少年野球チームにはチームが所有すべき道具があります。

以前までは道具を各保護者の方にバラバラに保管してもらっていたのですが、それではいろいろと不都合が生まれます。

 

急な休みとか、破損とか紛失とか。

預かったまま引っ越しちゃったなんてこともありました。

 

そこで、チームで賃貸トランクルームを借りて、チーム所有の道具類はすべてそこに納めよう、ということになったのでした。

トランクルームは使い方を工夫すれば使えるサービスなんですね。

 

 

少年野球チームの道具

グローブとボール

 

野球の場合、グローブやユニフォームは個人で買いそろえるのが普通なのですが、ベースやボール、ヘルメットにキャッチャー用のプロテクターなどはチームで所有するケースが多いです。

みんなで使う道具や、グランド整備なのに使う道具類ですね。

 

 

週末しか使わない道具たち

結論から言うと、少年野球の道具は週末にしか使わないのです。

たとえば、子供たちの学校が夏休みであっても、コーチや監督は保護者である場合が多いので、平日の練習は難しい。

子供たちは、自主的に練習したりしているようですが、大道具たちは1ヶ月のうち少なくても3/2は眠っていることになります。

 

使ってみて感じたのですが、荷物が増えることはほとんどないのです。

トランクルームを普通に使っていれば、どんどん荷物が増えるだろうと考えたのですが、少年野球の場合は、ほとんど道具が増えることはありません。

サッカーなどはもっと楽なのかもしれませんね。

 

 

保護者への依頼も限界

いま考えると、野球の道具を家庭で保管することじたいに無理があったと思うのですが、当時はトランクルームは高いだけだと勝手に思い込んでいたので候補にすらあがりませんでした。

しかし、保護者の間からも、バラバラに保管するのは現実的でないというような主旨の意見も出ていました。

 

現実的ではないというより、やっぱり邪魔なんですね。

それに何を預かるか、または何も預からないかによって不公平感が生まれてしまいます。

預かり物の件だけで険悪なムードになったこともあります。

そんなときに限って、道具が破損したり紛失したりするので困ります。

 

でもトランクルーム保管にすれば、カギの保管だけしっかりしておけば問題はない、と意見が出てからは一気にそちらへ傾きました。

 

 

月会費でまかなえるか

もう一つの問題は、費用の負担です。

少年野球は、民間のクラブですから月会費をもらって運営しています。

といっても、遠征試合なんかがあるときは、保護者がボランティアで負担してくれていたりするのですが。

 

トランクルームの場合は月額固定費用なので、月会費の中から負担すべし、という意見が圧倒的です。

それはごもっともなお話です。

 

人数で頭割りすると、毎月数百円の負担になります。

毎月計算すれば、メンバーの増減にも対応できるというカタチに収まりました。

 

 

トランクルームを借りた条件

コンテナ

 

実際にトランクルームを借りるにあたり、満たさなければならないいくつかの条件をブレーンストーミング的に検討していきました。

結果、メインで練習をする球場から遠いと意味がないし、子供たちだけでも出し入れはできる方がいいということで、ホームグランドに近い物件を借りることにしました。

 

ラッキーなことに歩いても10分ぐらいのところに空きがあったのです。

 

 

球場にほど近い立地

サッカーボール

 

保護者からはやはり、ホームグランドに近いというのは絶対条件だ、という意見が圧倒的に多かったです。

子供たちだけで運べるとなれば、親の手間も省けるので一石二鳥だ、と考える保護者が多数です。

 

実はメリットがもうひとつあったのです。

それは、同じホームグランドを使っているサッカーチームと共有するという、予想していなかった展開になったのです。

 

野球チームの中に、1人だけ飛び抜けて運動神経のいい少年がいて、彼がサッカークラブにも所属していることから始まった話です。

いままで、野球とサッカーはあまり交流がなかったのですが、これはいい流れだということで、双方の保護者も乗り気。

使う道具も違うので、基本的には間違いが起こりそうもない、ということになり早速共用する運びになったのです。

 

子供たちだけでも出し入れできる

やはり、子供たちだけでも出し入れできて、きちんと片付けができるというのは大きなアドバンテージでした。

大人が楽をするというだけではなく、自分たちの道具をしっかり管理するという必要性が認識でき、教育的にもいい効果があったのです。

 

それに、週に一回は保護者が道具のメンテナンスをするというルールをつくったおかげで、子供たちが手を抜くことはありません。

そして、共用している相手方に恥ずかしくない管理をしなければいけないという意識も芽生えたので、保護者としてはうれしい限りです。

 

 

中にしまってある道具たち

中にしまってある道具はというと、まずは「ボール」。

「ボール」は予備も含めて結構な数が保管されています。

そして、毎回カウントして記録するように義務づけました。

そうすることで、紛失などもおきにくくなりました。

 

そのほか「スピードガン」「BSOカウンター」「ヘルメット」「審判用プロテクターやマスクなどの審判用具」「バッティングネット」「ベースとピッチャープレート」「冷水ジャグ」「メジャーとライン引き」「ノックバットや予備バット」など。

 

一方、サッカーの方は少なくて、「ボール」や「マーカーコーン」に「ゴールネット」ぐらいでしょうか。

「ビブス」は保護者が洗濯をしてから保管しています。

 

実はココで問題がひとつ。

野球とサッカーでは必要な道具の数が違うということで、均等費用は不公平じゃないかということ。

でもサッカーチームの方から、同じものを使うのだから均等でいい、という申し出をいただいたので、逆にライン引きなど共用できるものは使ってもらえるようにすることで円満解決です。

 

 

用途が広がってきた

運動神経のいいひとりの少年がひき合わせた、地元の少年野球チームと少年サッカーチームですが、じつは保護者の間でも引き合わせたチームがありました。

いや、実は保護者とは他でもない、うちの妻なんですが、「ママさんバレー」をやってまして。。。

 

 

妻のママさんクラブに侵略の隙を与えてしまった

ママさんバレーにも道具の問題はあるようで。

どこのチームも同じ事情かどうかはわかりませんが、「ボール」と「ネット」は「自分たちで保管しているから結構大変なのよねー」と始まったのです。

 

「野球と違ってバレーボールって大きいからかさばるのよねー」。

 

嫌な予感。

 

「普段はバラバラに預かってもらってるんだけど、来週試合があってちょっと遠征しなければならないから、それまで野球の倉庫で預かってくれない?」

 

きた。

 

チームの共有施設なので、わたしの一存では決められない、と突っぱねたのですが、少年野球のチームメートのお母さんがママさんバレーのチームメートだったりして、根回しは済んでるから大丈夫ということで押し切られてしまった。。。

 

さすがはママさんパワーだ。

 

 

ママさんたちを追い出す決意

ところが、これがいけなかった。

やっぱり一度あまい態度を見せると、既成事実となってしまって、結局居座られる方向に。

 

これでは、せっかく子供たちに自主管理させているのに意味がないじゃないかと、反論するも、きちんとわけて管理するから大丈夫よ、と返される。

 

しょうがない。

じゃあ、相応の料金を負担してもらおうじゃあないか、という交渉に移るもなかなか話がまとまらない。

 

そうこうしているうちに、なんだかバレーボールの数が増えている。

大きさはサッカーボールと変わらないのだが、所有する数が多い。

サッカーは基本的にそのとき必要な数しか使わないが、バレーボールは1個や2個じゃ練習にならないらしい。

 

ということで、結局バレーボールに占有されそうになり、野球とサッカーでタッグを組んで、バレーボール追いだし作戦に出たのです。

 

奥の手です。

子供に苦境を訴えさせ、やっとのことで、自分たちで借りてもらえることになったのです。

 

やはり、一度使ってしまうと元のスタイルには戻れないようで、やむなく自分たちでもトランクルームを借りることにしたようです。

 

 

子供たちでも片付けられるようにレンタルコンテナをしつける

少年野球

 

鉄工所を経営している保護者の方が、両方の道具をキレイに保管できるラックを作ってくれたので、いつもキレイに片づいていて、取り出すときにも慌てずに済みます。

 

それに、週ごとに管理するチームを決めて交互に管理させています。

こうすることで、子供たちに協調性や自主性が生まれたようなので、まったく悪くない試みだったな、と思っています。

 

 

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