この春、新生活や一人暮らしを始めた皆さん。
「引っ越したはいいが、まだ部屋が散らかっている」「今年こそ美しい部屋から始めたい!」そんなふうに思っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は「自分でできる」簡単な方法で「時間をかけずに」「自分に合った」片付け方法を紹介したいと思います。
そもそも本当に必要なものってなんだろう? と疑問を持たれている方の参考になれば嬉しいです。
始める前に準備しよう
「片付けよう!」「捨てよう!」と思っても、気づけば見つけた漫画を読んで一日が終わっていく……。
そんなことがないように、今日の流れをつかんでおきましょう!
- 自分にとって大切なものを把握する → あなたが今「持っている物」
- 「手放せない物」の使用頻度を確認する→あなたがこれから「持ちたい物」
- 家に置くものを決める→あなたが物を「置きたい場所」
片付けを簡単に終わらせるために大切なのは「最後までやりきる」こと。
特に、片付けにあまり自信がない人は、1日中スケジュールが空いた日に行うのが理想。
もしくは「その日の夜に友人が来る」など、強制的に最後までやらなきゃならない状況を作るのも良いですね。
片付けが途中で終わってしまうと次にまた始めるのが辛くなりますし、「どうせやってもまた中途半端に終わるんだよな」と片付けに対する自信もなくなります。
まずは一度、最後までやってみましょう!
また、片付けの「ゴールを意識する」というのも大切です。
途中で飽きてくると「あれ? いま何やってたんだっけ?」となることもしばしば。
カテゴリ分けをしていたはずなのにゴミを集めだしたり、捨てるものを集めていたのにクローゼットの整理を始めたり。
そんなことにならないよう、このステップを忘れずに。
休憩中に時々、この記事を見直しながら進めていくのも良いかもしれません。
1.自分にとって大切なものを把握する
あなたが今「持っている物」は何ですか?
突然ですが、あなたは今「自分の家にどんなものが置いてあるか」を知っていますか?
いやいや、自分の家にあるものくらいわかってる!
そう思われた方、ぜひチャレンジしてみて下さい。きっと驚くことになるでしょう。
ただし、今回は“時間をかけない”ことも重要なポイント。
自分の持っているものを簡単に把握するだけなので、あまり悩まず15分くらいでやってみましょう。
ダラダラやらないことも片付けの中で大切なことですよね。
やることはひとつ。物の「カテゴリ分け」です。
参考例)
家電/衣類/本/食品類/日用品/靴/バッグ/布団/季節もの(水着・スキー等)楽器/化粧品/などなど……
この時点ですでに面倒になってきた人……。はい、そんな方へアドバイスです。
私はまず、部屋の中をぐるっと見渡して、エリアごとに見ていくと結構スムーズにできました。
一人暮らしの方だと「どうせ適当に集めても大した量じゃないし」と思われる方も多いかもしれません。
ですが、意外に物って多いんですよね。
参考までに、私のエリア別の物を紹介してみます。
この記事を書きながら実際にキッチン・洗面所に行って確認してみました。
【エリア別具体例】
キッチン
食材・調理器具・炊飯器・冷蔵庫・電気ポット・調味料・タオル・ビニール袋・食器類
・インスタント食材・ラップ・ホイル・保存容器・電子レンジ
机まわり
書類・書籍・文具・カレンダー・時計・名刺・アルバム・OA機器・請求書関係・お菓子
洗面所
洗濯機・タオル・洗剤・洗濯物・シャンプー類・基礎化粧品
こう見ると、暮らしで使う物ってかなり多いですよね。
そして細かく見ていくと「何でこんなところにこれが?」というものが続出。
同じものが別の場所に何個もあることもあります。
私の場合、なぜかいたる所にキャンディーとチョコレートがありました(笑)。
このようにやっていくうちに気づくのが「同じものが何個もある」ということなんです。
物も多い、量も多いとなると片付けも億劫になってしまいます。
そこで次のステップで「自分が本当に使うもの」を見極めていきましょう。
使うものが決まっていくと、部屋も心も少しずつスッキリしていきますよ!
2.「手放せない物」の使用頻度を確認する
あなたが今ある物の中で「手放せない物」はなんですか?
考えてみましょう。
しかし、ここで「いるかな?いらないかな?」と長く考えるのが実は掃除を止めてしまう原因のひとつです。
そこで見極め方は3種類で簡単に!
「捨てる」
「いるかも」
「手放せない」
この3つを確認するだけです。
下の例を参考にしてみて下さい。
【例】
・多すぎる靴・衣類 ⇒ 捨てる
・中学・高校のアルバム ⇒ いるかも
・テニスラケット ⇒ 手放せない
・炊飯器 ⇒ 手放せない(絶対!)
まず、この時点で「捨てる」ものはきっぱり捨ててしまいましょう。
ただひとつだけ注意点が。
いらないものが多すぎで、捨てることに時間がかかりそうな方は一度手を止めて下さい。
まずは最後まで、この記事を読んで頭をスッキリさせましょう。
あなたがこれからも必要なものはどれくらいありましたか?
「いるかも」「手放せない」が決まったら、次は「使用頻度」を確認していきます。
【例】
・中学・高校のアルバム ⇒ 見たいときだけ
・テニスラケット ⇒ 週1程度
・炊飯器 ⇒ 毎日
このように、「毎日使うもの」
「週/月/年に一回使うもの」
「使いたいと思ったときに使うもの」と、
「手放せない物」の中でも細かく分類できることがわかります。
だんだん疲れてきましたか?大丈夫です!
もうちょっとであなたの快適な生活に届くはず。あと少し頑張っていきましょう!
それでは実際分類してみましょう。
分類区分は人それぞれですが、ここでは私が実際使っているリストを参考にあげてみます。
「毎日」
「週/月/年に一回」
「季節限定」
「不定期」
これくらい簡単なものでOKです。
3.家に置くものを決める
ここまでを少しおさらいしていきます。
■ あなたが今「持っている物」がわかりました。
■ あなたがこれから「手放したくない物」を決め、使う頻度がわかりました。
最後は、あなたが物を「置きたい場所」を決めていきます。
あなたが物を「置きたい場所」はどこですか?
でも置きたい場所と言われても、靴は靴箱だし、服はクローゼット。
と、疑問を持たれる方もいるかもしれません。
ここで言う「場所」とは次の3つのことです。
ものを置くことができる場所
・見える場所:床に置く/扉のない棚など
・収納(自宅):クローゼット/タンス
・収納(外):トランクルーム
片付け・収納術と聞くと、家の中のデットスペースをうまく活用するなどの情報が多いですよね。
でも今回は、あまり使用しないものは「自宅の外に収納してしまう」という発想です。
私たちはたくさん物を持っていますが、使う頻度はものによって全然違いますよね。
そこでおすすめなのが「物を置く場所を家以外(外)に持つこと」なんです。
【物を外に収納する利点】
・部屋が狭くならない
・ものが減る=片付けの手間が省ける
・「いるかも」が減る(物から離れることで、いらないものだとわかる)
まず、部屋が狭くなる一番の原因は「家の中にものが多いから」です。
例えば、夏には絶対使わない羽毛布団やスキー用具が押し入れに入っていませんか?
また、コートやブーツが夏服やスニーカーと一緒になっていないでしょうか?
特に、こういった季節ものは次のシーズンまで自宅外に置いておくのが便利です。
また自宅のスペースが広くなるだけでなく、物が少ないことで片付けの時間も減ります。
掃除機をかけるとき床にものが散らばっていると、まずはその物たちを別の場所に移動するという無駄な動作が必要になりますよね。
そんな移動するものが多くなればなるほど、どんどん片付けの時間が奪われていきます。
そのため、物が少なくなることで短時間で掃除ができるというメリットもあるんです。
そして断捨離にオススメなのが、物を「一旦隠すこと」。
先程「いるかも」「手放せないもの」で分けてみましたが、この「いるかも」を一度、自宅の外に出してみます。
いつも家にあって見慣れていると「なんとなく今度使う気がする」「別に使ってもいないのに愛着が……」というケースも多いですよね。
でも、少し「いるかも」たちと離れてみることで「全然必要ないじゃん!」と気づくことも。
ちなみに私は、この方法で小中学生のときにもらった大量の手紙たちとサヨナラできました。
家にあったときは捨てるなんて可哀想、と思ってたのですが半年くらい目にしないと、その間一度も思い出さなかったということがわかってしまい、納得して捨てることが出来ました。
「いるかもは一生使わないから即、捨てる」がなかなか出来ない人にオススメの方法です。
以上、収納場所に関するご紹介でした。
物は多いけど、少しでも家を広く使いたい。そう思っている方にはもっとも効率的です。
最近は小さめの収納スペースもありますので、ぜひ自分の物に合ったサイズを探してみて下さいね。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
一度やってみると1時間もかからずに 自分にとって「何が」「いつ」「どれくらい」必要かということがわかってくると思います。
それだけでも「片付けよう!」「ミニマリスト!」などと片付けに関して気負う必要もなくなってきますよね。
また「持ち物は人の人生をつくる」とも言います。
毎日、いるのかいらないのかわからないものに囲まれている、なんとなく家にあるものを使って日々を過ごす。
それより、自分の大切なものだけがある部屋で過ごし、少しずつ見直していける生活の方が快適ではないでしょうか?
「自分らしく」物と向き合って、ぜひ皆さんも快適な家で新生活をお過ごしください。