出張や留学など、目的に合わせて選びたいスーツケース。
とはいえ種類がたくさんありすぎて、値段もピンキリ。
そんな方に絶対おすすめなのが「無印良品」のスーツケースです。
今回は無印良品が細部にこだわってつくったスーツケースのおすすめポイントを、元店員の視点からご紹介します。さらに、実際無印のスーツケースを使っている私が、実際に使ってみた結果をレポートします。
公式サイトの特集ページはこちら
https://www.muji.net/store/campaign/detail/C17101303
無印のスーツケースの正式名称と、私の使っているスーツケース紹介
まず、無印良品のスーツケースの正式な商品名は、
「キャリーバーの高さを自由に調節できるストッパー付きハードキャリー」。
長い……覚えにくい……ということで、今回は「ハードキャリー」と呼ぶことにしますね。
現在(2019年3月時点)無印良品で販売しているスーツケースは3種類。
・「キャリーバーの高さを自由に調節できるストッパー付きハードキャリー」
・「半分の厚みで収納できるソフトキャリーケース」
・「アルミハードキャリー」
アルミハードキャリーは、お値段もかなり高めで大型店舗のみの取り扱い。
基本的には「ハードキャリーがほしい」と店員さんに伝えれば、「キャリーバーの高さを自由に調節できるストッパー付きハードキャリー」を案内してもらえると思います。
種類は「ハードキャリー」「ソフトキャリー 」共に1種類ずつしかないので、とてもわかりやすいです。
私の使っているハードキャリーはこれです。
「キャリーバーの高さを自由に調節できるストッパー付きハードキャリー」
35Lサイズ、カラーはライトグレー(現在は販売していません)ですね。
ストッパーは旧タイプのダイヤル式のものではなく、ボタン式の新タイプ。
TSAロック付のファスナータイプでファスナー部分は撥水加工されています。
主に3~4泊の国内旅行や、1~2泊の海外旅行のために購入しました。
公式サイトのサイズと泊数の目安を参考にしつつ選んだのですが、果たして結果は……??
おすすめポイント1)目的に合わせて選べるサイズ展開
無印良品のハードキャリーのサイズ展開は全部で5つ。
公式サイトに掲載されているサイズと重さ、目安の泊数をまとめてみました。
・19L(タテ約45.5cm×ヨコ約32cm×マチ約20.5cm/重さ2.9kg)目安:1~2泊、値段:12,900円
・35L(54cm×37cm×23.5cm/3.5kg)2~3泊、14,900円
・62L(70cm×45cm×24.5cm/4.9kg)5~6泊、19,900円
・87L(75cm×48.5cm×28.5cm/5.6kg)7~8泊、24,900円
・104L(77cm×52cm×29cm/6.2kg)9~10泊、29,900円
※価格は全て税込
19Lと35Lは機内持ち込み手荷物対応サイズとなっています。
(100席以上の飛行機で3辺合計115cm以内。航空会社によるため必ず確認を!)
さらに85Lと104Lに入れ子にして収納できるので旅行先で荷物を2つに分けることも可能です。
修理するには保証書と保証レシートが必要
無印良品のハードキャリーは修理にも対応しています。
修理するには本体についている保証書とは別に、会計時にレジのスタッフからもらう「保証レシート」が必要になります。
「購入レシート」とは別に渡されるので、念のため購入レシートも一緒にして必ず保管するようにしてください。
うっかり捨てたり、もらわずにレジを去ったりしないように注意が必要です。
保証期間は2年間で、国内でのみ有効です。
基本的には購入した店舗での修理対応がスムーズですが、場合によっては他店舗でも受け付けているようなので事前に問い合わせて来店することをおすすめします。
実際に使ってみた感想と評価
公式サイトの泊数の目安をみてもわかる通り、「3~4泊」がない……!
私は3~4泊の国内旅行メインで使いたかったので、かなり悩みました。
62Lは大きすぎて邪魔な気がするし、荷物も少ない方なので35Lに決めました。
使ってみての感想としては……
「小さくて全然足りなかった」のです!
外見だけ見ると結構な量が入りそうに見えますが、中を見てみると意外と狭い。
ハードタイプのスーツケースは観音開きなので片側でマチの半分の厚みのものしか入れられないのですが、これが思った以上に薄いです。
ハンドルがついている方はハンドル部分が内側に出っ張るためより狭く、入れるものを選びます。
結局、大き目のリュックにも荷物を入れて一緒に持って行くことに……。
もし旅行先で洗濯しながら生活することが可能であれば、必要最低限のものだけ入れるので無駄のない最適なサイズ感だと思います。
スーツケース一つに全てをまとめて身軽に旅行したい人や、お土産をたくさん買いたい人、毎日違う服で過ごしたい人は、公式サイトの目安よりもワンサイズ上を買うのがおすすめです。
おすすめポイント2)快適さを追求したハンドルとストッパー付キャスター
無印良品のハードキャリーのこだわりは、ハンドルとキャスターにも。
一般的なハンドルは、ハンドルについているボタンを押すとスーッと伸びて、いくつかの決められた長さまで伸びるとカチッと止まる仕様になっているものが多いですよね。
無印のハードキャリーは、なんと1cm刻みで長さの調節が可能。
つまり「どの位置でも自由に止められる」仕様になっているのがポイントなんです。
ただ、ここに落とし穴が。
一般的なスーツケースのハンドルは伸ばしている途中にボタンを離しても一定の長さになるまで勝手にスーッと伸びてくれるものが多いですよね。
しかし無印のハンドルはボタンを離した瞬間に止まってしまうので、咄嗟に伸ばしたいときに手間どってしまい、慣れないうちはちょっとしたストレスでした。
このあたり、ぜひ店頭で手にとって試してみるのをおすすめします。
ハンドルの下の部分には、キャスターのストッパーボタンがついています。
ストッパーをかけるときはグレーのボタンではなく周りの黒い部分を下に押し下げます。
ストッパーをかけると、ハンドル側のキャスターが回らなくなるので電車内やバス内などスーツケースが転がってしまうときにとても便利です。
ストッパーを外すときはグレーのボタンを押せば元に戻ります。
ボタンが少し硬く感じますが、座った状態でも押せるくらいの硬さなのでストレスにはなりません。
また、個人的にはストッパーをかけることでハンドル側のキャスターが回らなくなるので、家に帰ったときにキャスターを拭くのが楽になったのも嬉しいポイントです。
おすすめポイント3)傷と汚れがつきにくいボディと豊富なカラー
無印のハードキャリーのボディは表面が細かい凸凹になっていて、傷や汚れがつきにくい仕様になっています。
また、太めのストライプ模様が段差になり、空港で貼られたシールなどが剥がしやすく、跡が残らないのも嬉しい。
汚れもメラミンスポンジで簡単に落とすことができます。全体的につや消しなので明るい色でも傷や汚れが目立たないのもポイントです。
ハードキャリーのカラー展開は基本色のベージュ、ネイビー、黒のほかにも、19Lはアイボリー、ライトピンク、ライトブルーと可愛くて明るいカラーもあるのでお子様用にもぴったり。
他にも時期によってネットストア限定カラーや店舗限定カラーも登場するので、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
おすすめポイント4)使わないときは収納として使えるシンプルなデザイン
無印のハードキャリーは旅行だけでなく、収納用品としても大活躍します。
インテリアを邪魔しないシンプルなデザインなので部屋にそのまま出しておいてもいいのですが、クローゼットはもちろん、持ち手があるのでベッド下の収納としても使えます。
私は普段使わないトラベル用品をまとめて入れているのですが、手持ちの35Lで他にどんな収納ができるか試してみました。
季節外のマフラーや冬小物をまとめたり、浴衣などの収納に。
片側に浴衣、片側に浴衣小物、と分けて使えるのが良いですね。
箱がなくなってしまった季節家電の収納に。説明書をポケットに入れて、使いたいところまで転がしていけるのもポイントです。
旅行だけではなく常に身近に置いておける無印のハードキャリー。
ぜひ自分の目的に合ったものを選んで、快適な生活の「良き相棒」にしてくださいね。
文:リリオネ(20代、元無印良品スタッフ、現ライター)