都心のよくある狭小住宅。
玄関前のほんのちょっとしたスペースに、奇跡の駐輪スペースを生み出した我が家の話です。
1、手狭だった駐輪場にさらに家族が追加
・都内の生活では車よりも自転車が便利
都内に住んでいると徒歩圏内に電車やバスが充実している一方で、自動車の駐車場は単価も高くなかなか維持費だけでも家計へのインパクトが大きかったりしませんか。
我が家も駐車場はあるもののやはりそれ程広くなく、車を保有せずレンタカーやカーシェアリングを利用して生活しています。
その分、駐車場のスペースには家庭菜園をしたり、DIYを楽しんだり、子供が小さいうちはプールを広げたりと趣味のスペースとして活用しています。
また近所に大きなスーパーも多いのでお買い物やお出かけも自転車が大活躍。一人一台もってたまにサイクリングにも出かけたりします。
・子供の成長に合わせて自転車は大きくなる
一人一台ある自転車、今は子供たちが小さいので何となく収まっていますが、成長につれて少しずつペースを取るようになってきました。
小さいときは18インチの可愛い自転車が小学校高学年にもなるとあっという間に24インチ!
大人用の26インチのものと変わらなくなってきています。
特に子供たちは止まる場所がしっかり決まっていないと、あっちに置くこっちにおく、酷い時は縦に止めるところを横に止たり。。。
ちょっと気にしないと帰ってくるたびに片づけることになってしまうようになってきました。
・手狭になっていく物置スペース
自転車が大きくなるにつれてもちろん趣味の日曜大工をしていたスペースや家庭菜園をしていたスペースもどんどん狭くなっていく物置スペース。
見た目も良くないので並びなおしたりするのですが、もう少し省スペースで綺麗に止められないかなと考えて、自転車スタンドを探し始めました。
(写真みたいな駐輪スペースしか無いお宅も多いですよね、小さかったら間に止められるけど・・・)
2、おすすめのサイクルスタンド
・固定式にするか、可動式にするか
限られたスペースに自転車を止めるには、高さを出すか、重ねるか、自電車のほうを小さく(折り畳み)してしまうか、色々考えました。
パターン1:固定式壁掛けラック式(Amazon参考)
こちらは壁を使って縦に掛けるタイプです。家庭内でも収納の基本はあまり使えていない縦の空間を使用して省スペース化を図るのは本当に便利。
ですが、ママの力だとちょっと大変なのと幅が狭いところだと(窓があったり)使える場所が限定的でうちには厳しそう。
また子供たちに使わせるには不向きなので外しました。
パターン2:可動式スロープ駐輪台(楽天参考)
こちらは3台が止められるタイプで高さを出して互い違いに止めるタイプ。
これなら力もそれほど要らないので子供たちにも良さそう。
ただ安いものだと安定感に掛けるのと今度は横幅を取るなぁと言うのと、隣の家に木があり、秋ごろや風の強い日にすごくごみが溜まるので駐輪場をきれいにしとくには少し手間だなと見送りました。
・固定式を選んだ理由は接触による店頭防止やズレを防止できること
結局自分の家のスペースに合わせてぴったりのもので、掃除のしやすいものをと考えた結果、一台一台止められるタイプに行き着いて最初に買ったのはこの一台ずつとめられる可動式のタイプ(楽天参考)。
まあまあ風にも強そうだしと使っていたのですが、風より手ごわいのが子供たちでした。
子供は風の子どころじゃなく、ガチャガチャ動かして意味がない(涙)また直すのも結局手間で挙句の果てには横に止めていたり。
そうすると高さがあるものを買っても干渉してしまって結局止める度に位置を直さなければならなかったです。
もっと自宅が広かったらいいのですが。
・特に安かったのはホームセンターのお取り寄せ品
結局、高さがあるものを踏んづけて壊してしまい、新しいものを買うことになりました。
今まで検討した結果を踏まえて、少しDIYの心得がついてきていたので、ちょっとした工事が必要ですが、ボルトで固定するタイプ(楽天参考)にしました。
見た目、少し簡単すぎないですか?と思ったのですが、シンプルイズベスト。
DIYで固定し、使ってみると一番頑丈でコンクリートにしっかり固定できるので便利。
またばら売りなので好きなだけ追加もできるし、それぞれが独立しているので邪魔な支柱もなくてぎりぎりまでスペースを使えるのがよかったです。
・高低差を出して出来る限りたくさん止められるように
低いものと合わせて、背の高いものを組み合わせることで、スペースも有効活用出来ます。(楽天参考)
ただ固定する必要があるのでコンクリートの上でないといけないのと、そもそもコンクリートに穴を開けるなんて、めちゃくちゃ大変そうだなとは思いました。
しかし、道具があれば思った以上に簡単。
また考え方を変えれば家の壁に穴を開けてしまうと木の部分にも穴をあけるので修復が難しいですが、コンクリートなんてちょっとくらいならまた埋めちゃえばいいので(そもそも雨漏りも気にしないでいい場所だし)うちではボルト固定式をどんどん活用しています。
(写真では2台でぎりぎりだったのが3台しっかり止められるようになりました)
3、必要な道具一式
・普通の電動ドリルではできないので振動ドリルを買ってみた
コンクリートに穴を開けるってDIYにしても結構な上級者向けな気がしますが、必要な道具を調べたら意外とそうでもなさそうです。
ちょっと大物になるのが“振動式ドリル”というもの。要はビスを打ったりする時に使うものの大きめでパワーがあるやつです。
私は賃貸で物件を所有しており、今後も使用する予定があったので購入してしまいました。
(ホームセンターで6千円ほど)
今回は自転車を収納するためのDIYでスタンドをアンカーボルトの固定用に使用しました。
が、このアンカーボルト、意外と色々なところで使えます。
天井からものを吊り下げる時、シャッター式の門柱を建てる時、台風などの大風から守るため物置を固定したり、テント用の固定アンカーを止めたりする時などに使っています。
買うほど必要ない方はホームセンター(DCMカーマ参考)でも2泊3日で200円ほどからレンタルが可能です。
・ドリルは、ボルトより0.5ミリ大きめサイズを選ぶ
本体を用意したら、ボルトのサイズに合わせてドリルも購入する必要があります。
こちらはサイズの目安として、たまたまホームセンターの売り場にいた本職の方に聞いたのですが、アンカーの直径+0.5mmで購入すれば良いようです。
またコンクリート用というものがしっかりと区分けして置いてありますので、わからない場合や不安な場合はアンカーボルトをもって売り場に行けばちゃんと教えてもらえます。
・飛び散ると危険なのでゴーグルは必須
他に必要な道具は、軍手、最後打ち込む際の金槌、そして念のため、マスクとゴーグルをご用意ください。
ドリルで削ったコンクリートが飛び散って目に入ったり、粉を吸い込んだりすると体に良くないので私は必ず用意しして行っています。
4、設置の流れ
・設置個所は事前に自転車を用意して慎重に検討
実際の設置の場所はせっかく自由に設置できるばら売りのものを購入したので、実際に自転車を止めて掘削位置にマジックペンで目印をつけてから行いました。
穴の位置ばかりはやり直しがなかなか難しい……というか、穴が開いちゃうので慎重に検討しました。
実際に自転車を止めてみるのがやはり一番、他の物置や壁などにハンドルや自転車自体のスタンドが干渉しないか確認できるので間違いないと思います。
・穴あけは一気に下まで
またアンカーボルトがいっぱいに埋まるところまで以上に、ドリルで穴を開ける必要はないため、ドリルのほうにアンカーボルトの長さに合わせてマジックペンで目印を書き込みます。
深すぎると穴にアンカーボルト埋まっちゃいます。
穴を開ける場所と深さが決まったら垂直に電動ドリルを押し込むのみ!最初はちょっと怖いですが、一回空いてしまうとニューンと入っていく感じが楽しくてそこら中に穴を開けたくなりますよ(笑)
・ボルト固定はハンマーとモンキーレンチで
穴を開けたら自転車ラックを通して、アンカーボルトをハンマー(金槌)でしっかり地面に固定します。
飛び出した部分を叩くと中に金具が刺さっていき、面でしっかりと固定される仕組みなので、穴を深く開けすぎると上手く固定されないのでドリルの深さを見とくのが重要です。
アンカーボルトの固定が終わったら自転車ラックをモンキーレンチで固定していきます。
ぐらつきが無いか確かめ、しっかりと締まったら完成です。
・失敗しても慌てずモルタルで補修
要はコンクリートの穴の中に太い棒を差し込んで突っ張るので、穴が垂直に開いていなかったり、ドリルの径が大きかったりするとアンカーボルトがうまく固定されないことがあります。(滅多にはないのですが)
どうしても場所を変更したり、やり直したりしたい時はモルタルを流し込んで穴を塞いでやり直しをしています。
5、こんなところに!さらにもう一台
・不安定な物置にもう一台設置できるように固定式
ちょっと勇気と手間がかかる固定式ですが、頑丈さはピカイチです。
実は先ほどの場所、3台止められるようにはなったのですが、さらに1台自転車が止める場所が必要になって、こんな細い場所にもラックを設置しました。
・台風でもびくともしないから安心
玄関前のほんのちょっとしたスペースですが、固定式であればがっちり止めることが出来るので安心です。
また少し高級な自転車等は普通のカギに加えて、タイヤと自転車スタンドをチェーンでロックしてしまうことで防犯面でも効果が高まるのでお勧めだったりします。