ここの使い勝手が惜しい!といった家への不満は、誰しも一つや二つあるもの。
そんな住まいに関するお悩みの中でも「収納の少なさ」は、とくに都心部の住宅では深刻な問題ですよね。
不十分な収納力にあわせて、持ち物を減らしてミニマリストになるのが最近の流行りのようですが、その前にいちど家の中をチェックしてみてください。
実は、意外と収納に使えるデッドスペースがあるものなんです。
そんなデッドスペースを活用するのに役立つ収納アイテムを買うなら、ホームセンターがおすすめです。
女性の方はあまりなじみがないかもしれませんが、実は100均やインテリアショップではお目にかからない、タフで使い勝手のいいグッズが、ホームセンターにはあるんです。
1、手軽に収納スペースが増やせるコンパクトサイズの「物置」
100人乗っても大丈夫!と謳われているような大型の物置は、収納力を大幅に増強させることができます。
でも、設置するのに基礎工事が必要だったり物置そのものが高価だったりと、導入には時間も手間もお金もかかります。
そこまで負担をかけたくないという方にオススメしたいのが、限られた庭スペースやベランダにも置けるコンパクトサイズの物置です。
ホームセンターで実物を見て気軽に購入でき、中には1万円以下で手に入るものもあるんです。
設置工事の必要がない、小ぶりな物置をぽんと置くだけで自宅の収納量は手軽にアップ。
庭付きの1戸建てはもちろん、マンションによってはベランダや玄関ポーチに設置できるはずです。
物置に収納するものは使用頻度が低く、比較的場所をとる大きなものがオススメです。
例えばスタッドレスタイヤやチェーンなどのカー用品、海水浴グッズやBBQコンロ、釣り用品などのアウトドア用品、季節物家電、災害対策用品を入れておくと便利です。
なにより、設置した物置を有効活用するコツは「何でもかんでもぎゅうぎゅうに詰め込まないこと」。
がらんとした物置にはついあれこれ入れたくなりますが、内部を棚などで区切って70%収納を目指しましょう。
急に何かを保管しなければならなくなった時も対応できますし、必要なものをいざ取り出したい時も、奥まで掘り返さずにすみます。
我が家では、コンパクト物置の扉を開けてすぐの内側の壁面に、中身を示す簡単な配置図メモを貼っています。
おかげで釣りグッズなど1年に1度しか使わないようなものも、家族のだれもがサッととり出すことができています。
2、保管アイデアは無限大「ストッカー」収納
さすがに物置は設置スペースがない、そこまでの収納スペースは必要ないという方には「ストッカー」はいかがでしょうか?
コンパクト物置より、さらに安価な数千円程度で買うことができます。
ストッカーは屋外での使用が想定されており、バックルなどできちっと閉められるフタが付いていて、風雨から中身を守ってくれます。
ただし主な素材がポリプロピレンなどのため、どうしても日光や水濡れで本体が経年劣化してきます。
長期間使用する場合は、数年ごとに買い替えた方がよいでしょう。
多目的に使えるストッカーにはアイデアや目的次第でさまざまな物を収納することができます。
精密機械や紙類など、衝撃・湿気に弱いものはオススメできませんが、シーズンオフの物を保管するのにはかなり向いています。
灯油のポリタンクやキャンプに使うアウトドア用品、ボールやラケットなどのスポーツやレジャー用品、土やスコップ、肥料などの園芸用品、備蓄食料や毛布、飲料水などの防災用品等が思いつきますね。
フタのバックルに鍵穴が開いているものを選べば、盗難防止のために市販の南京錠などを取り付けることもできるので安心です。
サイズを選べば集合住宅のベランダにも積み重ねて置けるので、ワンルームなど特に収納が少ないお宅にも活用しやすいアイデアです。
ストッカー収納ならば引っ越しの時も段ボールに荷造りせずにそのまま新居に運べますよ。
3、「突っ張り棚・棒・パーテーション」でデッドスペースを攻略!
壁を釘などで傷つけずに収納場所を作れる突っ張りアイテムは、多くの家庭で使われています。
突っ張り収納は、押入れ、クローゼット、玄関、キッチン、子ども部屋、浴室、トイレ、玄関、ベランダなど様々な場所、シーンで簡単に使えるのが最大の魅力ですよね。
100均でも買える突っ張り棒ですが、耐久性やつくりを重視したい方は、やはりホームセンターがおすすめです。
床と水平に棚のように設置するタイプだけでなく、天井と床で縦に突っ張れるような大きなサイズの突っ張りアイテムも、ホームセンターなら手に入ります。
たとえば、ネットタイプの突っ張りパーテーションを床と天井で支えるように設置して「たくさん引っ掛けられる収納場所」を作れば、床置きが激減します。
使う人の身長や、引っ掛けたい物の大きさに合わせて、ネットの好きな場所にフックや受け棚を付ければ子どもから大人まで使いやすいオリジナルの収納場所ができあがります。
突っ張り収納アイテムは単品だけでなく、S字フックやプラスチックかごなどと組み合わせると、さらに収納力を上げて使いやすいスペースが作れます。
使い方や設置場所に合わせてアイデア次第で我が家だけの収納スペースが工夫できますよ。
空きスペースを見逃さない!という気持ちで天井近くや部屋の角などに目を向けると、意外と使われていない空間が見つかるものです。
4、ここにちょっと棚があったら……を解決する「コの字ラック」
突っ張り棚よりもさらに簡単に置くだけで棚を増やせるのがシンプル簡易棚のコの字ラックです。
食器棚スペースを細かく割ってアイテム別に整理して重ねて収納しやすくしたり、大きな押入れのスペースをきっちりと四角く区切って収納ケースや布団を入れたり。
小さなものから大きなものまで、使い勝手良く収納できるようになります。
ホームセンターには用途別にいくつものコの字ラックがそろっており、素材もプラスチック製、スチール製、木製、アクリル製などから選べます。
もし使いたい場所にピッタリのサイズが市販品では見つからない場合は、いっそホームセンターで板を買ってDIYするのもオススメです。
ホームセンターで希望寸法に合わせて板をカットしてもらえば、ボンドや釘を使って固定するだけでぶきっちょさんでもシンプルなコの字ラックが簡単にDIYできます。
ペイントしたり、カッティングシートを貼ってオリジナルの見せる収納にもできますね。
以上、ホームセンター購入品でデッドスペース収納量をアップさせる簡単アイデア4つをご紹介しました。
ぜひご自宅の収納力アップ、デッドスペース活用の参考にしてみてください。