トランクルームを借りたとき、借りることばかりを考えて、運ぶことをそれほど考えていませんでした。
荷物運びは、とりあえず借りてから考える、という致命的な先走りをしてしまったのです。
しかし、遅まきながら荷物運びについて考え始めたときには、コストや、自由な出し入れを考えると「自分でやるのが一番である」という「仮説」をたてて挑みました。
それが実際正しいのか検証するまでのプロセスが、期せずして奮闘記になったのですが、トランクルームを借りたいけど荷物運びにお悩みという方にシェアしたいと思います。
プロに頼めるサービスはどうだろうか?
最初は、仕事が忙しくてなかなか自分で運搬はできない、と思い込んでいました。
断捨離を高らかに宣言して、トランクルームを借りたのはいいのですが、いつまで経っても実行せず、空家賃が発生していることもあり、妻から圧力をかけ続けられる日々。
預ける荷物の整理さえままならなかったので、自分で運搬するのは無理だと勝手に思っていたのです。
とうとう「仕方ないプロに頼もう」と決意していろいろと調べるところからスタートです。
運送サービスつきのトランクルームを検討してみる
知りませんでした。トランクルームに運送サービスがオプションとしてセットされているなんて。
問い合わせてみると、まず料金が分かりやすく分類されていて、トランクルームの広さで決まるようになっていました。
広さが限定されているので、Webからの申込みで終わってしまう点もよかったです。
ただ、いろいろと試行錯誤しているうちに、自分のトランクルーム活用術は、一度に全部の荷物を出し入れするのではなく、「預ける荷物を決めながらチョコチョコ片づける」スタイルであることが判明したのです。
それに、運送サービスつきが近くになかったり、サイズが合わなかったりと、運送サービスありきで探すとなかなかいい物件が見つからなかったこともあり、結局このサービスを使うことをあきらめました。
引越会社など、プロのサービスを検討してみる
一応ですが、引越業者さんにも電話をかけて聞いてみました。
実は最初は自分で運ぶのは難しい、というか面倒だったので料金さえ安ければ引越屋さんにお願いしようと思っていたのです。
自宅の引越をしていただいた業者さんにお願いしてみようと思ったのですが、引越屋さんの場合、時期によっては料金がかなり高くなります。
そして、少しの荷物でもトラック1台をチャーターするかたちになり、その場合助手も含めて二人で行うことになる、ということで料金はかなり割高になるとのこと。
ざっくりした見積でも引越と同じくらいするのではないかという金額でした。
よく考えてみれば到着がトランクルームというだけで、引越屋さんから見ればやることは同じだからなのでしょう。
検討する間もなく断念しました。
自分でやってみるのは大変だろうか?
プロに頼むことを断念したからには自分でやるしかありません。
有料サービスの検討は、自分に合った荷物運びを絞り込んでいくというプロセスに必要なことでした。
一度にすべてを運ぶ必要がないワタシには、「自分で運ぶことが最適である」ということを自分自身で自覚するための旅のようなものだったのです。
もう迷いはありません。
あと必要なのは、「覚悟」と「クルマ」です。
クルマがないとせっかくの利便性が損なわれてしまう
近所なら台車で運ぶこともできるでしょうが、そんな好条件にはほとんど巡り会えないので、クルマの使用は絶対ニーズです。
ところが、ワタシは車を持っていません。
「覚悟」はしました。でもそのとき気づいたのは「クルマ」がない、ということ。
クルマがなければせっかくの覚悟も活かせません。気持ちが萎えないうちに、なんとか解決策を見いださなければなりません。
友人に借りることも考えましたが、荷物を運ぶので万が一傷でもつけたら申し訳ないと思い、断念しました。
そうなると残りは、レンタカーを借りることしか残っていません。
ちょっとしたものの出し入れにレンタカーはありえない
ところが、ここでまた問題というか、課題が。
ワタシはチョコチョコ派なので、そのたびにレンタカーを借りるのは現実的ではありません。
3時間単位で借りたとしても、何度も借りればそれだけ料金もかさみます。
レンタカーのような性格のものは、借りる時間が長い方が割安になるのが世の常。
逆に言うと、借りる時間が短ければ料金は割高になってしまうということなので、唸ってしまいます。
一度借りるだけならいいのですが、好きなときにに出し入れしたいワタシには二の足を踏んでしまう仕組みなのです。
最近流行りのカーシェアリングがありがたい
さて、日常的な出し入れをどうしよう、と考えていたときに目に入ったのが、近所のコンビニに止めてあったカーシェアのクルマです。
早速、家に帰ってWebで調べてみました。
もちろんカーシェアの存在は知っていたのですが、自分の荷物運びとはまったく結びつかなかったのです。
でも調べるうちに、これこそが探し求めていたサービスだということに気づいたのです。
荷物の保管も運送も、必要なときに必要なだけ借りて使うことができる。
とうとう時代に合ったというか、自分に合った最適サービスの組合せを見つけたのです。
ちょっと大げさですが、目からうろこ的というか、アハ効果というか、とにかく目の前の曇りが一瞬にして消え去ったような爽快感と同時にすべての問題が解決してしまいました。
カーシェアリングが近くにあると便利
まだまだ普及途上のカーシェアリング。
ほとんどが駅周辺に設置されているので、自宅周辺に探すのは難しいかも知れません。
しかし15分刻みで借りられるクルマは便利です。
少し距離があっても自転車などを使って借りに行く価値はあると思います。
カーシェアリングを敷地内で展開してくれるとありがたい
実を言うと、今はカーシェアリングを有効活用させてもらっているのですが、何度か往復しているうちに気づいたことがあります。
それは、カーシェアリングは自宅近くよりトランクルームの近くにあった方が便利、というか安くつくのではないかということです。
つまり、荷物は自宅で準備するので時間はたっぷりあります。
準備ができたところで行動を起こせばいいのです。ところが着地であるトランクルームでは内部で配置に悩んだり、荷物を出したりする時間がかかり、その間も料金のカウントは進み続けます。
極端な話、トランクルームについたらとりあえず荷物を入れてしまって、クルマを返却してからゆっくり荷をほどく、という使い方の方がじっくり作業もできるし料金も最低限で済む、という戦術です。
そう考えると、トランクルームの敷地内や隣接地でカーシェアリングサービスを展開してくれると便利だと思うのですが。
軽トラのカーシェアリングなんてさらにありがたい
欲を言うと軽トラとかワンボックスがあれば最高にありがたい、と思って借りているトランクルームの付近を探したら、徒歩で10分ぐらいのところに一箇所見つけました。
徒歩で10分といっても、ラッキーなことに自宅方面に10分だったのでワタシにとっては願ったり叶ったり、という立地条件のところにカーシェアリングを発見しました。
ここに軽トラがあればストーリーとしては最高なのですが、さすがにそこまで都合良くはいきません。
でも最近はセダンタイプよりも、使い勝手のいいハッチバック形式の小型車が多い傾向があります。
カーシェアリングも、後部座席が倒せてリアゲートが大きく開くハッチバックやワゴンタイプが多いので、チョコチョコ荷物運びには最適なので助かります。
「自転車で行ってカーシェアリングで荷物運び」が理想
運ぶ荷物はすぐに運び出せるように準備する。
自転車でトランクルームの近くに車を借りに往く。
借りるのは15分単位で借りられるカーシェアリング。
借りる車は後部座席が倒せて、リアゲートが大きく開くタイプ。
トランクルームではまず荷物を全部下ろしてしまう。
借りたクルマはさっさと返してしまう。
時間に追われずにしっかりとマイトランクルームを整理する。
復りは自転車で悠々と。
「保管」と「運搬」は必要なときに必要なだけ、「手続き」はネットで完結、「支払」はキャッシュレス。コストも時間も最小限で必要なだけ。
これって、最高にミニマムですよね。