私は現在、シェアハウスに入居しています。

新しい趣味を始めるうえで困ってしまったのが、趣味の道具を収納するスペースが足りないこと。

シェアハウスなので家具をうかつに増やすこともできず、困ったときに見つけたのがトランクルームでした。

 

 

トランクルームというと普段目が届かない場所ゆえ、安全性が気になるところです。

かびや水漏れなど荷物の保管状況や、利用者同士のトラブルも気になりますが、中には盗難被害もあると聞きます。

もし、トランクルームにアルバムなど思い出の品や、仕事の書類を預けて盗難にあってしまったら、個人情報の漏洩にもつながりかねません。

 

トランクルームを扱う業者が増えてきた中、実際どのようにして安全な業者を選ぶべきか調べてみました。

 

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トランクルームの種類によって盗難の危険性が異なる

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まずわかったことは、トランクルームと一言で言っても、その種類は様々なものがあるということ。

そして、種類によって盗難の危険性も異なるということです。

 

屋内型トランクルームは比較的安心

屋内型トランクルームとは、一見アパートやビルの外見に近い建物で、各部屋が倉庫となっている仕様のトランクルームのことをいいます。

建物の入り口の鍵とそれぞれの倉庫の鍵があり、セキュリティが二重になっているため、比較的安全に使うことができます。

 

 

コンテナタイプの屋外型トランクルームは注意が必要

対して、屋外型のトランクルームは駐車場のような敷地にコンテナが設置されているタイプのトランクルームです。

夜間には暗くなりますし、立地によっては人の流れも少なくなります。

やや無防備であることから、屋内タイプと比較すると盗難リスクは高いといえるでしょう。

 

 

宅配型トランクルームは安全なのか?

宅配型トランクルームとは、荷物を預けたり取り出したりする際に業者が直接配送してくれるタイプのトランクルームです。

業者以外はそもそも倉庫に出入りできないため、盗難の面から考えると安全性は抜群といえます。

 

ただし、自由に荷物を取り出せなかったり、料金体系が複雑で配送を依頼する度に利用料が必要な場合があったりと、使い勝手の面で人を選ぶサービスです。

急に必要になることがないような荷物であれば、宅配型を検討してみるのが良さそうですね。

 

 

 

盗難被害のパターン紹介

 

実際に、トランクルームで発生している盗難被害の一例をご紹介します。

 

トランクルームでの盗難被害例1:屋外コンテナで鍵を壊されて盗難

ひとつめは、屋外コンテナを利用していた場合の事例です。

施錠型のコンテナを利用していたところ、深夜に鍵を壊され、侵入されたケースがあるようです。

力づくで鍵を開けられてしまっては太刀打ちはできませんよね……。

 

 

トランクルームでの盗難被害例2:屋内トランクルームで不注意な鍵の管理により盗難

また、屋内のトランクルームにおいても絶対に安全とは言い切れません。

友人が借りていたトランクルームでは、同じ物件の利用者の方が被害にあったそうです。

そこでは、防犯設備自体は整っていたそうなのですが、盗難の原因となったのは鍵のかけ忘れ。

荷物の搬入時に鍵をかけずに放置し外出していた間に被害にあってしまったようで、後日管理会社から注意喚起がまわってきたそうです。

 

 

 

盗難被害に遭いやすいトランクルームの特徴

防犯カメラ

 

調べてみると、盗難被害にあいやすいトランクルームには共通する特徴がありました。

盗難が発生するトランクルームは、下の4つのうちのどれかに問題があるケースが多いようです。

 

警備体制

防犯対策

施錠

立地

 

防犯対策:監視カメラなどを設置していないトランクルームは盗難被害に遭いやすい

最低限必要なのが、監視カメラなどの防犯対策です。

特に、屋外型のトランクルームでは、敷地内に第三者が入り込むことが容易にできてしまいます。

防犯カメラが設置されていることで犯罪の抑止につながります。

 

 

警備体制:管理人や警備会社による巡回がないトランクルームは盗難被害に遭いやすい

監視カメラにはどうしても死角ができてしまうので、常駐の管理人や定期的な巡回など、人の目があることが重要です。

管理人や警備会社の見回りがなく、人の出入り頻度が少ないトランクルームは盗難被害に遭いやすいです。

 

 

施錠:鍵の施錠が簡易的なつくりをしているトランクルームは盗難被害に遭いやすい

そして、鍵の種類にも盗難被害にあいやすいものとそうでないものがあります。

合鍵作成が容易なタイプや、ブロックなどで壊れやすいタイプの鍵には注意しましょう。

複数の鍵を設置したり、ピッキングに対応している鍵を使用したりすることで安全性が向上します。

 

 

立地:街頭や人通りが少ない場所にあるトランクルームは盗難被害に遭いやすいです

最後に、トランクルームの立地環境も重要な項目です。

盗難被害にあいやすいトランクルームは夜になると暗く、人通りの少ない地域であることが多いようです。

 

屋内型のトランクルームであっても、入り口が路地に面していて人目につかずに侵入しやすい立地であれば、危険性は高くなります。

周囲の見通しが良く、人の流れがあり、治安の良い地域を選びましょう。

 

 

 

盗難被害に遭いにくい物件を選ぶ際のチェックポイント

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では、実際にどのようにして安全なトランクルームを探せばいいのでしょうか。

下記の3つのステップに分けてご紹介します。

 

1)業者選び

2)内見選び

3)契約

 

 

1)業者選び:口コミや企業のWebサイトで信頼できるトランクルーム業者を選ぶ

まずは、業者選びです。

最寄りの地域で探し始めるかと思いますが、その際に運営会社が信頼できそうな会社かどうかをしっかりと見極めましょう。

インターネット上の情報だけでも、その会社の雰囲気を知ることができます。

 

セキュリティに力を入れている業者であれば、ホームページ上でもどんどんアピールするでしょう。

安全面についてあまり触れていないようであれば、あまり信頼できる業者とはいえない可能性があります。

 

 

・企業のホームページ

・口コミ検索

・TwitterなどのSNSでの口コミ検索

などがおすすめの方法です。

 

心配な方は、24時間管理人在中の物件や警備会社と提携している物件を選ぶと安心ですね。

ただし、セキュリティに力を入れているトランクルームは料金も高い傾向があります。

予算と相談しながら業者を選ぶといいでしょう。

 

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2)内見:現地へ足を運んで、自分の目で確かめる

内見の際は、まず先ほどご紹介した「盗難被害にあいやすいトランクルームの特徴」に基づいて、以下の項目を実際に目で見て確かめましょう。

 

チェックポイント1:定期的な警備体制が整っているか

チェックポイント2:防犯カメラなどの対策が施されているか

チェックポイント3:施錠方式が頑丈か

チェックポイント4:立地や周辺環境は安全か

 

 

現地に行くのは、できれば昼と夜、最低2回が望ましいですね。

昼はそれなりに人通りがあるけれど、夜になるとぱったりなくなるということもあります。

また、事前に調べた内容に間違いがないかどうかもチェックしたいところ。同じ企業のトランクルームでも、施設によって防犯設備に差があるケースはよくあるそうです。

 

内見は管理会社と対面で会える良い機会ですので、担当者の対応も確認しておきましょう。

気になる点は、直接聞いてみるとより安心です。

 

 

3)契約:盗難被害を最小限にするために保険や保証に入る

気に入った物件があれば契約に進むことになりますが、その際に保険制度の有無について確認をしましょう。

物件によっては管理会社が義務付けている場所もありますが、案内がなくとも任意で加入することができます。

特に高価な品物を預ける場合は、万が一のことを考えて保障に加入しておくことがおすすめです。

 

ただし、貴重品や貴金属などについては、企業が預かり不可としていることもあります。この場合はそもそも契約違反となるため、万が一のことがあっても、保険や保証が効かない可能性があります。

契約に進む場合は、契約書の内容はもちろん、保険の保証範囲や免責事項についてきちんと目を通しましょう。

 

 

 

盗難被害に遭った場合の対応

ここまで「盗難被害にあわないための対策」についてご紹介してきました。

しかし、対策を万全にとったとしても万が一ということもあるかと思います。

もしも盗難被害にあってしまった際は、どのように対応すればよいのでしょうか。

 

次のようなステップで対応をしていきましょう。

 

  1. トランクルーム業者への連絡と警察への通報・届出を行う
  2. 盗難された荷物を確認し、トランクルーム業者と警察へ被害状況を伝える
  3. トランクルーム業者へ保険・保証申請を行う

 

基本的には、管理会社へ報告後は警察や関係者からの指示に従う形になります。

届け出の際に何がなくなったのがすぐ把握できるよう、荷物を預ける時にはリストにしておくと便利です。

保険の契約内容によってどの程度の保証がされるかは場合によりますが、最悪の場合「金銭的な保険がおりても、盗難された物自体は戻ってこない」ことも想定されます。

 

ですので、代えの利かない思い出の品々というより、しばらく使わないものやかさばる荷物を収納するとよいでしょう。

 

 

まとめ:盗難対策をして、安全にトランクルームを使用しよう

トランクルームは残念ながら盗難被害にあってしまう可能性はありますが、対策をすることで十分に防げるということがわかりました。

 

インターネット上で調べ、信用できる業者を選ぶこと

内覧の際にチェックポイントを確認すること

万が一のことを考えて保険に入ること

盗難にあった際は警察や管理会社に速やかに届け出ること

 

【参考記事】

トランクルームは安全?安心して預けるために注意しておくべきこと

https://www.trunk.services/column/posts/90/

盗難被害が多いトランクルームって?盗難対策について教えます!

https://www.trunk.services/column/posts/11/

トランクルームの安全性やトラブルなど

https://life.oricon.co.jp/rank-trunk-room/special/knowlede-trunkroom-choose/safety/

トランクルームにおける安全性と効果

https://www.marinebox-inc.co.jp/knowledge/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E5%AE%89%E5%85%A8%E6%80%A7%E3%81%A8%E5%8A%B9%E6%9E%9C

トランクルームの安全性や利用時の注意点

https://www.homes.co.jp/trunkroom/press/5

 

【追記】2019年7月31日