家族が多くの時間を過ごすリビングは、油断するとすぐに散らかりがち。
特に小さな子供がいるとそのスピードたるや数倍です。
しかし散らかっているのが当たり前になって、生活が荒れてしまうのは避けたいところ。
「片付けやすさ」「居心地の良さ」「子供も安全」、これらすべてを叶えるために、私のしたことをまとめてみます。
もちろん高価な家具や道具は使いません。
部屋のテーマを決める
モノを片付ける際、どうせなら部屋をスッキリみせたいと思っていました。
いくら片付けても、部屋がごちゃっとした印象になってしまっているお部屋……ありますよね。
私の実家がまさにそんな感じで、好きなものに囲まれていたい気持ちはわかるのですが、アンティークソファーのとなりに折りたたみのアウトドアチェアを置いていたり、クラシックなランプシェードの下に白いプラスチック製の机があったり。
「これ、ここに要るのかな?」と思うものが混在していて、ちょっと気持ちが休まらないのです。
代官山あたりのオシャレなカフェ風を目指そう!とまでは言いませんが、いるだけで気持ちが安らぐような部屋にしたいと考えていました。
自分なりに考察した結果、お部屋をスッキリ見せるテクニックとして重要なことのひとつは、ロゴやポスターなどと同じで、「色を限定していくこと」だと考えました。
テーマカラーを決めておくと、収納家具やクッションカバーを買い足すなど、先々の買い物でも選択肢が減って便利だということも分かりました。
「これ素敵だなぁ~欲しいなぁ!」とひとめぼれしたクッションカバーでも、部屋のルールに合わないならば……と、すっぱり諦めることができます。
我が家の居間のテーマは、オシャレな北欧系を目指したい気持ちもありましたが、難易度が高そうなので、赤を基調にしたアメリカンカジュアルな雰囲気にしていこうと決定。
におわない、塗りやすい、水性ペンキ
お部屋のテーマと色を決めたので、テレビ台と棚を赤く塗ってしまうことにしました。
棚は、ニトリで購入したナチュラルウッドカラーの本棚と、楽天で購入した(こちらもナチュラルウッドカラー)のキューブ型の収納ラックを使っていました。
悪い色ではありませんが、赤く塗ってしまったほうが雰囲気が良くなるに違いないと夫を説得しました。
シンナーの匂いが苦手な主人は「部屋がくさくならないならいいよ」という条件付きでOKしてくれました。
子供も小さいので、匂いのきついものは私も使いたくないなと思い、におわない塗料を調べました。
手軽に済ませたかったので、ラッカーを探していましたが、におわないラッカーは無さそうなので、ペンキで探しました。
するとどうやら「水性ペンキ」なら匂いがないことを知りました。
ホームセンターで赤い水性ペンキを探し、いざ塗ってみると、なるほどにおいません。
しかも、とても塗りやすい。
寝る前に「今日はここの面」「明日はここの面」と毎日少しづつ仕上げていきました。
だんだん完成していく過程も、とても楽しかったです。
ついでに味気なかった壁掛け時計とか、100円で買ったA4のフレームなども余ったペンキでちょいちょい塗ってみました。
小物たちが棚とお揃いの赤になり、全体的にかわいい雰囲気になり、とても満足しています。
テレビ周りの本棚は現在のところ、おもちゃスぺースと「仮置きボックス」
赤く塗った本棚と収納ボックスはテレビ台になっていたり、テレビの周りに置いています。
本当は書籍やDVDなどを並べたいところですが、今のところ子供たちが小さいので、ぬいぐるみやおもちゃを収納したり、ごみ箱を置いたり、ブランケットを仕舞ったりするスペースになっています。
あとは、写真をかざったり、下のほうには料理用のトマト缶なんかを入れています。
そして、子供の手が届きにくい棚の上のほうに、私と主人それぞれの「仮置きボックス」のスペースを設置。
私と主人の個人的な持ち物は、基本的にリビングには置かないルールにしているのですが、過ごす時間の多いリビングではやはり無理。
そこで、A4が入る小さめの段ボールほどのケースを、各個人スペースとしています。
ちょっとした郵便物とか、読みかけの本とか、モバイルバッテリーなんかが入っています。
おもに私が「パパったらまた財布を置きっぱなしにして!子供に遊ばれちゃうじゃない!」とぷんぷんしながらシュートする箱です。
これがないと「ちょっとここに置いておこう」と机やカウンターの上に置いては大惨事が待っているので、我が家では超重要なポジションとなっています。
カウンターキッチンを補強する「ディアウォール」
我が家の居間で重要な収納の一つとして、キッチンカウンターに自ら取り付けたディアウォール棚があります。
このおかげで収納力アップとお部屋の雰囲気アップが両方強化されたので、とっても気に入っています。
ホームセンターでツーバイフォーの木材を買ってきて、こちらも水性ペンキで色を塗りました。
ここは赤だと派手すぎるので、ウォルナット系のブラウンで。
ディアウォールは来客にも丸見えの収納なので、あまりごちゃっしないよう、キャニスターにいれたお菓子や、コーヒー、お酒などを並べています。
キッチンカウンターの本体下部にも収納があり、こちらは開き戸がついているので、チャイルドロックをつけて、食材、書類、薬品や、日用品などを詰め込んでいます。
その他、子育て家庭におススメのリビングアイテム
我が家の居間で活躍しているその他のアイテムを、3つ紹介します。
『電子キーボード』
私自身が小さいころ育ったのは一軒家で、親戚からもらったピアノが置いてありました。
いつでもピアノを触れられる環境で育ち、自然と音楽が好きな人間になりました。
現在も趣味でキーボード(電子ピアノ)を弾いており、子供たちにもぜひ音楽を好きになってほしいと思っています。
そこで、居間で子供たちがすぐ遊べるよう、軽くて、手軽なカシオのキーボードを購入しました。
ポイントは「出し入れのしやすさ=軽さ」、そして「気軽さ=コードレス(電池式)」であること。
出しっぱなしのキーボードは油断すると上に物を置いてしまって埋まってしまう危険があるが、軽い電子キーボードなら縦にして本棚の隙間にスッと収納できます。
部屋を圧迫することもありません。
『合皮ソファー』
ソファーは1万5千円以内(送料込み)の予算で探し、楽天で見つけた合皮のタイプを使っています。
色がいくつかある中、我が家では、赤いペンキを塗った棚と相性が良いカラーということでブラウンに決定。
選んだ際の重要なスペックは、まず合皮であること(食べこぼしやトイレの安定しない時期なので)、横に大人が3人座れるくらいの長さであること(来客用)、倒してベッドになる(両親が泊まるときなどに使用)もの、そして安い(消耗品と割り切る)、という観点でチョイス。
どうしても子供が飛び跳ねたりするので、破れます。
破れた個所を補修しながら、2年くらいでだいぶくたびれてきたので、また同様のものに買い替えました。
子供たちが育って落ち着くまで、あと数年このスタイルで行こうと思っています。
『油圧式昇降デスク』
机はニトリで買った、油圧式の昇降タイプを重宝しています。
子供が食事をする高さ、大人が子供に食べさせる高さ、大人が食事をする高さ、子供が粘度遊びをする高さ、などなど。
微妙にちょっとだけ高さを変えたいときや、子供の成長に合わせて自由に高さを変えられるので、ベストチョイスだったと思っています。