私は自宅を事務所代わりにし、ファイナンシャルプランナーとして活動しています。
お客様のご自宅やオフィスにうかがい、お話しをうかがいながらライフプランを作成。
家計の問題点を発見し、それを改善していくというのが主な業務です。
しかし新型コロナウイルスの影響は大きく、緊急事態宣言のあった4月以降、対面の仕事が激減してしまいました。
結果的にほとんどが在宅ワークとなり、Zoomなどでリモート面談なども提案してみたのですが、やはり以前のようには依頼が入らなくなってしまったのです。
そこで減ってしまった収入をカバーするため、以前から細々と続けていた副業を大幅に拡大することにしました。
今回は現在FP業務と並ぶ収入の柱となりつつある、私の副業術をお伝えしてまいります。
在宅ワークと副業は相性が良い!
コロナによる強制的な在宅ワーク状態からやむにやまれず頑張り始めた副業ですが、始めてみると実は在宅ワークと副業、意外と相性が良いことがわかってきました。
通勤や移動時間を副業に充てることができる
これまでは会社員の方であれば会社までの通勤時間が、そして私のようなSOHO(Small Office Home Office)で仕事をするフリーランスであればお客様や取引先の元までの移動時間が必要でした。
しかし在宅ワークであればこれらの通勤時間、移動時間は必要ありません。
更には外出するにあたっての諸々の準備時間も不要になるため、トータルするとかなりの「隙間時間」が生まれます。
通勤が片道1時間なら往復で2時間、準備の時間も含めれば2時間半~3時間ほどにもなるのです。
この時間を副業に充てれば、ちょっと一仕事、私のように副業でライティングをしている方であれば、原稿を1本くらい書くことが可能になります。
PCとネット環境があれば場所はどこでもOK
在宅ワーク環境下で行う副業は、「PCを使った仕事」を選ぶのがポイントです。
PCを使った仕事、例えば
・データ入力作業
・Webライター
・プログラマー
・Webサイトデザイナー
などであれば、基本的にPCとネット環境があればどこでも仕事ができます。
在宅ワークですから基本的には「自宅」で仕事をするのですが、気分転換をしたくなれば、カフェやファミレスで仕事をすることも可能です。
また在宅ワークが始まると自宅内に「ワークスペース」を作り、そこで仕事をしているという方も多いかと思いますが、それ以外の場所、例えばリビングやキッチン、ベランダなどにノートPCを持ち込んで作業するのも気分が変わります。
仕事がはかどるのでおすすめです。
まずは実績作り!副業で月10万円稼ぐ方法
ノートPCとネット環境があれば気軽に始めることができる副業ですが、ちょっとした工夫と頑張りで、「月10万円」を狙うことも、それ程難しいことではありません。
実際私はWebライターの仕事で月10万円以上の収入をコンスタントに得ています。
とはいえ、初めからそこまで稼げていたわけではありません。
ここでは1件数百円からスタートした、私の副業術をお伝えします。
最初はランサーズ&クラウドワークスでスタート
元々自分でブログを立ち上げ、文章を書くことが好きだった私は「Webライターの仕事をしてみよう」と思い立ちました。
ただ編集プロダクションなどに知り合いがいるわけでもないため、やる気はあっても仕事にありつけません。
そこで「Webライター 募集」と検索し、片っ端から応募してみたのですが、やはりこれまでの執筆実績がないと相手にしてもらえないのです。
途方に暮れているとき「Webライターの始め方」という記事を読み、たどり着いたのがクラウドソーシングサービスの
■ランサーズ https://www.lancers.jp/
■クラウドワークス https://crowdworks.jp/
という2つのサイトです。
クラウドソーシングサービスとは、「名刺をデザインしてくれないかな」「挨拶状の文面を考えてくれないかな」といった要望を持つクライアントと、私のようなライター志望やデザイナー志望の人をマッチングさせるサービス。
アンケートに答えるといった簡単なものから、翻訳やWebデザインのような専門的なものまで様々な案件が掲載されているので、まずはここからスタートしてみるのがおすすめです。
まずは安い単価の案件で実績を作る
案件を探していくと「1件1万円以上」といった高単価なものもありますが、そのような案件は大抵「これまでの実績、制作したものを提出してください」という条件が付いています。
依頼する方も全くスキルのない人に依頼しては大変ですから、当然といえば当然です。
ただ、スタート時点では実績ゼロなわけですから、提出するネタがありません。
そこでまずは「単価の安い」、その代わり「誰でもOK」といった条件の緩い案件を狙います。
Webライターでいえば「1文字0.1円」程度のもの、1,000文字の原稿を書いても100円にしかならないような案件を受注するのです。
始めはほとんどお金にならないのでちょっとむなしくなりますが、まずは実績を作らないと話になりません。
そこは石の上にも3ヶ月、我慢して実績を積み上げていくのです。
慣れてきたら実績をアピールして単価を上げていく
そんなことを2~3ヶ月も続けていると、執筆した文章が貯まってきますし、
また自分の書いた文章が実際にWebサイト上に掲載されることも増えてきます。
そうなればしめたもの。
それらを自分のプロフィールに書き加え、ポートフォリオにして実績をアピールしていくのです。
アピールが成功すれば、文字単価1文字0.1円が0.3円/文字、0.5円/文字と、どんどん単価が上がってきます。
文字単価が1円/文字くらいになれば、3,000文字の原稿を書けば3,000円ですから、結構な収入になります。
ここまでで大体3ヶ月~半年といったところでしょうか。
クライアントと信頼関係ができたら直接契約できる場合もある
クラウドソーシングサービスで副業を続けていると同じクライアントに何度も仕事をお願いされるようになってきます。
依頼する方としても毎回満足できるクオリティで納品してもらえるので、安心して「また次回も」となるわけです。
このようにクライアントとの信頼関係が築けるようになってきたら、直接契約できる場合もあります。
というのも、クライアントがクラウドソーシングサービスを利用する際、そこには手数料が発生します。
それも依頼額の10~20%という結構な額なので、これが馬鹿にならないのです。
直接契約を結べばこの手数料が省くことができ、クライアントの支払総額を減らすか、こちら側の受取額を増やすことができます。
※ただし、クラウドソーシングサービスによっては、クライアントと請負人の直契約を禁止している(直接連絡を取り合うこともNG)場合も多いのでご注意ください。
PCがあればできるおすすめの副業
それでは今日からでもPCとネット環境さえあれば始められる、おすすめの副業をご紹介します。
アンケート回答・体験談
単価は安いですが、大量に案件があり、特別なスキルも必要なくできるのが、アンケートの回答や体験談募集というものです。
安いものでは1件数十円で「この中からあなたが選ぶとすればどれ?」といったアンケートに答えたり、100円程度で「あなたが沖縄に旅行したときの感想を教えてください(300文字以上)」といった体験談募集のようなものがたくさんあります。
短時間でこなすことができるため、ちょっとした隙間時間に作業したり、クラウドソーシングサービスがどんなものかを知るために利用するのがおすすめです。
データ入力
データ入力も人気のある案件です。
大量の文章をタイピングしたり、エクセルでデータを入力したりする作業です。
コツコツと単純作業をすることが苦にならない方、タッチタイピングに自信がある方などにおすすめします。
Webライター
文章を書くのが苦にならないのであれば、比較的高単価を狙いやすく、おすすめなのがWebライターです。
もちろん得意な分野があり、「これについては詳しく書ける!」というものがあれば一番良いのですが、そうでなくても検索して調べ、それを上手にまとめることができれば問題ありません。
文章はたくさん書いて、クライアントに添削をうけているうちに上達してきますし、何よりも自分が書いた文章が多くの人に読んでもらえるのは嬉しくなるものです。
もしかしたら本を執筆して作家デビュー、なんてことになるかもしれません。
コロナが終息しても副業は続けられる
今回は在宅ワークでもできる副業というテーマで、副業の始め方、おすすめの副業などご紹介してきました。
ただこれらPCを使った副業は、コロナ禍が収束し、在宅ワーク環境が通常に戻ってもそのまま続けていくことが可能です。
この在宅ワークという環境をチャンスに変え、副業で収入を増やし、豊かな暮らしを実現させましょう。
文:友三郎
66年生まれ、双子座、都内在住、元歌舞伎役者のフリーライター・ファイナンシャルプランナー。
JSA認定ソムリエ クルマ・PCガジェット・ワインを愛しています。
最近はすっかり「観る将」になり、藤井新棋聖を始めとした棋士たちの熱戦にのめり込んでしまい、仕事が手につかないのが悩み。
ブログ:『数寄mono』 https://iemoto.jp/
Twitter:https://twitter.com/naoki0615