まるまで」だとか、「家が完成するまで」など、預ける期間が決まっている場合は注意しましょう。
契約期間の縛りがないか、あっても短めのところにすると無駄なお金を払わずにすみます。
■トランクルームの料金がピンキリなのはなぜ?
トランクルームの料金はまさにピンキリ。
賃貸物件と違い、基本的に空っぽのスペースを借りるだけなのに、なぜこれほど違うのでしょうか?
屋外型か屋内型か
一番の違いは、屋外型か屋内型か。
一般的に、屋内型のトランクルームの方が賃料は高いです。
屋内型は空調がしっかりしていたり、防犯性を高めていたりして設備にお金がかかっているためです。
屋外型の場合、基本空調設備などはありませんし、鍵こそかかっているものの誰でもアクセスできることがほとんど。
1人暮らしの家具家電が収まる2畳ほどのスペースだと、屋内型では料金が15000~20000円ほど、屋外型では料金が3000~6000円ほどいう違いがあります。
10000円前後も料金が変わってくるのですね。
地方か都心部か
同じ会社がサービスを提供していても、都心部の方が料金は高いです。
ニーズの高さ、地価の高さなどが影響しています。
そのため、同じ地域でも駅近の方が料金は高めの傾向にあります。
■弟夫婦と私たちが住む愛知県豊橋市のトランクルーム料金は?
ここからは完全に私事ですが、私たちの住む愛知県豊橋市のトランクルーム事情を紹介したいと思います。
愛知県豊橋市は一応新幹線も停まりますが、一般的にいって「田舎」の地域です。
ここ、愛知県豊橋市のトランクルームは以下のような特徴があります。
ほとんどが屋外型
愛知県豊橋市のトランクルームはほとんどが屋外型です。
田舎なので土地があるという人が多く、屋内型トランクルームのニーズがあまりないんだと思います。
空調設備はなし
屋外型トランクルームであるためか、空調設備は基本的にありません。
劣化してほしくないものを預けたいと思ったら宅配のトランクルームを使うべきでしょうね。
全国展開型のトランクルームと地域密着型のトランクルームが混在している
全国展開しているトランクルーム会社と、愛知県近郊で展開している地域密着型の会社が複数あります。
料金的にはそう変わらないのですが、人気なのは全国展開の会社です。
やっぱりネームバリューのある安心感が魅力なんでしょうね。
駅近なところは少ない
田舎だからか、郊外型のトランクルームがほとんどでした。
一番の主要駅である豊橋駅から歩いていけるのは1件のみ。
基本的に車社会なので問題なさそうですが、万が一車を所有していない方は使いにくいかもしれません。
宅配型トランクルームなら場所を選ばないので利用可能ではある
劣化してほしくないものを預けたい場合や、車がない場合、預けるものが小さい場合は宅配トランクルームという手もあるなと思いました。
自宅まで集荷してくれるので便利です。
6年前私が調べた時は無かった気がするので、やはり状況は変わっていますね。
■私が弟夫婦にトランクルームを薦めるとしたら?
弟夫婦の場合、家を建てる間は実家(愛知県田原市、さらにド田舎)に間借りすることになるので、家具家電が不要となります。
つまり、預けるのは不要不急のもので、出し入れを頻繁にする必要はないわけです。
ならば、豊橋市にある屋外型で問題はないでしょう。
出し入れをしないのならば、立地も(そこまでは)問わないでよさそうです。
でも、豊橋市は海近くのトランクルームも多いのでその点は注意が必要です。
潮風で劣化が進みやすいので、なるべくそのエリアは避けたほうがベターです。
つまり論点となるのは「料金」。
安いほど助かるというわけです。
では次に弟夫婦が利用するトランクルームはどのくらいのスペースが必要なのか?
実際の収納物はソファ、ダイニングテーブル、冷蔵庫、テレビ、タンスなどで、ベッドはありません。
おそらく2~3畳でいけるでしょう。
トランクルームは一律にサイズ展開がされているわけではなく、面積で値段が決まっていたり、畳数で決まっていたりとばらつきがあります。
そのため、実際に見て、入りそうかどうかを見学して確認してから決めるのがベストです。
小さく見えても、縦に積んだり、入れ方を変えたりすれば案外入るものです。
こうした条件から導き出されるのは、
「海の近くを避けた物件で、2~3畳くらいのスペースで、料金が最も安いもの」
(ただし見学して、広さや高さなどを要確認)
というわけで、トランクルームと一口に言っても料金体系は様々で、設備や立地などによりかなりピンキリということがわかりました。
都心部だともっと選択肢が広がるので、料金も含めよく比較して検討すると最適なものが見つかるでしょう。
また、選択肢が多くないエリアに住んでいる人は、宅配トランクルームを選択肢に入れてみるのもありかもしれませんね。
*参考サイト https://www.quraz.com/trunkroom/rent.aspx(料金体系について、キュラーズのサイト) https://niconicotrunk.com/article/firstprice(初期費用の比較) https://www.homes.co.jp/trunkroom/aichi/toyohashi-city/(豊橋市のトランクルーム)