現在は実家暮らしをしていますが、数年前までは一人暮らし。
たびたびの引っ越しを経験してきました。
持ち家住まいだと比較的収納スペースが多いですが、一人暮らしだと収納の工夫は必須です。
特に、難易度高めなのが「靴の収納」。
一軒家だと大抵造り付けの玄関収納がありますが、単身者用賃貸物件だと、ほとんど収納がないことも。
そして、女性の読者の方にはきっと共感していただけると思うのですが……
一人暮らしだろうと何だろうと関係なく「靴が多い!」
わたしは実家に戻ってから断捨離したら、30足以上あってため息をつきましたよね……。
そんな悩ましい一人暮らしの靴の収納、わたしの経験から、「これがおすすめ!」という収納グッズをご紹介します。
メインの使用におすすめ!省スペースの薄型シューズラック
玄関収納がなかったら収納家具を導入!
そこで必要になってくるのが、下駄箱やシューズラックです。
靴収納はできれば玄関に置きたい。
一人暮らしなので部屋のどこに置いてもいいし、TV台の隣だろうとベランダだろうと構わないのですが……。
やっぱり玄関にあった方が落ち着くし、出し入れや脱ぎ履きに便利なんですよね。
わたしの場合、使ってみて一番便利だったのは、場所を取らずに置ける薄型のシューズラックでした。
シューズラックには、トレイとポールを組み合わせたスタッキングタイプ のラックもあります。
オフィスでスリッパ棚として使っていたり、ロッカールームに置いてあったりもしますね。
あれのいいところは簡単でリーズナブルなところなのですが、あまりたくさん収納できないしいまいち安定性に欠ける……。
そして微妙に場所を取るんですよね。
狭い玄関では意外と邪魔です。
特におすすめしたいのは、スリムタイプで壁にぴったり寄せておけるシェルフラック です。
スリムな厚みと省スペースのカギは、靴を載せる棚板の角度です。
棚板は板でもメッシュでも、ポール2本に靴を橋渡しするタイプでもいいんですけど、靴を載せる面が斜めになっていて、靴を床と平行に置くのではなくて角度をつけて立てかける格好に置けるタイプだと、省スペースでの大量収納が実現しますよ。
わたしが使っていたのはシンプルな枠組みのみで、横ポールにかかととつま先を引っ掛けるように立てかけておくタイプでしたが、下駄箱型で側板や扉のあるタイプも見た目にすっきりすると思います。
棚の前面が回転式 で手前に開くようになっていて、靴を収めたらくるっと閉じておけるようなタイプだと、場所を取りませんし使い勝手もいいですよね。
個人的には、材質はプラスチックよりも、スチールや木質ボードなど、ある程度しっかりしたものの方がいいと思います。
安定感もあるし丈夫、そして玄関がチープな感じになりません。
出番の少ない靴は別途収納スペースを作る
薄型のシューズラックは、たくさんの靴を収納できますが、そちらには向かないものもあります。
例えばロングブーツ。
シューズラックに収まらない靴の筆頭ですが、女性なら1足くらいはお持ちですよね。
冬季、ミニスカートに合わせたファッションの時くらいしか出番はありませんが、手放せない。
また、普段は履かないパンプスやパーティ用のヒールの高いサンダルなんかもありますね。
そういった靴は、出入りの激しい玄関のラックに置いておくと邪魔ですし、質を保つためにも別にきちんと収納しておいた方が安心です。
一人暮らしの場合、別途収納となると場所は部屋の押し入れやクローゼット、ベッド下などになるかと思いますが、そういう時に便利なのが靴用の収納ボックス。
購入時に入っていた箱を利用してもいいのですが、サイズがばらばらできれいに収納できないし、取り出す時にもすぐに目的の靴に到達できなかったりして、面倒です。
おすすめは、サイズの揃った靴用の収納ボックス です。
積み重ねてもすっきり収納できますし、中身が見える材質や引き出し式なら、いざ使いたい時にもあれこれ引っ張り出して確認する必要がありません。
後で収納時の湿気対策にも触れますが、ボックスを購入する際も、除湿シートが付属していたり通気性のよい材質を使っていたりする製品を選ぶといいですよ。
ロングブーツには、ブーツ用の長いサイズのボックスやケースがあります。
それを使うと型崩れしません。
ボックスだと場所を取るなぁという場合は、不織布の巾着などに入れておくと、ほこり除けになります。
その場合は、立てずに横に寝かせて保管しましょうね。
収まればいい訳じゃないのが靴の収納
靴って大事にしたいものじゃないですか?
手入れをきちんとすれば長持ちしますし、傷んだ箇所だけメンテナンスすればいいんですよね。
わたしはシューフィッターさんに選んでもらった靴を一足持っているのですが、かかとを張り替えたりしながら10年以上履いています。
収納時にも、長持ちと質のキープに気を配りたいものです。
無造作に部屋の片隅に突っ込んでおいたりすると、型崩れやカビを招いて、いざ履こうとした時に泣く羽目になるかもしれません。
靴の形を保つ収納グッズが、シューキーパーやブーツキーパー です。
シューキーパーには、バネ式とネジ式の2種類があります。
靴の中にはめるつま先部分とかかと部分がバネで連結していて、その反発力で靴の形をキープするタイプのものがバネ式です。
バネ式はバネの強さを調節できないため、靴の大きさによって調節できるネジ式のものの方がおすすめ。
バネ式を使ったこともありますが、確かにちょっと革が伸びるような不安もあるんですよね。
シューキーパーには、型崩れを防ぐと同時に、湿気を取る働きもあります。
湿気を取るという点からは、プラスチック製のものより木製のものの方がベター。
ニスなし、シダー製のものが、吸湿・防臭に優れています。
ブーツキーパーはブーツの胴を支えるもの。
こちらもバネ式やねじ式、エアー式など様々タイプがあります。
わたしが使っていたのは除湿も兼ねた布製のリフレッシャーで、ブーツから覗く先端がアニマルフェイスになっている可愛らしいタイプ。
除湿も兼ねた、というお話をしましたが、靴の除湿や防カビも大事なポイントです。
収納の隅っこにドライペットや備長炭を置いておくだけでも効果がありますが、靴の中に入れるタイプの除湿・消臭剤もおすすめです。
わたしが使っていたブーツキーパーみたいに、シューキーパーにも除湿消臭剤を兼ねたものがあるので、使ってみてもいいかも。
形を整える効果は高くないので、途中でネジ式に取り替えるか、ダブル使いをするのがいいのかもしれません。
一人暮らしの靴収納にはコツがある
賃貸の狭い一人暮らしと一軒家での家族住まいとでは、靴の収納のコツやポイントも若干異なるもの。
家族住まいの場合は、すでにある収納スペースを有効活用するための工夫やグッズが活躍しますが、一人暮らしの場合はまず「収納スペースを作る」、そこからの工夫が必要だったりします。
収納家具や便利グッズを上手に使い分けましょう。
一人暮らしの場合、「靴は玄関収納へ」にこだわる必要もないんですよね。
普段使いの収納家具は玄関にある方が便利ですが、それ以外は工夫次第で、収納の可能性はどこまでも広がると思います。
わたしの友人には、流し下の収納に漫画本を収めたり、玄関に玉ねぎを吊るしたりする猛者もいます。
まあそこまでしないとしても、発想の転換とはそういうことです。
ボックスを筆頭に、便利なグッズを徹底活用して、あなた好みにカスタマイズしてみてくださいね。