私はワイン好きが高じてJSA(日本ソムリエ協会)認定のソムリエ資格を取ってしまったほど、ワインが欠かせない生活を送っています。
ワインはとてもデリケートなもので、部屋の隅っこに転がしておくわけにはいきません。
最近では40℃近くにもなる日本の夏の暑さは、ワインにとって大敵だからです。
そこでしっかりとしたワインセラーで保管し、きちんと温度・湿度管理をしなければならないのですが、自宅用のワインセラーだけで管理することは難しいのが実際のところ。
狭い我が家に大型のワインセラーを置く場所はありませんし、台風の影響で停電して、大切なワインを全てダメにしてしまった苦い経験もあります。
そこで家庭用のワインセラーとワイン用のトランクルーム、寺田倉庫の「WINE STORAGE」を併用しています。
今回は、私が自宅で行っているワインの管理方法と、「WINE STORAGE」の利用法についてお伝えします。
ワインは温度・湿度管理がすべて
ワインは非常にデリケートなお酒です。
振動を与えれば瓶の底に溜まった「澱(おり)」が舞ってしまいますし、直射日光などもってのほかです。
中でも温度、湿度の管理には常に気をつけておかなければなりません。
ワインはボジョレー・ヌーヴォーのように醸造してすぐに出荷するものを除き、ほとんどのものは樽や瓶の中で熟成させてから出荷されます。
その熟成を行うのは主にシャトーやドメーヌ(ワインの製造者)の地下貯蔵庫です。
地下であるのには理由があり、
・一年を通じて一定の温度(14℃前後)をキープできること
・適度な湿気(70%前後)があること
というワインを熟成させるために大切な2つの条件を満たしているから。
したがって私たちの手元に届いたワインも「適切な温度・湿度」で大切に保管してあげる必要があるのです。
自宅で高級ワインを管理するのは大変
ただし自宅で高級ワインをきちんと管理するのは大変です。
大型のワインセラーは大型冷蔵庫並みのスペースを取る
理想的な保管状態を考えると、ワインセラーの中に「ギチギチ」にワインを詰め込むのは避けたいところです。
となるとある程度の本数を保存する場合大型のワインセラーが必要となりますが、そのようなものは大型冷蔵庫並みのスペースを取り、一般家庭のキッチンやリビングに置いておけるものではありません。
自宅のセラーは停電が心配
なんとか頑張って大型ワインセラーを設置したとしても、台風や雷などの影響で停電してしまったらアウトです。
猛暑・残暑の続く初夏~秋に停電となれば絶望的ですし、冬であっても長時間の停電時は温度変化がワインに悪影響を与えます。
我が家の場合非常電源装置も考えたのですが、さすがにそこまで費用を掛けることはできませんでした。
自宅にはデイリーワインを置いておく
そこで自宅に置くのは日々気軽に飲むことのできるデイリーワインだけにしました。
そうすれば30~40本程度収納の中型ワインセラーで十分ですし、万が一停電した場合でも諦めがつきます。
そして大切なワインについては、寺田倉庫の「WINE STORAGE」に預けることにしたのです。
大切なワインは信頼できる寺田倉庫の「WINE STORAGE」へ
「WINE STORAGE」はトランクルームなどで有名な寺田倉庫さんが運営するワイン保管サービスです。
現在では他にもワインの預かり・保管サービスがありますが、「WINE STORAGE」はその中でも歴史があり、多くのワイン愛好家が利用する信頼のあるサービスとなっています。
通常のトランクルームのようにワインを保管するスペースを借り、自分で出し入れすることもできますし(24時間出し入れ可能の「「WINE STORAGE CELLAR」というサービス)、宅配型トランクルームのように購入したワインを宅配便で送り、そのまま保管してもらえる「WINE STORAGE ONLINE」というサービスもあります。
ワインの熟成に最適な環境
寺田倉庫の「WINE STORAGE」の魅力はなんといってもワインの熟成に最適な環境を確実に提供してくれる点です。
温度は14±1℃、湿度は70±10%に保たれ、非常時のために自家発電設備と耐震耐火構造を備えており、安心してワインを預けることができます。
預けるだけでワインをデータベース化してくれる
所有するワインの本数が多くなると、
・産地
・造り手
・ヴィンテージ(作られた年)
・飲み頃
といったワインのデータ管理が大変になってきます。
その点「WINE STORAGE ONLINE」では、宅配便で送ったワインを1本1本スタッフが撮影し、データ入力した上でクラウド上にアップしてくれるのです。
取り出す時はその写真データリストから指定するだけ。
自宅まで宅配便で届けてもらえます。
月額保管料は月額90円~!
いくら環境が良くて便利でも、あまりに保管料金が高額ではずっと利用し続けるわけにはいきません。
ワインを熟成させ、飲み頃を迎えるには数年から長ければ数十年の歳月を必要とするからです。
その点寺田倉庫の「WINE STORAGE」では、自分でワインを出し入れする「WINE STORAGE CELLER」のロッカータイプ(ワインを50~100本収納するタイプ)を月額8,000円~という料金で借りることができます。
また宅配型の「WINE STORAGE ONLINE」であれば月額保管料が1本90円/月と格安!
本当に大切なワインだけを少数預けるのであれば、費用負担は非常に少なくて済むのです。
取り出す時はまとめて取り出すのがお得
ただし宅配型トランクルームに共通する特徴として、「取り出し送料が高くつく」というデメリットがあります。
「WINE STORAGE ONLINE」の場合も1本のみ取り出す場合は1,500円(送料を含む)、複数本を取り出す場合は最大6本まで入る箱単位でも1,800円となっています。
また預けたワインが急に必要となった場合、「当日お急ぎ便」で送ってもらうことが可能ですが、その場合は1箱15,000円とかなりの金額になってしまいます。
そのため取り出す時は6本単位で、しかもあらかじめ余裕を持って配送の依頼をすることが大切です。
都内在住であれば「WINE STORAGE CELLER」がおすすめ
自分でワインの出し入れをする「WINE STORAGE CELLER」は、
・品川・天王洲(東京都)
・二子玉川(東京都)
・世田谷代田(東京都)
・都築・新石川(神奈川県)
の4拠点があります。
遠方の方の場合、宅配便を利用する「WINE STORAGE ONLINE」しか選択肢はありませんが、都内在住の方で上記拠点に近い場合は24時間・年中無休で出し入れでき(品川・天王洲のみ10時~18時、月曜日・祝日・年末年始は休業)、自宅のワインセラー感覚で利用できる「WINE STORAGE CELLER」をおすすめします。
私の場合幸いにも世田谷代田の拠点が徒歩圏内なので、まさに自宅のワインセラー感覚で便利に活用しています。
夢と安心を得るためのコスト
リリースされたばかりの若いワインをセラーで保管し、飲み頃を迎えるまでじっくりと熟成させることは、大切な子どもを育て上げるのにも似て、非常に夢のある楽しみです。
しかしその夢も、最近の異常気象による停電などによって、一瞬にして散ってしまう場合があります。
月々の費用がかかる「WINE STORAGE」は確かに経済的負担となりますが、長期間にわたる夢と安心を得るためのコストだと考えれば、決して高いものではありません。
もしワイン好きの方でワインの保管に困っている方がいらっしゃいましたら、「WINE STORAGE」の利用を考えてみてはいかがでしょうか。
宅配型の「WINE STORAGE ONLINE」なら、月額¥90で夢と安心を手に入れることができますよ。
文:友三郎(40代・元歌舞伎役者、現ファイナンシャルプランナー)