少し昔までは、たとえペット飼育可能なマンションでも、実際にペットと暮らす人の数はそれほど多くはありませんでした。飼っていても周囲に過剰に気を遣い、なんだか肩身が狭かったような気がします。
現在は、ペットを家族の一員としてとらえ、ともに幸せに暮らす人が増えてきたので、それに伴ってペットと気兼ねなく共生できるマンションの需要が高まっています。
そこで、ペットと共生できるマンションについてくわしくご紹介します。
ワンちゃんとの散歩が楽しくなる設備
ワンちゃんの日課は散歩。
お散歩の時に便利な設備が、ペットと共生できる優秀なマンションには整っていますので紹介します。
まず、ワンちゃんのお散歩に必要なアイテムは意外と多く、トイレグッズだけでも、お尻を拭くシートをはじめ、シャベル、排泄物を入れる袋などが挙げられます。
こういったトイレグッズをマンションの部屋に持ち込まずに、共用スペースに設けたペット専用のロッカーに収納しておくことができるマンションがあるんです!
ここに日々、散歩に必要なアイテムを収納しておけば、いつでもスムーズに散歩がスタートできますよね。
さらに、ワンちゃんと楽しい散歩が終わり、マンションに帰宅した時、ワンちゃんの排泄物の処理を行わなくてはなりません。
この排泄物をやはりマンションの部屋には持ち込まなくてもすむのが、汚物流しという設備。
ここに、ワンちゃんの排泄物を流してしまうことができるのです。
また、雨の日の散歩は、どうしてもワンちゃんの足が汚れてしまいます。
いくら大好きなワンちゃんでも、汚れた足で室内を歩かせたくないと思っている飼い主さんに重宝されるのが、ペットの足洗い場。
この共用エリアでワンちゃんの汚れた足を洗えば、きれいな足で部屋に戻ることができます。
ペットが暮らしやすい室内の設備
ワンちゃんや猫ちゃんがマンションの室内を動き回るのに、障害となるのが「ドア」。
中にはドアのノブに飛びついて、ドアを開ける猫ちゃんもいるそうですが、そんな器用な猫ちゃんばかりではないので、あらかじめ「くぐり戸」が備え付けられたマンションが便利です。
くぐり戸が付いていると、猫ちゃんやワンちゃんにせがまれてドアを開ける必要がなくて、飼い主さんも楽できちゃいます。
また、一般的なフローリングの床は、表面はツルツルでとても硬く、ワンちゃんや猫ちゃんにとっては滑りやすい性質があります。
これでは、転倒してケガをする可能性もあります。そんなトラブルを回避してくれるのが、表面が柔らかいクッションフロア。
これも、ペットと共生できる優秀なマンションなら、施されている可能性があります。
ペットを危険から守る室内の設備
本人たちにはもちろん悪気はないのでしょうが、ワンちゃんや猫ちゃんが家電などのコードをいたずらして、破損させてまったり、最悪、感電してしまうような事故が起きる場合があります。
そんなトラブルを防止するのが、「ハイポジションコンセント」。
ペットの感電防止のため、コンセント位置をあらかじめ高く設定してあるコンセントのことです。
また、ワンちゃんや猫ちゃんは非常に耳がよく、足音だけでも飼い主さんを見分けることができるといわれています。
そのため、マンションの通路を歩く足音などで、外出中の飼い主さんが帰ってきたことを、いち早く察知でき、喜んだワンちゃんや猫ちゃんが猛スピードでドアに駆け寄っていることがしばしばあります。
すると、いざ飼い主さんがドアを開けた瞬間に、びっくりしたワンちゃんや猫ちゃんが外へ飛び出してしまうことがあります。そんなトラブルを防ぐのが「飛び出し防止ドア」。
やはり、これらもペットと共生できる優秀なマンションなら、施されている可能性があります。
まとめ
当たり前ですが、人間とワンちゃんや猫ちゃんたちは違います。
人間が暮らすために設計されたマンションには、ワンちゃんや猫ちゃんが理解できないことや、ときには危険なことだって起こります。
そのため、人間である私たちが、ペットの目線に立って随所に配慮を施したのが、今回ご紹介したペットと共生できる優秀マンションです。
実際の物件は、インターネットなどでも検索できますので、気になった方はぜひ一度、チェックしてみてください。