「物が増えすぎて部屋のスペースが足りない」という悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
そんな時真っ先に思い浮かぶ解決策は引っ越しですが、料金を抑えたいならトランクルームに荷物を預けるという選択肢があります。
今回はトランクルームを利用するのは初めてというビギナーさん向けに、種類や料金相場などをご紹介します。
トランクルームのタイプと料金相場
トランクルームには大きく分けて3つのタイプがあります。
月額料金は土地の値段に大きく左右され、一般的に都心ほど高く、郊外に行くほど安く設定されています。
ただし、キャンペーンを利用すれば、相場より安くなることもあるので、金額はあくまでも目安として捉えてください。
野外コンテナタイプの特徴と料金相場
野外コンテナタイプはもっとも一般的なトランクルームで、外に設置されたコンテナの中に荷物を保管します。
空調などの設備はありませんが、今回紹介する3タイプの中では最も安価に利用することができます。
また、車を横付けすることができるため、荷物の出し入れがしやすいという特徴があります。
月額料金の相場は安い地域で1畳あたり2000~3000円程度、高い地域では1畳あたり5000~6000円程度です。
室内保管タイプの特徴と料金相場
室内保管タイプはビルなどの建物の中に部屋を設け、保管するタイプです。
空調が備わっていることが多く、室内で保管するため、品質を保ちながら荷物を保管できるのが特徴です。
また、巡回スタッフがいたりと、野外型と比べてセキュリティが高いので、安心感があります。
月額料金は安い地域で1畳あたり5000~8000円程度、高い地域では10000円〜15000円程度です。
宅配タイプ(クラウドタイプ)の特徴と料金相場
宅配タイプ(クラウドタイプ)は部屋単位ではなく、箱単位で荷物を預けることができます。
多くの会社は1箱から預けることができ、少量の荷物を預けたい場合におすすめです。
また、上記2タイプとは違い宅配で送るため、荷物を収納しにいく手間が省けるというメリットがあります。
荷物の保管に関しては、空調などが保たれた室内で行っている業者が多く、1点ごとに荷物を管理できるサービスや、預けた荷物をそのまま販売できるサービスを行なっているところもあります。
ちなみに、私が現在利用しているのはこの宅配型トランクルームです。
月額料金は1箱あたり、200~800円程度で、値段が高い業者は1箱に詰められる荷物の量も多い場合が多いです。
月額料金以外にも諸々お金がかかる!
トランクルームの利用には月額料金以外にも費用がかかることがあります。
どのようなものがあるか紹介します。
各トランクルーム業者の公式サイトでは月額の利用料金だけがばーんと載せられており、その他かかる費用についてはサイトの深い階層に書かれていることがほとんどです。
そこを計算に入れていないと見積もりが大きく狂ってしまうので、契約前に確認しておく必要があります。
いくら月額利用料が安くても、初期費用が高ければトータルの出費がかさんでしまいます。
特に短期間での利用を考えている方は、なるべく初期費用を抑えられる業者を選ぶのが得策です。
トランクルームにかかる経費にどのようなものがあるか、順を追って紹介します。
毎月支払う費用
月額利用料には、次のような費用が含まれることがあります。
・使用料
・管理料
・口座引落し手数料
使用料は、トランクルームを使用するための料金ですね。
管理料は、個別のトランクルーム以外の共有エリアの整備のための費用です。駐車場の他、屋内型であれば入口や通路、屋外型では敷地内の清掃や照明費用などに当てられます。
口座引落し手数料は業者によって、業者側が負担してくれるところと利用者が負担するところがあります。
料金の目安は、150〜250円程度です。
初期費用
初期費用には、次のような費用が含まれることがあります。
・使用料 初月分(日割)+翌月分
・管理料 初月分(日割)+翌月分
・契約事務手数料
・鍵交換費用
・セキュリティ登録料
・保険料
・保証料/保証金
・敷金・礼金
契約事務手数料は、契約書の作成など事務的な登録手続きにかかる費用のこと。
鍵交換費用は、セキュリティ面からトランクルームの鍵を交換するための費用です。業者によっては契約時ではなく、解約時に請求されることもあります。
セキュリティ登録料は、屋内型トランクルームの建物入口にあるカードキーのシステム登録費用です。
料金の目安は1,000円程度。
保険料は、万が一の盗難や火災のための保険料になります。
保険については、業者によって取り扱いがまったく違いますので契約前によく確認してください。
・無料で保険がついている
・有料で加入が必須になっている
・任意で加入できる
・保険がない
大切なものを預けるなら、やはり保険をかけておきたいですね。
保証料は、万が一月額利用料を滞納してしまった時に、代わりに支払ってくれる保証会社の契約手数料です。
保証会社を入れずに、トランクルーム業者が保証金として預かることもあります。
敷金・礼金は、賃貸物件の契約でもおなじみですね。
敷金は滞納や原状回復のための保証として業者が預かる費用。
礼金は、名前のとおり、業者への謝礼的な意味合いがあります。
月額利用料の初月・翌月分以外は、どのような費用がかかるかは業者によって違います。
保証金はかかるけど鍵代は無料など、組み合わせは様々。
初期費用の相場も月額利用料金の1.5ヶ月〜5ヶ月分程度と、開きがあります。
ちなみに私が利用した宅配型のサービスでは、初期費用はかかりませんでした。
その代わり、荷物を取り出したり、解約したりする際には料金が発生する仕組みです。
その他の費用
月額利用料と初期費用の他にも、費用が発生する場合があります。
・更新料
・解約料
更新料は、契約の更新時に発生します。だいたいの場合は1年に一度、相場としては0.5〜1ヶ月分です。
短期利用では関係ありませんが、長期で利用したい場合には気をつけたい費用ですね。
解約料は、解約時に清掃費や鍵の交換費用として請求されます。
どちらも、費用がかかるかどうかは業者によって違いますので、契約前にしっかり確認しておきましょう。
トランクルームの選び方
トランクルームはどのような基準で選べばいいのでしょうか?
特に重視すべきポイントを紹介します。
広さ
屋内型や屋外型のトランクルームでは、借りるトランクルームのサイズを自分で選びます。
料金は、広ければ広いほど高くなるので、自分に必要なだけのスペースを借りることが重要です。
どんなものを預けたいのか、そしてそれがどれくらいのスペースに収まりそうなのか、じっくり考えてみましょう。
立地
立地はトランクルームを利用する際にとても重要な要素です。
トランクルームは同じ会社でも料金が一律ということはなく、場所によって大きく値段が異なります。
都心と郊外では2倍、もしくはそれ以上の差があります。
問答無用で最寄りのトランクルームに飛びつくのではなく、少し範囲を広げるだけで料金を抑えられる確率が高まりますので、ぜひ一度検討してみてください。
空調の有無
空調の有無は、保管物のコンディションを大きく左右します。
実際に、空調のないトランクルームで保管していた衣類や本がカビだらけになってしまったというトラブルは多発しています。
保険の加入が必要なトランクルームであっても、カビの発生による被害は保証の対象外なのでご注意を。
大切に保管したいものや、劣化の恐れがあるものは空調のあるトランクルームで保管することをおすすめします。
保険の有無
トランクルームで必要になるのは盗難と火災に対する保険です。
保険については強制加入の業者や、任意の業者様々ありますが、どのような災害に対応しているのか確認しておきましょう。
例えば室内型のトランクルームはセキュリティが高いですが、野外型のトランクルームを利用する場合はどうしても盗難のリスクが高まります。
万が一に備えて最適な保険プランを選択してください。
出し入れのしやすさ
荷物の出し入れがしやすいことも重要なポイントです。
例えば野外型トランクルームでは多くの場合、出し入れの大変さから2階の方が料金が安く設定されています。
しかし、荷物の出し入れを頻繁に行うのであれば、多少値段が上がっても1階を選ぶ方がいいかもしれません。
また、宅配型のトランクルームでは荷物を取り出す度に料金が発生するほか、出し入れも宅配での対応になるので必然的に受け取るまでにタイムラグが発生します。
預ける荷物が長期間使わないことが確定しているのか、すぐに使う可能性があるのかを考えてタイプを選択することが大切です。
料金をなるべく抑えるためのポイント
トランクルームを選ぶときに重要視すべきポイントもわかりました。
その上で、なるべく出費を抑えるための条件をご紹介します。
1.郊外のトランクルームを借りる
もし車を持っていて、それほど頻繁に荷物を出し入れしない場合は、郊外のトランクルームを探すのが節約への近道です。
ただ、不便にはなりますので、トランクルームの使用頻度や預ける予定の荷物の性質など、じっくり考えてみてくださいね。
2.屋外型のトランクルームを借りる
もし、それほど空調を必要としない荷物を預けるのであれば、屋内型と比べて屋外型のトランクルームは圧倒的に安く借りられます。
気をつけたいのは、カビの発生しやすい本や衣類。
また、電化製品もホコリや熱で壊れてしまうことがあるそうです。
3.2階以上のトランクルームを借りる
屋外型はもちろん、屋内型でも、2階以上のトランクルームは安くなっているケースがあるので空き状況とともにチェックしてみましょう。
屋内型であれば、エレベーターのある設備ならそれほど負担にはならなそうです。
軽い荷物や、一度預けたらあまり利用しないような荷物であれば、積極的に検討してみるといいですね。
トランクルームを借りる時には、「絶対に自宅のそばがいい」など譲れないポイントもあると思います。
これらの条件を参考に自分の中で優先順位をつけて、削れるところは削りましょう。
トランクルーム利用の流れ
参考までに、私の利用事例を紹介します。
私の場合は部屋のスペースを広げるために、すぐには使わないダンボール箱7箱分の荷物を預ける場所を探していました。
比較的短期の利用で、荷物を引き出す予定はない、車も所有していないという状況。
それらを鑑みて、、業者の方で集荷してくれる宅配型トランクルームの利用を決めました。
利用方法はとっても簡単。
サイトにて申し込みをすると翌日には指定した個数のダンボールが届き、あとは荷物を詰めて送って終了という非常にシンプルな流れでした。
なお、私が利用した業者では、送った荷物をアプリで管理することができ、引き出したい時はボタン一つで送ってもらえます。
面倒な手続きもなく、とても簡単に利用できました。
宅配型以外のトランクルームの、一般的な利用の流れは以下。
1インターネットや電話から申込み
2契約書類が送られてくるので、記入した上で返送
3業者から請求が来る
4入金後、契約成立
こちらもそれほど手間なく借りることができそうです。
タイプ別・おすすめトランクルーム
おすすめのトランクルームを利用目的別にざっくりとまとめたので、どのタイプにしようか迷われている方は参考にしてみてください。
野外タイプがおすすめの人
荷量が多く、出し入れを頻繁にするなら料金を抑えられる野外タイプのトランクルームがおすすめです。
野外型でもっとも気になるのは空調が無いことによる荷物の劣化ですが、出し入れする機会が多いのであれば、そのデメリットを軽減することができます。
また、車を横付けできるので、重たい荷物でも比較的楽に出し入れできるのもポイントです。
室内保管タイプがおすすめの人
荷量が多く、出し入れする機会が少ない人は室内保管タイプのトランクルームがおすすめです。
野外タイプより値段は高めですが、保管環境やセキュリティがしっかりしているので、劣化のリスクを抑えられます。
荷物をしっかりと保管したい場合は室内保管タイプを選んだ方が無難です。
宅配タイプがおすすめの人
荷量が少なめで、しばらく出し入れする予定がないという方は宅配タイプのトランクルームがおすすめ。
宅配タイプのトランクルームは、1箱あたりの利用料金こそ高めですが、初期費用もほとんどかからない場合が多く、料金を抑えやすい特徴があります。
また、保管も室内管理をしている業者が多いので長期間の利用も安心です。
大型の荷物や、劣化の心配の無い荷物は野外タイプを利用して、良質な環境で大切に保管したい荷物だけ宅配タイプを利用するという手もあります。
ただし、宅配タイプは他のタイプと違い、荷物を引き出すたびに料金が発生するので、注意が必要です。
トランクルームと言っても、実は様々な種類があります。
自分の利用目的を明確にしてちょうどいいサービスを選び、料金を抑えて賢く利用してください。
【参考サイト】
- トランクルームの料金はどれくらい?相場と安く抑えるポイント
- トランクルーム利用の初期費用はいくらかかる?その相場と種類を紹介
- トランクルームの料金相場を暴露!それ高くない?
- トランクルームの料金相場と最新レンタル収納サービス3選!
- 【トランクルームの料金相場】トランクルームの料金って月々どれくらい?
【追記】2019年7月31日