わが家は築年数30年超えのマンションで、間取りはごくありふれた3LDK

最近のマンションならきっと収納スペースもバッチリ各部屋に設けられていると思うのですが、古い建物ということもあってか、収納スペースが全くない四畳半の部屋があります。

 

他の部屋にクローゼットはあるものの、諸事情によりこの四畳半の部屋にも洋服などを収納するスペースを作りたくなり…。

そこで今回は、私が考えた狭い上に収納のない部屋にも設置OKな大容量で使いやすい洋服収納をご紹介したいと思います。

 

 

今どき収納がないなんて!でもこの狭い部屋に洋服を収納したい

間取り図

 

現在の家を購入した際、古い建物ということもありリノベーションをしたのですが、これはその時に使用していた間取り図です。

右側の「洋室1」なのですが、ご覧のとおり収納がありません…。

リノベーションを行う際、一時は収納を作ることも考えたのですが、この間取りではどうにこうにも無理がありすぎて断念したというわけです。

 

そして、実は以前住んでいた築年数古めの賃貸マンションも、間取りはやや異なるものの同様の狭いうえに収納のない部屋がありました。

そこで、今の家にも以前の家で使用していたものと同じ洋服収納を作ってみようということになりました。

 

 

 

突っ張り式のハンガーラックが大活躍

洋服収納

 

もう部屋が狭すぎて全体像すら撮れていないのですが、これが我が家で使用している収納のない部屋の洋服収納です。

先ほどの間取り図でいうと入って右手側の壁際に設置しています。

ポイントはベースとなる突っ張り式のハンガーラックで、通販サイトやネットショップなんかでさまざまなタイプのものが販売されています。

 

ちなみにわが家では「無印感(注:無印良品っぽいスッキリとした雰囲気のこと)」を出したかったので、オフホワイトっぽいカラーのものを購入してみました。

 

そして、この突っ張り式のハンガーラックの良い点は主に次の3つ。

 

1.天井まで使える

2.高さや幅が変えられる

3.扉がないので服の出し入れが楽

 

1の「天井まで使える」に関しては、本当に狭い部屋には有難い点ですね。

天井まであるクローゼットだと「壁!ドン!(注:あっちの壁ドンではない)」って感じで圧迫感が出そうですが、パイプなので天井まで物を置いても圧迫感は感じにくい気がします。

 

次に、2の「高さや幅が変えられる」というのは、下の画像を見ていただくとお分かりになるかと思うのですが、わが家のように謎の天井の段差などがあっても対応できる点です。

 

ハンガーラックのタイプにもよるとは思いますが、突っ張り部分の長さを調節したり、横幅も広げたり縮めたりできるので、家具の配置換えをしたり、引っ越して違う部屋に置くことになってもかなりの確率でジャストサイズに調節できるかと思います。

 

突っ張り棒の上部

 

3の「扉がないので服の出し入れが楽」というのはまぁそのまんまですね(笑)。

実は私がクローゼットのある部屋に洋服を収納しないのはこの理由でして、クローゼットの扉の開け閉めが面倒という…。

 

例えばワンルームのお家なんかだと「来客時に服が見えているのは嫌」って方もいるかと思うのですが、わが家の場合、この四畳半の部屋にはお客さんは基本的に入らない(入れない)。

だから、私にとっては玄関に近いこの狭い部屋に洋服収納がある方が便利なんです

(時間がない時に着の身着のまま家を飛び出せるという意味で…)。

 

 

 

無印良品のポリプロピレン収納ケース・横ワイドが相性抜群!

無印の収納ケース

 

先ほど「無印感」を出したくてオフホワイト系のハンガーラックを選んだと言いましたが、さらに「無印感」を出すなら、やはり引き出し部分には無印良品の「ポリプロピレン収納ケース・横ワイド」がおすすめです。

ポリプロピレン収納ケース・横ワイド(約幅55×奥行44.5cm)

 

わが家ではこのタイプを使用していますが、もう5年以上使っていても全く劣化を感じないですし、価格も手ごろなので必要に応じて段数を増やしたり減らしたりもできます。

 

ちなみに、わが家は向かって左側が私の収納、右側が夫の収納でして、私は一番上の段に下着類を収納しているのですが、なんとなく半透明引き出し部分から下着が見えるのは嫌なのでこれまた無印良品の「不織布仕切ケース」に入れて収納しています。

不織布仕切ケース・中・4仕切・2枚入り 約幅15×奥行32.5×高さ11cm

 

全面的に引き出し部分を隠したい場合には手前に白い厚紙などをセットしても良いかもしれませんね。

 

なお、画像左端の隙間部分にも無印良品の「ポリプロピレンストッカー」をセットして靴下などを収納しています。

ポリプロピレンストッカー

 

 

 

上部の収納には布張りのボックスがおすすすめ

上部の収納

 

ハンガー部分には吊るしておきたい服を、引き出し部分には畳んでおける服や下着などを収納しましたが、天井に近い上部の収納には3COINSで購入した(でも価格は500円くらいだったかも…)布張りのボックスを使っています。

 

この中には出番が少なめのバッグやオフシーズンの小物類などあまり重くならないものを入れているのですが、やはり天井に近いということで使いたいものを取る時には女性の場合踏み台が必要かと思います。

 

ただ、私は身長が170㎝近いこともあり(そして面倒くさがりということもあり)、ちょっと背伸びぎみで持ち手の部分を思いっきり引っ張ってボックスを降ろすことがあるんですね(もちろん踏み台を使わずに)。

 

なので、そのような場合に勢い余って頭に直撃しても痛くないように、勢いよく床に落下してもダメージが少ないように、布張りのボックスにしています。

このようなメリット以外にも、布張りの方が埃も気になりにくく、コロコロクリーナー(粘着のやつ)で掃除ができて手入れも楽なのでおすすめです。

 

 

 

突っ張り式洋服収納の注意点

ここまで、狭い上に収納のない部屋にもってこいの突っ張り式洋服収納についてご紹介してきましたが、この収納には次の3つの注意点があります。

 

注意点1.日焼け

まぁそのまんまの話なのですが、やはりクローゼットのように光が遮られているわけではないので、日当たりの良い部屋や窓に近い場所などにこの収納を設置した場合、その方の部分を中心に洋服が日焼けする可能性があります。

 

実際に以前一年中掛けっぱなしにしていた洋服がうっすら日焼けしていたことがあったので、それ以来私は1年中掛けっぱなしにはせず、シーズンごとに着る服を掛け替えるようにしています。

 

商品によっては目隠し用のカーテンが付属していたりもするので、日焼けがすごく気になる方や、来客時に見られるのが嫌な方はカーテン付きのものを購入したり、目隠し用のカーテンを付けてみてもいいかもしれません。

 

 

注意点2.多少天井が凹む可能性あり

少しクッション性のある天井の場合は、突っ張りをすることによって丸い跡がつく可能性があります。

わが家の天井は壁紙越しにコンクリート感丸出しのカッチカチの天井なので大丈夫そうですが、以前住んでいた家の天井は若干凹みました(笑)。

 

ただ、よほどの力で突っ張らない限りはそこまで目立つような凹みはないと思うので、それほど神経質になる必要はないかなとも思います。

 

 

注意点3.どこに設置するかはあらかじめよく考えておく

この突っ張り式のハンガーラックというのは、突っ張る事が前提の設計なので、突っ張らないと非常に不安定です。

そのため、全ての突っ張りを「突っ張り完了」させるまでは生まれたての仔牛的な状態で、ちょっと最初の設置が大変というわけなのです。

 

無論、設置に関しては夫に丸投げだったため、あくまでも「見ていて大変そうだった」だけですが…(笑)。

ということで、一度設置した直後に「あ、やっぱこっちにするわ」となると喧嘩の原因にもなりかねませんので、あらかじめ完成イメージをしっかりされてからの設置をおすすめします。

 

以上、私が愛用している狭い上に収納のない部屋にも設置OKな大容量で使いやすい洋服収納をご紹介させていただきました。

突っ張り式のハンガーラックは天井まで突っ張るので安定感もありますし、軽量のパイプで出来ているため万が一の場合も木製のワードローブなどより安全ではないかと思います。

 

わが家のようなクローゼットのない部屋はもちろん、クローゼットにプラスして洋服収納が欲しい方や、収納が十分にないワンルームにお住まいの方などにもおすすめですので、洋服収納にお困りの方は是非ご参考になさってみてください!

 

文:江戸リイ(30代・ライター兼2児の母)