しかし、なんでも預けられるわけではありません。
どのトランクルームにも、利用規約などで預けてはいけない物が定められています。
利用規約は、トランクルームごとに異なります。
トランクルームを運営する会社は多数ありますが、ここでは以下のトランクルーム規約について調べてみました。
【屋内型トランクルーム】
キュラーズ、ライゼボックス、ハローストレージ、イコム、イナバボックス
【宅配型トランクルーム】
デリバリートランク、AIR TRUNK、宅トラ、サマリーポケット
共通して預けられない物
トランクルームに預けられないものの代表例として、「生き物」があげられます。
生き物とは、犬や猫、鳥などの動物だけでなく、植物も含まれます。
鉢植えも預けられません。
注意が必要なものに、植物の種や球根があります。
何らかの理由で芽が出てしまうことがありますから、特に宅配型トランクルームでは明確に禁止されています。
屋内型トランクルームやコンテナの場合でも、芽が出ると利用規約に抵触しますから注意してください。
またトランクルームでは、以下のような危険物を預けることができません。
施設を破損したり、事故の原因になる可能性があるので、当然でしょう。
・ガソリンや灯油など、発火性、引火性、揮発性のあるもの
・爆薬や花火など、爆発しやすいもの
・有毒な薬品など、毒性のあるもの
これに加えて、イコムやハローストレージでは、「高温の物」も預けられない物として明記されています。
万が一火災ややけどなどに発展すると大変ですから、禁止も納得できます。
同じ趣旨で、施設の価値を低下させるような物も預けられません。
これには、以下のような物があげられます。
・施設などに危害を及ぼすおそれのある物
・臭いの出る物
・不潔な物
・ごみ
・なまものなど腐敗したり、変質しやすい物
これも常識的に理解できるでしょう。
臭いトランクルームに預けたいと思う人はいませんよね。
尚、香りの価値観は人によって異なりますので、芳香剤やアロマなども注意が必要です。
さらに、以下のような貴重品も預けることが禁止されている会社が多いです。
・現金
・有価証券などの金券
・貴金属品や宝石
・骨董品、美術品
上記のものは万が一紛失した場合、補償を受けることが難しくなります。
小さなものは、貸金庫の利用も検討しましょう。
またトランクルームには拳銃や麻薬など、法令で所持を禁止されているものも預けられません。
これは当然ですね。
加えて、物がなんであるかに限らず、他人の物を預けることは避けましょう。
トラブルに発展する可能性があります。
トランクルームによっては預けられない物もある
前途しましたが、トランクルームに預けられないものは、各社で異なります。
このため、A社では預けられても、B社では預けられない場合もあります。
一例として、キュラーズやハローストレージでは、以下の物を預けることができません。
・濡れているもの（濡れた衣類など）
・害虫やカビが発生するおそれのある物
キュラーズやハローストレージのWebサイトを見ると、内装が白基調であったり、壁や床が木製であるという特徴が確認できます。
これらの内装は水濡れしたり、害虫を侵入させることで被害を受けるおそれがありますから、未然に防ぐ目的で禁止品目に含めているものと考えられます。
注意が必要なのは、雨の日に来館した場合。
近くに借りているトランクルームがあるので、そこで雨に濡れた衣類を着替えて干すということは、濡れているものを保管することと同じことになります。
気をつけましょう。
これに関連して、ハローストレージでは変質の可能性がある皮製品や、さびやすい鉄を預けることも禁止されています。
一方、ハローストレージやイナバボックスでは、以下の物が禁止されています。
・重要書類
・高価な物（高級衣類、高級家具、高級機器）
こちらは盗難や火災、水害など、万が一の事態を考慮したものと考えられます。
トランクルームは機密情報を保管するレベルのセキュリティまでは施していません。
そのため、高価なものや機密情報を保管するには適していないという、施設側の意思表示ともいえます。
宅配型トランクルームは、要件が厳しい
宅配型トランクルームは、宅配便による輸送が必須です。
また預けた物は段ボールなどに詰められ、他の人が預けた物と密着して保管されます。
このため屋内型トランクルームやコンテナの場合に加えて、以下のものを預けることができません。
・重要書類や印鑑
・代替品がないもの
・食品
・磁気を発するもの、または磁気の影響を受けやすいもの
・割れ物や精密機器
宅配型トランクルームでの保管は、運営会社が責任をもって行うことになります。
もちろん万全の対策をとってはいると思いますが、火災や水害など、預けた物に被害が及ぶリスクを完全に排除することはできません。
注意が必要なものは、コレクションです。
コミックなど定価が安くても、絶版になっているなどの理由で入手難という場合もあります。
これらも代替品がないものに含まれます。
次に預けられないものとして、食品があげられます。
宅配型トランクルームでは食品全般について預けることができません。
但しデリバリートランクについては、保存の効く食品は預け入れ可となっているようです。
この場合でも現実的には非常食など、賞味期間が長く臭いのない食品に限られるでしょう。
宅配型トランクルームには、磁石や磁気を発するもの、磁気の影響を受けるものも預けられない場合があります。
たとえば磁気テープ付きのポイントカードや診察券などを預けた場合、隣の箱に磁石があると、磁気の影響でカードが使えなくなるおそれがあります。
この点については、磁石等を不可とする場合と、磁気の影響を受けるものを不可とする場合に分かれますので、各社のWebサイトなどで確認してください。
また割れ物や精密機器を預けられないことは、宅配型トランクルームを代表する特徴といえます。
これは宅配便による輸送を必須とするため、割れたり故障したりするリスクを減らすためだと思われます。
預けたものは受け入れの際に運営会社によってチェックされますから、もし割れ物などがあった場合は返送されてしまいます。
同じ理由で宅配型トランクルーム各社では、段ボール1箱当たり、あるいは利用者が貸し切るスペース当たりについて、重さや金額の上限を定めています。
例として、以下のような規定があります。
・1梱包当たり10万円まで、また重さは20kgまで（デリバリートランク）
・1梱包当たり30万円まで、ボックス当たり60万円まで（宅トラ）
まとめ
(C)icom
繰り返しますが、トランクルームに預けられないものは運営会社によって異なります。
皮製品や重要書類、高価な物なども含めて、判断に迷うものは、必ず事前に確認してから契約しましょう。
また宅配型トランクルームは、屋内型トランクルームやコンテナよりも預けられないものが多くなります。
保存の効く食品や壊れやすい物、代替品の無い物や磁気を発する物などは原則として預けられません。
また1梱包ごとの上限額も決まっていますから、預けたい物を宅配便で送る前に必ず確認しましょう。
※当サイト運営会社『イコム』では、本記事で各社NGとしているものの中で、
磁気を発する物以外「全て」を預け入れ不可と定めています。
【参考】 リフォーム産業新聞「国内トランクルーム市場、500億円超に伸長 https://www.reform-online.jp/news/reform-shop/12203.php ※屋内型1位はキュラーズ、2位はライゼ、3位はエリアリンク（ハローストレージ） 【屋内型トランクルーム・コンテナ】 キュラーズ よくある質問：https://www.quraz.com/guide/faq.aspx 収納ユニット使用規程（2018 年 9 月 1 日改訂版）：https://www.quraz.com/assets/pdf/user_rule_rs.pdf 施設の清潔度：https://www.quraz.com/about/feature7.aspx 東京ライゼ（ライゼボックス） ご利用にあたって：https://www.reisebox.co.jp/guide/#guide20 エリアリンク（ハローストレージ） よくある質問：https://www.hello-storage.com/faq/ 重要事項確認書：https://www.hello-storage.com/agreement/ 原状回復パネル：https://www.hello-storage.com/images/flow/genjyokaihuku.pdf イナバボックス ご利用までの流れ：https://www.inaba-box.jp/flow/ イコム コンテナ／トランクルームを選ぶ | 株式会社イコム【公式サイト】：https://habit156.com/container/ 【宅配型トランクルーム】 デリバリートランク サービス案内：https://www.realtex.co.jp/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E6%A1%88%E5%86%85.html AIR TRUNK よくあるご質問：https://air-trunk.net/faq#inf_2-12 宅トラ Q&A：https://www.takuhaitrunk.com/qa/ サマリーポケット トップページ：https://pocket.sumally.com/
