ミニマリストやスッキリとしたシンプルな暮らしに憧れ、いざ断捨離を始めてはみたものの、「もったいない精神」が働いてしまってなんだか思うように断捨離ができない。

そんな方って結構多いのではないでしょうか。

かく言う私もかつてはそうでした。

 

モノの少ない生活には憧れるものの、いくらでも新しいものが買えるほど裕福ではないし、なによりまだ使えそうなものを捨てようとすると「もったいない」と反射的に思ってしまうのです。

しかし、そんな「もったいない精神」の持ち主でも断捨離がはかどる方法があるんです。

 

 

そもそも断捨離だからって捨てる必要はない

モノを捨てたいという気持ちはあるのに、モノが捨てられない。

この矛盾を生み出しているのは、おそらくそのモノが「まだ使えるモノ」だから、あるいは「もう使えないけど、思い入れのあるモノ」だからではないでしょうか。

 

ならば「まだ使えるモノ」を捨てるのではなく、売る、もしくは譲るという選択肢に置き換えてみてはいかがでしょうか。

そして、思い入れのあるモノは、置いておけるスペースがあるのなら無理に捨てる必要はないかもしれません。

 

なぜなら、そのモノが本来の機能を果たせなくなっていたとしても、癒しや思い出など、別の用途を持ってまだ必要とされているからです。

断捨離という言葉に圧倒されて捨てられないことにストレスを感じてしまっている方は、まず、捨てることに囚われすぎないことをおすすめしたいと思います。

 

 

断捨離におすすめの方法1:ネットで売る

断捨離の方法

 

断捨離をすすめる中で、捨てられるものはもちろんガンガン捨てるべきだと思います。

しかし、捨てる前に少しでも「もったいない」「使えそう」と感じるのであれば、それはぜひネットのフリマやオークションで「売る」という方法をとってみることをおすすめします。

 

というのも、私はかれこれネットオークション(ヤフオク!)を15年以上やっているのですが、出品すればたいていのモノは売れるからです。

もう覚えきれないほど家の中にある不要になったモノを長年売り続けているので、これはあくまでもほんの一例ですが、

 

・すでに何年も使っている電源コード

・すでに何年も使っている収納用品

・最近使っていない筆

・箱買いしたけど余ってしまった赤ちゃんのおしりふき

・2回くらいだけ使った湯たんぽ

 

などなど、はっきり言って売ろうと思えばなんでも売れるのでは?と私は思っています。

もちろん100円(送料別)程度から売り出すことも多々ありますが、過去にはガンガン日常使いしていたベビーカーが購入時より高く売れたこともありますし、つい最近では2,000円くらいで買った有名ブランドでもない子供用の木のおもちゃが6,000円くらいで売れたりと、思いもよらない高値がつくようなことも珍しくはありません。

 

・捨てるにはもったいないモノがたくさんある

・多少の時間は確保できる

・お金が欲しい

・処分したいものはあるが、しばらく置いておけるスペースはある

 

このような方は、騙されたと思って「ネットで売る」という方法にぜひチャレンジしてみてください。

ちなみに、ネットで売る際のポイントとしては、

 

・必要ないと思ったら早めに売りに出す

・説明はなるべくしっかり書く

・写真はできるだけ鮮明に撮る

 

 

他にも季節モノはシーズン直前に出すなど高値で売れやすいポイントは色々とあることはあるのですが、ひとまず上記3点を押さえておけば安心かなと思います。

 

 

断捨離におすすめの方法2:知人や友人に譲る

知人や友人に譲る方法の場合、何よりも捨てずにすむ上に喜んでもらえるし、ネットで売る場合と比較すると何か不備があってもクレームが来ることはまずありません。

そして、いやらしい話ですが、お菓子などのお礼をもらえることもありますし、今後お互いに必要なものを譲り合いできる関係を築ける可能性もあります。

 

・捨てるのは嫌だけどネットで売る方法は面倒

・知人や友人の助けになりたい

・お金にならなくてもいい

・とにかく早く家からモノを減らしたい

 

このような方は、知人や友人に声をかけたり、知人や友人を招いて家の中で「無料のフリマ」をしてみてはいかがでしょうか。

 

 

断捨離におすすめの方法3:リサイクルショップで売る

リサイクルショップの引き取り

 

個人的には、リサイクルショップの場合は「売る」という気持ちではなく「処分してもらう」くらいの気持ちで、最終手段として利用した方が賢明かなと思います。

基本的にはリサイクルショップで売るよりもネットで売った方が何倍、何十倍も高く売れるし、知人や友人に譲った方が精神面で得られるメリットは大きいと感じるからです。

そのため、リサイクルショップを利用するのであれば、

 

・捨てたくはないけど1円でもいいからお金には変えたい

・大きい、重いなど、ネットで売るには配送作業が面倒

・ネットに売りに出したがいつまで経っても売れないのでどうにかしたい

・ネットでは伝わりにくいダメージや欠点があり、クレームが心配

・タダでもいいから早く家からなくなって欲しい

 

このような理由に該当する場合が良いかもしれません。

 

 

断捨離におすすめの方法~番外編~:公共の「譲ります」的な掲示板に出す

番外編としてご紹介しておきたいのが、自治体などが行っている「譲ります」的な掲示板に出す方法です。

例えば私の住んでいる街の掲示板では、専用の用紙に簡単な説明文と写真を添付し、個人間でやりとりをするわけですが、その際、有料での取引を希望することもできます。

 

このような掲示板の魅力は、例えば不要になったベビー用の布団セットや、リサイクルショップでも買い取ってもらえない古い自転車などでも意外と引き取ってくれる人がいる点です。

そして、ある程度自宅から近い範囲に住んでいる人とのやり取りになるため、大きいものでもすぐに引取りに来てくれたり、ベビーバスを引き取りに来てくれた人がついでにベビー服ももらってくれるなど、他の不要なものも一緒に処分できることもあります。

 

 

「売る」という選択肢がプラスされると生活はどんどん好転する!

ネット売買

 

「捨てるのはもったいない」と思ってモノを捨てずにとっておいたとしても、そのままそのモノを使われなければ、結局のところ「使わない」という意味では捨ててしまうことと変わりませんよね。

 

それならば、捨てるのではなく「必要としている人のところへ送り出すことがこの子(モノ)の幸せ」と考えて、売ったり譲ったりしてみてはいかがでしょうか。

そうすると捨てることへの罪悪感も解消されますし「お金になるかも」と思うとどんどん処分したくなって、断捨離も捗ります。

 

 そして、「いらなくなったら売る」というサイクルが生活に定着してくると、「これはちゃんとしたメーカーのものだから売れるな」といった観点からモノを買うようになります。

「安物買いの銭失い化」を回避できるようにもなってきますし、お金になるとはいえ売る作業もそれなりに手間なのでモノをすぐにホイホイ買うことも少なくなります。

 

上の画像は私の自宅の押入れの一角を撮影したものですが、無印良品の「ポリプロピレンキャリーボックス・折りたたみ式・大」に家じゅうの不要なものを入れて「売るモノボックス」として保管しています。

スペースに少し余裕があるのなら、このように不要なものを集める倉庫的な場所を作ると、家をスッキリさせつつ効率よく不要なモノを処分することもできるのでおすすめです。

 

また、断捨離の末、使わないけど売りたい・譲りたいモノが大量に出てきたという方や、売りたい・譲りたいけどこのまま置いておくわけにはいかないという方はトランクルームなどを活用してみても良いかもしれませんね。

 

文:江戸リイ(30代・ライター兼2児の母)