独身時代から登山に打ち込み、毎週のように山を楽しんでいた私。

現在は夫と子どもと三人で、昨年新築したマイホームに住んでいますが、今でも子どもと一緒にトレッキングや夏山登山を楽しんでいて、登山用品が自宅に溢れかえっています。

 

私にとってもはや生活の一部である登山ですが、準備や片づけに時間がかかりすぎるのです。

どうにかすべしと、このたび収納方法を改善してみました。

 

 

どんな収納方法が理想か考える

まず、今までの収納方法にどんな問題があるか考えました。

 

これまで、細かい登山用品の収納はいくつかの収納ボックスにそのまま詰め込むだけでした。

また、使用頻度の少ない道具は、大きな収納袋にまとめて入れて、収納棚に置いていました。

 

そのため、いざ準備をしようと思っても、どこに何が入っているかわからず、一度全てのボックスを開けて、必要なものを取り出し、またボックスに入れて棚に戻すという手間がありました。

またこの方法だと、帰宅したあとの片づけもどこに何をしまうのか決まっていないため、再び収納ボックスに詰め込むだけだったのです。

これでは時間の無駄。

 

パッキングから片付けまで楽しくかつラクにするためには、一目見てどこに何があるかわかるような収納方法にする必要があると感じました。

 

 

収納場所をどこにするか考える

我が家の登山用品の収納場所は、玄関から土足のまま入れるシューズクロークです(便利!)。

 

シューズクロークへの収納のメリットは、泥汚れが付きやすい登山用品を室内に持ち込むことなく保管できることに加え、帰宅したらその場ですぐに登山用品を片付けられるということ。

シュークロークには、ザックを収納するスペースを用意しているため、すべての登山用品を収納しておくことで、パッキングから片づけまでその場で完結できるようにすることが理想。

 

そこで、棚の一面が壁でがらんと空いていたため、この壁面を新たに登山用品の収納に活かせるのではないかと思いつきました。

そこで、どこに何があるか一目でわかる利便性だけでなく、見た目も楽しめる有孔ボードでの壁面収納を作ることに。

 

有孔ボードを取り付ける

有孔ボードを設置する壁

 

さっそく壁面に有孔ボードを設置。

ここで重要なのは、必ず下地のあるところにビスを打ち込むということです。

 

多くの住宅の壁は石膏ボードを使用しているため、下地のない石膏ボード部分にビスを打ったとしても、ビスがきかず抜け落ちてしまいます。

そのため以前にDIYで階段下収納に可動棚を取り付ける際に使用した下地探しの道具を利用し、シューズクローク壁面の下地を探すことにしました。

 

下地探しはセンサーで探知するものと、針を刺して探すものがありますが、確実かつ下地探しであく穴を最小限にするためにも両方揃えておくことを私はオススメします。

 

しかし、シューズクロークの下地探しで早速トラブルが発生。

何度試してもセンサーの反応がおかしく、下地の位置がよくわからない……。

あれ?建築時の図面をチェックしてみると、なんとシューズクロークの壁面は他の壁面と違う表記になっていることが発覚しました。

 

実は、我が家はSE構法という木材に金物を使用した構法の住宅で、このSE構法では、建築の際に耐力壁と呼ばれる強度の高い壁面が建物のあちこちに設置されています。

今回、工務店の方に確認したところ、SE構法の耐力壁は穴をくり抜いたり大きく開けたりすることは強度が低下するためNGだそうですが、ビスを打ち込むことは全く問題ないそう。

 

なお、今回は自宅の1年点検の際に工務店の方が取り付けてくださるとのことだったため、結局は有孔ボードとビスを用意するだけとなりました。

ちなみに、有孔ボードを壁面に取り付けるには、15mmほど有孔ボードと壁面に隙間をつくる必要があり、そのためにスペーサーと呼ばれるものを取り付けなければなりません。

 

ビス

 

 

 

有孔ボードに取り付ける棚を作成する

取り付ける棚の制作

 

登山用品の中にはフックが使えないものを収納するだけでなく、棚に飾ることでインテリアとして楽しめるため、有孔ボード用の棚を制作しました。

有孔ボード用フックの中には、専用フックに板を乗せるだけで棚になるものが販売されています。

今回は専用フックを購入し、乗せる板は100円ショップで購入した桐板とアイアンバーを使ってみました。

 

なぜ桐板を選んだかというと、桐板はとても軽く、有孔ボード自体にも大きな負荷がかからないことに加え、万が一棚板が外れて落下しても軽いため危険が少ないからです。

またアイアンバーは、落下防止柵の役割を果たし、多少の揺れなら登山道具が落下するリスクが減ります。

 

アイアンバー

 

さらにやすりで角を面取りし、ヴィンテージワックスを塗布して古材風に。

この塗料は、ウエスで木材に刷り込むだけのため面倒な道具が不要で速乾性もあるためDIYにオススメです。

 

 

有孔ボードフックを使って登山用品を収納する

壁面

 

最後に作成した収納棚や用意したフックを用いて、取り付けていきます。

しかし、我が家のシューズクロークはあまり幅が広くないため、高い位置に重たいものや危険なものを取り付けると、落下の際に当たる危険があります。

そのため、収納しやすくかつ、危険があまりないような配置の工夫が必要です。

 

最も落下の危険が高いのが、棚上の登山用品のため、棚は頭より上に配置しないように注意しました。

目線と同じ高さにしたことで、棚への収納も楽になり、インテリアとして視界に入りやすくなったため、よりおしゃれ感がアップしたのではないかと思います。

 

また、棚自体もフックの上にのせているだけでは外れやすいため、100円ショップに売っていたクッションゴムを使ってフックと棚板をずれにくくしました。」

 

クッション

 

このおかげで棚板がずれにくくなるだけでなく、棚の位置を変えたいときには簡単に棚とフックを外せます。

そして頭より上への収納は、しっかりとフックにひっかけることができ、かつ軽量なものを配置しました。

今回、壁面全面への有孔ボードの設置のため、収納力が格段にアップし、登山用品だけでなく掃除用品と傘も収納できました。

 

特に傘は今までは可動棚にひっかけていただけだったため、すぐに落ちてしまい、プチストレスでしたが、有孔ボードへの収納により、簡単に収納できかつ場所も取らなくなったため、とても満足しています。

 

その他にも、ヘッドライトやランタン、救急セットなどは防災グッズとして代用でき、レインウェアも雨や風をしのぐ非常時の防寒グッズとして利用できます。

 

そのため、あえて有孔ボードに収納することで、非常時にすぐに使えるという面も兼ね備えており、防災グッズ収納という点でも今後一役かってくれそうです。