物置って、人生でそう何回も買うことのないものですよね。
昨年、新築一戸建てに引っ越しをした筆者宅でも物置の購入を考えていましたが、なにせ私も主人も物置を買うなんて、初。
どんな時期に、どんな商品を買うのがベストなのか、そして物置設置などについても、まったくわかりませんでしたが、手探り状態ながらも、いろいろとリサーチして自分たちにベストな物置を設置するに至りました!
今回は、筆者宅に夫婦のみで物置設置したエピソードをレポートします。
【初めての物置購入】お買い時のシーズンがあるってホント?
まず、物置を買うにあたり、そもそもいくらぐらいするものなのか、その相場感がまったくわかりませんでした。
マイホームを新築で建てたばかりで、お財布のヒモが固くなっている私たちにとっての優先事項は、以下の通り。
- ある程度の収納力がある
- 良い商品をなるべくお得に買う
まずは、物置をできるだけお得に買う方法についてリサーチ。
調べてみると、各メーカーには商品入れ替え時期があることが分かりました。
新商品が出るとこれまでのものが旧商品として型落ちとなり、そのタイミングでセールとなることが多いということです。
その時期はハッキリと決まっているわけでななく、メーカーによってもまちまちではありますが、概ね9月~10月あたりに集中することが多いようです。
同時に、ホームセンターなどの販売店にもそれぞれセール時期があります。
こちらも店舗によって時期がバラバラなので、メーカーの商品入れ替えセールや各店舗のセールを上手く考えて購入を決めたいものですね。
一番良いのは、お買い物などでホームセンターに足を運ぶついでに、常に物置コーナーに立ち寄って、各メーカーの相場感や販売店の価格設定を日頃から観察しておくことです。
また物置はたいてい大きいものです。
よほどの小型商品でない限りは、自分で持ち帰ってくることは不可能です。
そしてかなり器用な人、あるいはこのような作業に慣れている人でない限りは、自分で物置を組み立てて設置するのは難しいでしょう。
物置は外に設置するものなので、建付けが悪ければ、雨風にさらされて収納品もろともダメになってしまいます。
つまり、物置本体の価格だけでなく、組み立て設置工事費についても考えておかなければいけないということ。
ちなみにウチは、
- ホームセンターのオリジナルブランドも視野に入れて探した
- 販売店のセール時期をチェックして購入時期を合わせた
- 組み立て設置工事費が「込み」となっている商品をみつけた
ということで、かなりお安く買うことができました。
いわゆる物置の3大メーカー(イナバ・ヨドコウ・タクボ)などの有名ブランドだと、お値段もそれなりに高いです。
もちろん「100人乗っても大丈夫」なくらい頑丈なのも利点ではありますが、そうではないメーカーの物置がペラペラというわけでもありません。
ブランドにこだわらなければ、自分たちの予算内でよい商品も見つけられるとおもいますよ。
物置を設置するスペースと収納力を考える
せっかく物置を買うのですから、できる限り収納力のあるものにしたいですよね。
物置を設置しようと考えているスペースに対して、どの程度の物置を買ったらよいのかをしっかり考えておきましょう。
設置する場所に対して、可能な範囲で収納力のある大きな物置で
我が家の場合、物置を設置するスペースは庭の角と決めました。
さほど広い庭ではないので、物置を設置しても人が通れるようなスペースが確保できるようなサイズ感、そしてそのサイズでしっかりと収納力のあるものを、という観点でいろいろと見ました。
物置を買う時点で収納予定のものがすべて決まっているわけではないと思います。
ただ、後々のことを考えると大きくて収納力があるものをチョイスしておくのがベターだろうという結論に達しました。
ウチの子どもたちはまだ小さいのですが、成長するにつれて部活で使う道具や何やらをしまっておく、ということも予想しながら、ある程度の奥行と幅のあるタイプを選びました。
同じ幅でも奥行があるかないかによって、収納力は格段に変わってきます。
ひとつの目安として奥行90cm以上のものを探し、幅2289mm×奥行1465mm×高さ2098mmのものを購入しました。
家の中にあふれているものだけでなく、使わなくなったベビーカーやチャイルドシート、子ども用自転車もらくらく収納でき、さらに玄関ぼうきや除草剤など外関連のものも、きちんと分けてしまえそう。
中棚もついているので、家の中にある季節系家電なども収納予定です。
シミュレーション必須!扉の開閉方向と物置の向きは意外と盲点
さらに、物置を設置した際に物を出し入れするシミュレーションもしておきましょう。
物置にしまうものは大きなものが多いものです。
物置扉の開閉方向や大きな荷物を出し入れしやすい向きになっているか、など細かく想定しながら、設置する場所を決めておくとよいですよ。
ちなみに物置ではありませんが、新築の我が家での失敗談。
キッチンを設計する際に、使っている冷蔵庫の扉の開閉方向をすっかり忘れてしまっていたため、引っ越してから冷蔵庫を設置してビックリ。
キッチン入り口に冷蔵庫を置いているため、扉を開いて中のものを取り出す際にはわざわざキッチンから出ないといけないことに……。
そこそこ古い冷蔵庫なので、「次回買うときには逆方向に開く扉にしよう」、とあきらめがつきましたが、物置の場合はそうそう買い替えるものでもないため、そういうわけにもいかないですよね。
細かい部分まで繰り返しシミュレーションしてみることは重要です。
【物置設置工事】当日、業者が来てから慌てないように
物置の購入が決まったら、いよいよ設置などに関する細かい点を考えていきます。
アンカー工事は超重要!!
ここ近年、日本列島は自然災害に見舞われて各地に大きな被害が出ていますよね。
筆者はさいたま市内在住のため、幸いこれまであまり怖いおもいをしたことがありません。
しかし、先日、2019年台風19号が関東地方を直撃した際は、ドキドキしながら防災グッズを確認したり、非常用食品などを買い足したりしました。
結果、何事もなく台風は過ぎ去りましたが、異常気象の影響でこれからも、このような自然災害が増えることが予想されています。
そのためにも、家の外に物置を設置する場合は、必ずアンカー工事をしたほうがよいでしょう。
ホームセンターなどの販売店でも購入する際には、必ずアンカー工事を勧められます。
「物置の中にも重たいものを収納するから大丈夫なんじゃないの?」なんて考えは甘いです。
備えあれば憂いなし、強風で転倒したり吹き飛ばされてしまってからは大変ですので、物置を購入する際はアンカー工事もセットで考えましょう。
アンカー工事は、設置する地面の形状によって工事内容が変わる
【地面がコンクリートの場合】
水平をとるブロックの上に設置した物置本体と地面のコンクリートをアンカープレート・アンカーボルトで固定する。
【地面が土(砂利含む)の場合】
・水平をとるブロックに物置を設置し四隅の外側に向けて深さ30cm・30cm四方程度の穴を掘る。
・掘った穴にモルタルを流し込み、そのモルタル内にアンカープレートの下半分を埋め込んで、プレート上半分は物置本体にボルトで固定。
【地面がアスファルトの場合】
・水平をとるブロックに物置を設置し四隅の外側部分のアスファルトを削り取り、深さ30cm・30cm四方程度の穴を掘る。
・掘った穴にモルタルを流し込み、そのモルタル内にアンカープレートの下半分を埋め込んで、プレート上半分は物置本体にボルトで固定。
上記がアンカー工事の主な内容です。
工事費用が最も安く済むのは、地面がコンクリートの場合です。逆に最も高いのは、工程が多く手間がかかってしまう、アスファルトの地面です。
アンカー工事の際に必要なスペースもあらかじめ把握しておく
コンクリートの地面以外では、アンカー工事の際に四隅に穴を掘る必要があります。
筆者宅の場合は、地面が土だったのでこの工事もやりました。
物置は庭の角、フェンス沿いに設置する予定でしたが、その際、四隅の穴の分フェンスから離さなくてはいけません。
また、物置の屋根からの雨水を流すチェーンを垂らす必要があるので、背面もフェンスから10cm程度のスペースが必要です。
物置を設置するスペースについては、物置自体の寸法+背面から10cm程度+四隅の穴30cm程度、と考えておくとよいでしょう。
設置工事は3時間前後。工事車両の駐車スペースなども考慮しておいて
物置設置については、よほど大型のものでない限り業者さんは1~2名となることが多いようです。
筆者宅に来てくれた業者さんは1人でした。
組み立て前の物置本体のパーツに設置用の資材などを積んだ2トントラックで来てくれました。
設置工事にかかる時間は概ね3時間~5時間程度という説明でしたが、テキパキと作業を進めていただき3時間程度でおわりました。
工事の間、工事車両を停めておくスペースも考えておくようにしましょう。
ウチの場合、車2台分+アルファのガレージスペースがあったため、そのままガレージに工事車両を入れてもらい、道路に駐車する必要はありませんでしたが、ガレージスペースに余裕がない、あるいはガレージスペースがないという場合はそのことも事前に業者に相談しておいたほうがよいとおもいます。
また、穴を掘るアンカー工事の場合は掘り出した残土処理も必要になります。
筆者宅は、土の庭なので適当に撒いてもらっちゃいました(笑)
ただ外構に土の部分がないなど、残土を置けない場合はその処理も業者さんに頼みましょう。
物置があると、ひと部屋分の収納が増えたくらいの余裕ができるので、お家が片付いてとても便利です。
私もこれからお部屋の片づけをガンバリマス!
文:MOTSUKO(さいたま市在住、40代ママさんフリーライター)