私は今現在、8歳女児と6歳男児の母として、フルタイム勤務しています。

娘がちょうど3歳になったタイミングで、そろそろ何か習わせてもいいかもと夫婦で相談しました。

 

昔から、野球漫画「タッチ」の浅倉南への憧れがあり、娘の習い事は新体操教室に決定。

通いだして、今年でもう5年目になります。

長期的に習い事をさせてみて、体操教室は通わせていればそれでOKというわけではないことがわかってきました。

そこで今回は、習い事を子どもの身に着けさせるために、自宅でやるべきことを紹介します。

 

 

子どもの最初の習い事を決めるのは、子どもよりも親の役割が大きい

マタニティ雑誌やママ雑誌を見ると、早期教育の広告をよく見かけるようになりました。

0歳から早期教育ということで、英語や体操などの習い事をさせる方もいます。

 

私自身は、大学・大学院で心理学を学んできて、0歳からなどの早すぎる早期教育がその後の知的発達につながる可能性は低いと考えています。

 

そんな私が3歳から子どもに習い事を始めさせようと思ったのは、単純に私自身も3歳からピアノ教室に通わされていて、30代になった今もピアノでアニメの曲などを演奏して子どもたちが喜んでもらえるからです。

 

娘の初めての習い事を新体操教室に決めたのは、職場の同僚のお子さんが既に習っていて、「月謝が安い」「バレエみたいに発表会に出ても高いお金がかからない」「基礎体力と柔軟性がつく」など、たくさんのメリットを感じられたからでした。

 

実際に家族で新体操教室の見学に行ってみたら、中学生くらいの選手コースの女子が優雅に踊っている様子をみて、野球漫画タッチの浅倉南を思い出した私。

「そういえば私も南ちゃん(新体操)にあこがれてたな…と遠い目になってしまいました。

肝心の本人も「やってみたい!」と、新体操の“リボン”に興味がわいた様子だったため、そのまま入会することに。

 

新体操のリボン

 

新体操の道具は確かに子どもにとっては魅力的です。

親としては、とりあえずやる気を持って何かに取り組むという体験ができればOK!という気持ちだったので、私たちも全力で応援することにしました。

 

 

実際に新体操教室に通い始めると、個人差の大きさに直面!この差の原因は?

新体操教室は、毎週土曜日、1時間の練習からスタートとなりました。

新体操に必要な道具は最初に買い揃えなければならず、指定のトレーナーやTシャツなども含めると、なんだかんだで10,000円ほどの費用がかかりました。

 

レギュラーで持っていく道具は、ボール、リボン、ロープ、水筒、タオルです。

これらの道具をすべて、大きめのリュックに入れて持っていきます。

結構な量・重さのため、3歳の娘にはかなり大きいように見えました。

8歳になった今は、以下のようなもっと大きなリュックに荷物を詰めて新体操教室に出かけていきます。

 

新体操の道具

 

習い事を始めた当時は、まだ3歳だったため、練習の間は保護者(だいたい私)が付き添いをしていました。

付き添いとして新体操教室を見学していると、私は“あること”に気が付いたのです。

 

娘が入ったコースは、まったくの初心者向けで、だいたい3~6歳の未就学児が対象となっています。

その上のコースは、小学生、さらにその上は、小学生でも先生にセンスがあると見込まれた“選ばれし者”が対象となるシステムです。

 

複数のコースが広い体育館で一同に練習しているのですが、同じ小学生でも、上のコースに行ける子と行けない子にわかれていることに気が付きました。

上のコースに行けるかどうかの違いは、体の柔軟性と、新体操の道具を使いこなしているかどうか。

 

小学生になると個人差が大きく開いてきて、素人の私が見てもその差は歴然でした。

子どもが本来持つ素質によるものか、それとも練習のたまものか?

その時の私にはまだ確信を持つことができませんでした。

 

 

自宅でまったく練習しない娘、同い年の子に置いていかれるように

娘が5歳になった頃から、レッスンを親が見守らなくても大丈夫になりました。

お迎えの際に、久しぶりに娘の練習風景を見てみた私は、ちょっとしたショックを感じることになります。

 

他の子がゆうゆうと逆立ちしているところ、娘及び他数名の子どもは、脚を上げるので精いっぱいなのです。

そこで、上手な子のお母さんに直接質問してみたら、自宅でお風呂上りに毎日柔軟体操を30分、土日は自主的に練習していると言うのです。

 

「新体操教室に通っているから体が柔らかくなるのではなく、習っていて、さらに上達したいと思って自宅でも練習するから体が柔らかくなる」ということだったのです。

 

改めて考えてみたら当たり前のことなのですが、当時の私は驚愕しました。

できるコースのお母さんからの話をきいてから、非常に親として心が痛みました。

子ども自身が、習い事が楽しくて自主練習するというケースもあるかもしれないけど、子どもが小さく、また楽しさを実感できないうちは、親が家庭で練習する時間を作って、練習するように促す必要があるのだということに気が付かなったことを反省したのです。

 

娘が「楽しそう」と言って始めた新体操教室。

娘が5歳になって「楽しい?」ときいてみると、「他のみんなみたいに上手にできないから、本当はあんまり楽しくはない」と答えました。

 

ますます責任を感じた私は、お風呂上りの柔軟体操から、「子どもと一緒に」やってみるようになりました。

夫も元々体育会系で、週3回ジムで鍛えているスポーツマンです。

夫にも協力をあおぎ、逆立ちの練習を「楽しく」やるように心がけました。

 

 

子どもが習い事を楽しみながら上達するには、親の協力が必須

習い事を始めるまでは、「習い事さえやっておけば」「週1回、必ず参加できていればうまくなるはず」という浅はかな考えでした。

私が途中で家庭での自主練習の大切さに気が付いてから、新体操教室がない日も、柔軟体操と逆立ちの練習をするようになったのです。

 

私としては、娘には別に新体操の選手になってほしいわけではありません。

でも、楽しみながら、何かに夢中になるためには、何でも基礎的なことができないと難しいのは事実だということに気が付きました。

 

特に子どもが小さいうちは、練習の癖付けを楽しくするために、親も一緒に笑顔で練習することが必要です。

8歳の今も娘が同じ新体操教室を続けられているのは、5歳の時にそのことに気が付けたからだと思っています。

 

リボン、ロープ、フラフープ、ボールなど、道具の多い習い事ですが、月謝が安いのは事実でしたし、これからも娘の興味が続くうちは継続していきたいな、と考えています。

 

体育館