コロナ禍で、思いもかけず在宅ワークを経験した方も多いと思います。
出勤することで気持ちのオンオフを切り替えていた人も、生活を営むためのスペース、また家族の気配を感じる場所で仕事をすることに、最初は戸惑われた方も多いかもしれません。
かつての私もそうでした。
私は在宅ワーク歴4年目のワーキングマザーで、とある外資系メーカーでデザイナーをしています。
でも、これまで通勤や身支度に割いていた無駄な時間がすべてカットできて、お弁当作りや割高な外食ランチも不要に。
さらに、夏場冷房が効きすぎたオフィスから解放されたことで体の些細な不調がなくなり、もはや在宅ワークにはメリットしかないと実感しています。
そこで、快適な在宅ワークライフを送るための私なりの「小さな工夫」をご紹介します。
モノが少なかったのでスムーズだった在宅ワークスタート
在宅ワークは通勤時間がなく、他者がいないため、自由に使える時間が格段に増える半面、自宅であることで気が散りやすいとも環境とも言えます。
また、ワーキングマザーなら、つい目につく家事に気を取られてしまうことも多いのではないでしょうか?
我が家にはいませんが、お掃除ロボットのルンバが快適に走れる”ルンバブル“な部屋が理想だと思っていて、極力床にモノを置かない部屋作りを意識しています。
私は10年前にインテリアコーディネーターの資格を取ったことをきっかけに、自宅の築40年以上の中古マンション購入時にフルリノベーションしました。
それまでの住まいから半分の面積のマンションへの引越しを機に、大掛かりな断捨離を行い、モノを極力部屋に出さなくてすむよう持ち物を大幅に減らしました。
また、作り付けクローゼットに持ち物が全て収まるようにシミュレーションを行い、楽に掃除が済ませられるようにして家事時間を減らしています。
自分の部屋でいうと、本、洋服、お雛様、五月人形、タオル類、自分の寝具、などは奥行きや棚板を荷物に合わせて作ったクローゼットへ収納。
本は紙で保管したいもの以外はほとんどKindleに置き換えて、それまでの5分の1程度に減らしました。
家にいると片付いていないところが気になるタイプなので、床にモノを置かない収納設定とモノの量を最適化することで、平日の家事がうんと楽になり、仕事に集中できるようになりました。
掃除が簡単な収納や照明に
毎朝の掃除は軽い運動がてらウエットシートで家全体の床を一通り拭き掃除をするだけ。
狭いのでルンバやブラーバの必要もなく、すぐ終わります(苦笑)。
水回りは使用しながらのついで掃除でささっと。
クローゼットや壁付収納をメインにし、特に水回りはモノを置かないようにする事で掃除が格段に楽になります。(壁収納の中は、私はざっくり入れています)
壁収納は後付けでできるものも多種あるので、水周りにモノが多い方は検討されても良いかもしれません。
照明も極力天井、壁付タイプやシェードがない器具を選択し、掃除の手間を少なくしています。
家に“なくてもいいもの”は置かない
在宅ワークは職種によってモノ増えがちですが、最低限にしたいものです。
私は製造業なため、試作品の確認のため家にある保管することがありますが、極力確認を終えたらすぐに会社に送り、手持ちしないようにしています。
送料はかかりますが、自宅と会社の往復の4時間と、移動費用を考えるとはるかにコスパが良いのです。
在宅ワーク当初は、プリンターを購入していました。
客先にデザインを印刷して持ち込むことも多かったためです。
が、自宅に置けるサイズのインクジェットプリンターのトラブルの多さとインク切れの頻度に辟易し、2度目の故障をきっかけに廃棄しました。
コロナ以降はオンラインでの提案がほとんどとなり、そもそも印刷する必要性が激減しました。
Fedexのインボイスなどの印刷に必要な時は、家から5分のセブンイレブンのプリンターを使用して印刷をしています。
インク購入やメンテを気にする必要がなくなり、かなり楽になりました。
ネットプリント史上最強の簡単操作
集中力をキープするコツ
どうやって在宅で自分に最適な仕事環境を作るのか?
最適な状態は個々人の特性によるものが大きいと思いますが、私のケースでいうと、ともかくPCに向かった時に視野に余計なものが目に入らない環境にしています。
リビング横の6畳のフローリングの自分の部屋には、元々何も置いてなかったのですが、在宅勤務を機にPCデスクのみ購入。
iMacが奇跡的にギリッギリ収まる高さの棚つきです。
窓に向かって机を置くことで、オンラインミーティングの時の顔写りも良く、PC以外は視野に入らないので集中できます。
携帯も上の棚の上に置いて見えないようにし、SNSやネットサーフしにくいようにしています。
自分に合う椅子を使う
椅子は手持ちの背もたれのないスタッキングチェアを使用。
オフィスチェアも検討しましたが、小泉誠さんのデザインで気に入っていたのと、仕事の後のリラックスしたい時間にオフィスチェアが見えることに抵抗があり、このまま使っています。
背もたれがあるとつい長時間座り続けてしまうのですが、この椅子だと背筋を伸ばそうと気をつけますし、疲れるので1時間に1度程度は自然と家事などで立ち仕事をするきっかけになります。
姿勢を良くするために工夫しているのは、横に姿見を置いて仮想同僚を作ること(苦笑)。
常に自分の姿勢が横目に入るので、気をつけるようになりました。
人目って、常にあると疲れることもあるけど、程よい緊張感をもたらすものでもあるのですよね。
毎日のルーティン
私は平日のルーティンをだいたい決めています。
始業時にその日の予定を上長に送付。
月、水、金はオンラインヨガ参加のため5:20起床、5:30-瞑想朝ヨガ、ワークアウト、体組成計測、ヨーグルトと果物、プロテインの朝食、掃除、ゴミ出し、昼食の下ごしらえなどを済ませて8:30 〜9:00の間に始業。
12:00-13:00 昼食、17:30-18:00 終業、運動がてらの買い物、夕ご飯支度、22:00-22:30の間に就寝、といった感じです。
火、木は睡眠不足を解消のため、6:30起床、ヨガ以外は他の曜日と同じルーティンです。
基本的に通勤していた時と同じように決まった時間割で動いているものの、通勤や身支度無くなったことで圧倒的に自由時間が増えました。
最近は朝ヨガのレッスンを始めたことをきっかけに、朝活をがっつりやるようになりました。
朝ヨガ、ワークアウトに加えて、オンライン英会話レッスンも。
外資系勤務なのに英語が苦手な自分に終止符を打ちたくて(苦笑)ようやく重い腰が上がりました!
朝活が充実しているのも、部屋にヨガや筋トレができるスペースを確保しつつ、在宅勤務だからこその余裕があってこそだなと本当に今の状況に感謝しています!
文:sanna
1970年生まれ
神奈川県のいい感じの田舎在住。在宅勤務4年目。英語が苦手な外資系メーカー勤務のデザイナー。
大3、中3の子どもたち、グレーのうさぎと暮らすシングルマザーでもあります。
ゆるめのミニマリスト。料理好き、読書好き。Kindleのせいで本、漫画をポチしまくりの日々。
クルマで3ヶ月くらい旅に出たいのが最近の願望。
Twitter:https://twitter.com/scrambler37
note:https://note.com/sanna