ある日、京都の大企業に私が勤務していた企業が吸収合併されることになりました。
東京にある本社勤めだった私は、すぐに京都の本社へ異動することになったのですが、これまでのように社宅は提供されず、自己負担で住む場所を探さなければならなくなったのです。
幸い、異動先の京都本社の近くには私の実家があり、当面の間二世帯で暮らすことになったのですが、当然これまで使っていた冷蔵庫や洗濯機など、実家とダブるものがたくさん出てきました。
そこで、トランクルームを活用した私の体験談をお伝えします。
荷物を捨てるのは、もったいなくてできなかった
新婚当初から住んでいた東京社宅には、思い出の品がたくさんあったため、そもそも捨てるつもりはありませんでした。
社宅は一か月3,000円、間取りは3LDKと申し分のない環境で、家の購入資金を貯蓄できるまでは、住み続けるつもりでした。
でも、京都への異動命令。
しかも吸収合併という非常事態のため、ゆっくりと荷物の整理をする時間もありませんでした。
実家に引っ越すと決めてから、きっと実家に入るだろうと思っていた荷物も、実は入らないということが分かってきます。
もともと、二世帯で住めるように増改築した実家でしたが、それでも家族の部屋のスペースなどを考慮すると、入りきらない荷物がありました。
ネットで、トランクルームを発見した
まず、実家の屋内駐車場に荷物を置くかどうか迷いました。
でもこれまで3LDKの生活で、荷物が大量にあったため、実家に荷物をすべて収納するのはやはり困難。
そこで、実家の屋内駐車場に保管するのはどうかと思いましたが、湿気の問題などで、家電製品を置くのは無理だと判断しました。
リサイクルショップでの買取も一時検討しましたが、結局は処分費用を取られてしまうことが見積もりの段階で分かり、それも断念。
ネット検索で、リサイクルショップを探していたところ、トランクルームの広告バナーが目に入ってきました。
トランクルームの存在自体を、私はこのときまで全く知りませんでした。
が、調べてみると【物置専用の賃貸物件】だということが分かりました。
調べていくうちに、普通の賃貸をするよりも圧倒的に値段が安いことが分かり、 タイプにもよりますが、基本的には普通の賃貸物件の室内に近い環境なので、電化製品を保管しておいても安心だということが判明しました。
トランクルームを契約した
京都のトランクルームを扱っている店舗に電話をかけて、トランクルームを契約することが出来ました。
賃料は1か月あたり8,000円、車でモノを運び込めばよいので、非常に便利な物件でした。
また、交渉をして、私の場合は敷金や礼金をなしにしてもらうことが出来ました。
実際に物件を借りるにあたっては、普通の賃貸契約を行うのと同様、物件取り扱いを行っている不動産会社の方が案内などを行ってくれます。
また、カギの引き渡しなども非常にスムーズで、思った以上に早く契約が終了しました。
契約してカギをもらったら、すぐに荷物を運び込むことができるので、引っ越しまで時間がないという方にも便利です。
室内環境に、気を使っているトランクルームの場合は、空調設備やセキュリティもしっかりしています。
定期的にスタッフが巡回したり、換気を行ってくれているトランクルームもありますので、もしも家電製品などを保管しておこうと考えている場合は、そんな環境もチェックしておくと良いですよ。
注意点は、構造的に搬出口が狭いと、冷蔵庫やタンスなどの大型家具が入れにくいことがあります。
トランクルームに運び入れることができる荷物の大きさなどは、電話やネットでの見積もりの段階で会社に確認しておきましょう。
あまりに交通量の多い場所にあるトランクルームなども、注意が必要です。
私は自家用車(トヨタのノア)で、大型の荷物の荷物を運び入れることになりましたが、トランクルームの周辺の交通量が多く、車を乗り付ける場所に困りました。
その後の話
しばらく二世帯で住んだのち、マンションを購入しました。
新居への引っ越しも、トランクルームに荷物の保管しておいたおかげで、新たに家具一式を買いそろえる必要はありませんでした。
もしもあのとき、安易にリサイクルショップに売ってしまっていたら、家具一式をそろえるだけで50万円近いお金がかかっていたのではないかと思います。
引っ越しで荷物の置き場所に困っている場合は、トランクルームを契約して、荷物を保管しておくことをおススメいたします。