「この際、家中の使わないものを整理しよう!」と提案したパパ(わたし)。
真っ先にやり玉に挙がったのが、愛しのゴルフ道具たち。
考えてみれば、使用するのは月に数回。そのうえ、クラブセットは複数あって、とにかく邪魔(らしい)。
ということで、身近に置いておく必要もないとようやく気がついたわたしが、それでどうした、というお話をご披露します。
ゴルフ道具というものの存在
ゴルフというスポーツは、希にみる「道具を切り替えて」楽しむスポーツです。なので、常に10本以上のクラブを携えてコースをまわるのです。
考えてみれば、大荷物です。
今までそんなことを意識したことはなかったのですが。
ゴルフが好きなのか道具が好きなのかわからないぐらい道具に凝ったときもあった結果がいま
ゴルフの道具というのは、日々進化しています。
若い頃、本気でシングルプレーヤを狙っていたわたしは、ヒマさえあればより高性能なクラブを求めてゴルフショップに吸い寄せられる、という時代を何年も過ごしてきました。
そして、
ショップに行くと欲しくなってしまうんです。どうしても。ものすごい誘惑なんです。
「欲しい」と「もう十分だ」の葛藤はいつも前者が勝利します。
本来、一度に何セットも使えるわけではないので、一番使いやすい1セットだけで十分なはずです。
でも、手元に置いて眺めてはその機能美に自己満足していた時期もあったのです。収集癖ではないのですが、道具に魅せられたわたしの元には、たくさんの道具が溜まっていくことになります。
クラブセットだけではないゴルフ道具たち
そもそもゴルフに必要な道具はクラブだけではありません。
シューズや、ウェアも気になります。
スイングやパットなどの練習道具だって必要です!
でも何が困るって、こんなにたくさんある道具のうち、何一つ日常生活で使えるものがない!ということです。
特に、当時のゴルフウェアは本当にダサくて、日常的に着るには勇気が要ったのです。
ゴルフ=親父のスポーツ的イメージがあり、一目でゴルファーと分かるカッコはしたくなかったんです。
たとえば、マラソンならシューズもウェアも日常的に使えるので邪魔感は薄いのですが、日常的に役に立たないゴルフウェアは、道具と同様月に何度かしか使わない邪魔者なのです。
さらには、日帰り用と泊まり用に大きさの違うボストンバッグの類いがゴロゴロ。シューズバッグだって売れない在庫のように占拠。
そんな、使わない道具がゴロゴロしていればそりゃ「邪魔!」と言われても仕方ない。。。
クルマのトランクでさえ邪魔といわれる
最近では、あまりに邪魔邪魔言われるので、ゴルフバッグをクルマに避難させることを思いついたのですが、安直すぎました。
本当は、寝かした状態での保管は、クラブにとってはよくないのですが、その辺には目をつむってまずは実験。
というか一応努力しているところを見せなければ、と姑息ともいえる対応。
しかし、クルマには1セットしか保管できません。ほかにも用途がありますから。
そうすると、ひとつじゃクローゼットのスペース化への貢献度は低い、という批判を浴び。
さらには、クルマの中にあっても買物荷物をのせにくい、「邪魔!」と言われる始末。
結局、二重苦を抱えることになり、クルマ保管は断念。
思い切ってトランクルームへの避難を検討
子供も大きくなり、ますますスペース必要論が盛んになってきた我が家。
そんな中、娘がトランクルームへの移住を提案してきたので、素直にのってみることにしたのです。
ネットで調べると空調管理なども行き届いていて、クローゼット保管よりクラブに優しいかもしれない!
娘の提案ということもあり、追放派(わたし以外の家族全員)に有利な情報がいくつも提示されました。
しかし、自分で検索して調べるよりは楽でいいや、ということで追放派が提示してきたトランクルームの環境や条件を検討してみました。
すると、思っていたより「いい」ではないか!というのが素直な感想。
物件によっては空調もしっかり行き届いていて、セキュリティも万全。
これは、「むしろ自宅で保管するより道具に優しいかも」と思い始めました。
ネット上で手続きが完結してしまうのも気に入りました。
その辺は娘に進めてもらうことにして、頭の中は既にトランクルームモードに。
まんまと追放派の策略にはまってしまったパパなのですが、不快感はありません。
娘にのせられたこともあるかもしれませんが、これぞ求めていた「神サービス」とワクワク感に包まれたのでした。
ゴルフをプレーするときは必ずクルマ移動なので、出し入れに不便はない
とうとう追放派に取り込まれてしまったパパ。
当人の頭の中は既にトランクルーム一色です。
しかし問題は場所です。
自宅近くに手ごろなサイズがあればいいのですが、そううまくいくものではありません。
でも、よく考えたらどうせゴルフクラブを使うときはクルマを使うので、場所的なこだわりは必要ないかも。
と、これも実は娘からのアドバイス、というか入れ知恵。
またまた、この入れ知恵に喜んでのってしまうパパ。
ということで、自宅から車で15分ほどの場所にトランクルームを借りることにしました。
スペースに余裕があるのでほかにも趣味の道具が収納できそうだ
最初はゴルフ道具たちが保管できればいいと、一番小さな部屋を考えていたのですが、またしても可愛い娘の策略にやられることに。
というか、後で糸を引いている妻の影がチラついていたのですが、娘に勧められるとむげに断れないパパなのです。
娘曰く、
「パパ、ゴルフクラブだってぎゅうぎゅうじゃかわいそうだし、これからも増えるかもしれないからすこし余裕を持って大きめの部屋にしておいたら?大は小を兼ねるともいうし」
結果、実際にゴルフ道具たちを入れてみたら結構な余裕があるくらい広めの部屋を契約していました。
これはほかのコレクションもゆったり収納できるぞ、と内心ほくそ笑んでいたのでしたが。
ゴルフ道具の避難先と考えていたのだが。。。
わたしは当然トランクルームをゴルフ道具たちの避難先と考えていたのですが、家族(というか妻)は「壮大な戦略」を持ってわたしにトランクルームを借りさせたのです!
気づいたら家中の使わないものが押し込められ、ゴルフ道具はついでに
トランクルームを借りて、ゴルフ道具たちを「移住」というか「避難」させてから数日後の金曜日。
仕事から帰宅すると、部屋には荷物の山がいくつか。
よく見ると、冬物やキャンプ道具などの普段使わないもの、の山。
イヤな予感。
ここで妻曰く、
「パパ、明日休みでしょ。この山、トランクルームに運んでね」
やられた。。。
かさばる冬物や来客用の布団など、すぐに使わないものをぎっしり押し込められて、当初の目論見はのっけから破綻してしまった
実は、これだけスペースに余裕があればクラブの手入れなんかもここでできるな、パパの憩いの場として使えるかも、と密かににんまりしていたのでした。
しかし、妻の壮大な策略の元に、パパの小さな策略はなすすべもなく破綻してしまったのです。
結局、普段使わないレジャー用品や来客用の布団、冬物などにスペースを占拠され、憩いの場どころかゴルフ道具に優しい余裕のあるスペースさえ、圧縮されることに。
結果的には普段生活する居住スペースに余裕ができたので、家族に貢献できた、ということでめでたしめでたし
正直驚いています。同時に開放感も味わっています。
どれだけ、たまにしか使わないものに占拠されて生活していたのか、ということを実感しています。
ゴルフ道具たちが脇役になってしまったトランクルームを嘆きながらも、生活スペースの拡大に大きな喜びを感じています。
何より、広くなった生活空間で家族が生き生きと暮らしている姿は何ものにも代えがたい喜びです。
今回は(今回も?)妻の策略に助けられた我が家でした。