無印良品の数ある収納の中でも、ナチュラルな質感と色味が人気の「布製収納」。
これまで主流だった「ポリエステル綿麻混ソフトボックス」の他に、新しい仲間「持ち手付帆布長方形バスケット」が加わったのをご存知ですか?
以前、無印良品ソフトボックスを使って極める「ズボラ生活快適化計画」でもご紹介したとおり、「ポリエステル綿麻混ソフトボックス」を愛用している私。
しかし、ある日友人宅に遊びに行ったところ「持ち手付帆布長方形バスケット」を発見!
最近出産してママになった友人曰く、子育てグッズの収納としてかなり愛用しているのだそう。
「ポリエステル綿麻混ソフトボックス」とどう違うのか?
「持ち手付帆布長方形バスケット」について、徹底的にレポートしていきます。
無印良品「持ち手付帆布長方形バスケット」とは?
無印良品の収納用品として新しく登場した「持ち手付帆布長方形バスケット」。
「帆布」とは平織りで織られた厚手の生地で、主に船の帆に用いられてきた丈夫な素材。
別名「キャンバス」とも呼ばれています。
従来の収納用品と違うポイントは「持ち手がついている」ことと、「内側と外側底面の2つの面に撥水コーティング加工」がされていること。
今までの布製収納にはない耐水性と耐久性で、すでに愛用している方も多い人気商品となっています。
用途に合わせて選べる全6種類
「持ち手付帆布長方形バスケット」は全6種類。
サイズと価格を一覧でまとめてみました。
・「大」約幅37cm×奥行26cm×高さ26cm、2,490円(税込)
・「深」約幅37cm×奥行26cm×高さ32cm、2,790円(税込)
・「特大」約幅52cm×奥行26cm×高さ32cm、3,290円(税込)
・「スリム・中」約幅37cm×奥行18.5cm×高さ16cm、1,590円(税込)
・「スリム・大」約幅37cm×奥行18.5cm×高さ26cm、1,890円(税込)
・「スリム・深」約幅37cm×奥行18.5cm×高さ32cm、2,290円(税込)
「特大」以外のサイズはどれも幅37cmで、縦向きにすると無印良品の「ユニットシェルフ」の奥行きにぴったり。
まさに「持ち運べる収納」!購入~使用した感想レポ
サイズや金額を予習したところで、早速近くの無印良品に行って買ってきました!
今回購入したのは「持ち手付帆布長方形バスケット・スリム・中」。
シリーズの中では一番小さめのサイズのものを選びました。
私の近所の無印良品では、ラタンバスケットやソフトボックスなどの収納用品コーナーの一角にありました。
商品は畳んだ状態でビニールに入っているのですが、見本のサンプルも出ていたので手にとってサイズ感を確認できてよかったです。
今勉強している英会話の勉強グッズを入れてみました。
本など重たいものが中で倒れてもきちんと自立してくれて、形状キープ力もありそうです。
「他にサイズ感のわかるものを…」と探していたら、アイロンがぴったり収まることに気づきました。
そのまま持ち運べるので、アイロンケースとしても使えそうですね!
持ち手は短め?どうやって持ち運べるのか実験
続いては「持ち手付帆布長方形バスケット」の最大のポイントであり、購入するにあたって一番気になっていた「持ち手」についてレポートしたいと思います。
(持ち手の長さは公式サイトに記載がありませんが、店舗で見た感じどのサイズも同じようでした)
握って持つとこんな感じ。
持ち手が短めな上に幅広で硬さのある生地なので、ちょっと持ちづらい印象です。
手首に通して、肘まで通せるか実験。結果、肘まで通せますが開く力が強いのでカパッと開いた状態になりやすいです。
でも、通せないことはなさそう!
レジバッグとして使える?実際にスーパーへ行って使ってみた
さて、持ち手について確認したところで、「バッグとして使えるのか?」という疑問を検証するため、実際に購入した「スリム・中」サイズを持ってスーパーへ買い物に行ってみました。
道中ふと気づいたのですが、ボタンも何もなくバッグの口を抑えられないのでかなりガバガバ。
気をつけないとスリが不安だったので、自分でスナップボタンをつけたり風呂敷を中に入れて結ぶなど、カスタムした方がいいかもしれません。
スーパーで購入した野菜などを入れてみました。
内側がコーティングしてあるので野菜や汁気のあるものも気兼ねなく入れられます。
バスケットの形状が維持されているのでパックのフルーツも型崩れせず、ドリンクや洗剤も立てて入れられてレジ袋よりもストレスフリー!
見た目もオシャレなので持ち帰ってそのまま置いておいても嫌な気持ちになりません。
デザインも可愛いし、丈夫でマチも広いのでバッグとしても使えたら良いなぁ…と考えていましたが、実験してみた結果は「少し工夫すれば使えそう!」
バッグとして利用する際の注意点は、持ち手が短いため肩がけスタイルに慣れてしまっている方には少し使いづらく感じる可能性があること。
また、レジバッグとして近所へ買い物に行くには使えそうですが、電車移動や街中での利用はボタンをつけるなど各自でカスタムした方が安全だと思いました。
まだまだある!子育てに大活躍の使い方とは?
一人暮らしの私には、買い物のレジバッグや収納としての利用がぴったりな「持ち手付帆布長方形バスケット」。
しかし、無印良品のネットストアのレビューを見ていると、「子育てに大活躍!」というレビューを度々見かけます。
どのように大活躍なのか?友人のママさんに協力を得て、普段どのように使っているのか教えてもらってきました!
友人が使っているのは「持ち手付帆布長方形バスケット」の「スリム・大」2つ。
カラフルでごちゃごちゃしがちな子供のおもちゃや子育てグッズも、スッキリしてインテリアとしてもいいですね。
一つ目のバスケットにはぬいぐるみや絵本などのおもちゃが入っています。
「持ち手付帆布バスケット」はキープ力がありつつもワイヤーなど入っておらず柔らかいので、お子さんが急に転んでぶつかっても安心。
持ち手がついているのでお子さんがバスケットごと遊びたいところに持っていったり、片付けるのも簡単です。
二つ目のバスケットには、オムツやクリーム、綿棒やガーゼ、おしりふきなど外出時にもよく使う「お世話セット」が入っています。
友人曰く、車での外出時はマザーズバッグに入れ替える必要なく、このまま車に乗せられて便利なんだとか。
サイズによってはベビーカーの下やフックにかけておくこともできそうです。
バタバタする外出時に必要なものをそのまま持って出られるのは「持ち手付帆布バスケット」ならでは!
類似商品「ポリエステル綿麻混ソフトボックス」との違い
「持ち手付帆布長方形バスケット」の魅力をレポートしてきたところで、最後に気になるのはもう一つの無印良品の「布製収納」である「ポリエステル綿麻混ソフトボックス」との違い。
一見似ているような気がするこの2つですが、一体どのような違いがあるのでしょうか?
それぞれの特徴を比較しながら、メリットやデメリットをご紹介していきたいと思います。
1)形状について
見た目はどちらもボックス型で形状キープ力もあり、かなり似ている印象です。
大きく違うのは、「ポリエステル綿麻混ソフトボックス」は開口部にワイヤーが入っていて、「持ち手付帆布長方形バスケット」は開口部に持ち手がついていることです。
「綿麻混〜」は開口部のワイヤーがかなり硬めなので、投げ込み式に使いたい収納や、側面に引き手がついているのでシェルフの固定収納としてもおすすめです。
「持ち手付〜」は開口部にワイヤーがない分柔らかく、お子さんがぶつかっても安心。
ただ投げ込み式で使いたい場合は持ち手が邪魔になりやすく、シェルフ収納として固定で使うには取り出しにくく、見た目も少しごちゃつきます。
2)素材、カラーについて
右が「ポリエステル綿麻混ソフトボックス」、左が「持ち手付帆布長方形バスケット」です。
どちらもナチュラルなカラーが魅力ですが、「持ち手付〜」の方が黄味がかった明るい生成色なのに対し、「綿麻混〜」の方はグレーがかった落ち着いた生成色なのが特徴。
素材の質感は「持ち手付〜」のトートバッグのようなキャンバス感と比べて「綿麻混〜」は麻特有のサラサラとした手触りが特徴です。好みやインテリアに合わせて選ぶのがいいですね。
撥水コーティング加工はどちらも同じようですが、「持ち手付〜」は外側の底面と開口部の折り返し部分もコーティングされているのがポイント。
「綿麻混〜」がシェルフやインテリア収納として固定して使うのに適しているのに対し、「持ち手付〜」は取り出して持ち運んだり外出するのにも適した仕様になっています。
一見「何が違うの?」と思うほど似ている商品でも、実は適材適所、用途に合わせて使いやすい仕様になっているこことに気づいて感動。
まさに「かゆいところに手が届く」無印良品らしい商品なのです。
文:リリオネ(20代・元無印良品店員、現ライター)