夢のマイホームを検討中の皆さま、こんにちは。
じつは私、以前某電材メーカーで営業のお仕事をしていました。
私の担当は、全国の住宅メーカーや工務店に電化商材を売り込むお仕事。
「お家を建てるプロ」の皆さまに、自社商品の紹介をすべく、日々さまざまなモデルルームや住宅展示場を訪問していました。
そこで、営業マンとして訪問しながら気づいたモデルルームの見学にベストな時期や、訪問時の注意点について紹介します!
住宅展示場なら、たくさんの会社のモデルルームを見学できる
マイホーム購入を考えるとき、予算や間取り、立地条件など多方面から検討する必要がありますよね。
まずは実際にモデルルームを見学し、家を建てるプロの声を聞きながら検討を重ねていきたいところです。
しかし、住宅メーカーや建築会社は数多あり、一体どこに相談をすればいいのでしょうか?
そんなときは『住宅展示場』へ行って、複数の企業のモデルルームを見学することがオススメです!
住宅展示場には大手住宅メーカーから地場工務店まで、多様な会社のモデルルームが一挙に集まり、一度で複数の住宅を見学することができます。
楽しいイベントやゲームなどを開催していることも多く、ちょっとしたお祭り会場のように賑わっていることもあります。
たくさんのモデルルームが建ち並ぶ住宅展示場は、全国各地に点在しており、電車の駅から近いところもありますが、比較的郊外エリアにあることが多いです。
ほとんどの住宅展示場には広い駐車場が完備されているので、車での来場が便利です。
また、会場によっては主要駅から無料送迎バスが運行していることもあり、車をお持ちでない方もアクセスしやすくなっています。
これら住宅展示場に出展している住宅メーカーは会場によってさまざま。
気になる住宅メーカーが出展している会場をあらかじめチェックして行き先を選ぶことがオススメですが、大きな住宅展示場であれば出展している企業数も多いため、よりたくさんのモデルルームを見学することができます。
平日は要注意。HPには載っていない「休館日」もある
ただし、モデルルーム見学をする住宅展示場の訪問日には少しだけ注意が必要です。
HP上では「年中無休」と書いてあるところが多いですが、実際にはそうではない場合もあるのです。
というのも、住宅展示場自体は開場していたとしても、モデルルーム自体が閉まっているというケースがあるのです。
たとえば、住宅展示場自体は「年中無休」だけど、日によっては住宅展示場内10つのモデルルームのうち9つがお休みで、1つだけが開いているなんてこともあり得ます。
わざわざ足を運んで行ったものの、モデルルームが休みだったらショックですよね。
だからこそ、最初に訪問をする際は「土日祝」やチラシなどに載っている「イベント開催日」がオススメです!
土日祝やイベント開催日は来場者も多く、各モデルルームもスタッフが充実しているので話を聞いたり見学したりしやすくなります。
また、ゲームやプレゼントなどの用意があることも多く、より楽しさ溢れる見学ができますよ。
でも人によってはどうしても都合がつかず、平日にしか訪問できないという場合もありますよね。
そんなとき、特に気をつけていただきたいのが「火曜日」と「水曜日」。
建築業界では火曜日や水曜日がお休みであることも多く、お休みの会社がとても多くなっています。
該当曜日に訪問希望の場合、事前に問い合わせて確認してみたほうがよいでしょう。
モデルルームのおすすめ訪問スケジュール
それでは、ここでわたしなりのおすすめモデルルーム訪問スケジュールをご紹介します
1)まずは住宅展示場を調べ、行きやすい場所や出展している企業リストを確認しよう
住宅展示場は各エリアにさまざまな会場があります。
出展している企業も場所によって異なることがあるため、事前にどのような企業が出展しているのかを確認しておくと安心です。
気になる企業を中心に複数の会社を比較検討してみるとよいでしょう。
2)土日祝やイベント開催日などの来場者が多い日に行ってみよう
来場者数が多い日に行った方が、イベントごとも多く楽しいうえ、スタッフの数も充実しているので気軽に話を聞くことができます。
逆に、平日の人が少ない日に訪問すると、受付スタッフのみが常駐していて家づくりに関して具体的な話を聞けないこともあります。
もちろん、来場者が多ければ展示場スタッフとじっくり話すことが難しいかもしれませんが、ゆっくり話すためには別日に再訪しましょう。
3)気になったモデルルームには、別日に予約をして訪問しよう
事前に予約をすることで予約者のために曜日問わずモデルルームを開けてくれることもあります。
ご自身の都合の良い日に予約を入れて、じっくりと話を聞ける機会をつくりましょう。
打ち合わせを何度も重ねることで、理想のマイホームづくりに一歩近づけるはずです。
4)大切なのは信頼できる担当者との出会い!粘り強く訪問してみよう
さまざまな住宅メーカーや工務店がありますが、やはり家づくりで一番大切なのは、会社もそうですが一緒に家を建てるパートナーとなる「担当者」の存在です。
もしかしたら、モデルルームの一度の訪問だけでは自分たちにぴったりの担当者とすぐ出会えるわけではないかもしれません。
真剣に自分たちの家のことを考えてくれる担当者と出会えるまで、粘り強く訪問をしてみるのもいいでしょう。
営業マンだからこそ知っている裏話・実は「決算時期」が一番お得
さて、ここまで住宅展示場やモデルルームの理想的な訪問スケジュールについてご紹介しましたが、実際に訪れる「時期」についてのおすすめポイントをこっそり教えちゃいます。
たとえば、家を建てるなら梅雨の時期を避けたり、日照時間の少ない冬場を避けたりなどタイミングを考えたうえで、もっとも効率のよい時期を選びたいですよね。
住宅展示場やモデルルームを訪れるうえで、営業マンをやっていた私が「この時期お得だな〜〜」と思った時期、それはズバリその会社の「決算期前」なのです!
決算期とは、企業が一定期間の利益や損益を算出する時期のことです。
企業によっては1年ごとに区切りを設け、12月や3月に決算をすることも多いですが、1年間を2期や3期、4期に区切り、数ヶ月単位で決算を設定する場合もあります。
また、決算月も2月や4月など企業によってさまざまです。
この決算期に合わせて、多くの企業ではその期間における売上げ目標を定め、決算期までに達成できるよう販売戦略やプロモーションを実施し、商品やサービスの販売をおこないます。
決算期が近づいてくると、各企業では目標達成に追い打ちをかけるためにさまざまな商品戦略で購買に拍車をかけます。
わたしの勤めていたメーカーもそうですが、住宅業界でも同じように決算期前には「ちょっとおまけ付けるから買って〜」と+αのサービスが増えるようになります。
わたしの会社の決算期(2月でした)が近づくと、契約締結のために「省エネ設備をサービスします」「お風呂をグレードアップします」など、さまざまなオプションをサービスしていました。
住宅販売の「予算」は下げにくくても、設備のグレードアップをしてもらうなどの交渉は、決算期前だとより通りやすくなると思いますよ!
ただし、会社の決算期は企業によって異なるため、一概に「○月がお得」とは言えないのが実情。
さらに、住宅メーカーでは担当者に一任されていることも多く、すべてがルール通りにいくわけではありませんから、あくまでご参考にしてみてくださいね。
文:スペース・恋たる子(年齢非公開・元会社員フリーランス)