昔から憧れがあって、息子がピアノを習いたいと言ったときに嬉しく思いました。

けれど、実際にピアノ教室に通い始めると、自宅での練習が必要になってきます。

そこで考えなければならない問題が「ピアノの購入」です。

 

わが家もピアノをどうするか、かなり悩みました。

ここでは、子供がピアノ教室に通ってからわが家がピアノをどのように入手したか、現在ピアノはどうなっているのかをお伝えします。

 

 

子供がピアノ教室に通い始めると練習は必須

ピアノ

 

息子がピアノを習い始めたときに問題になったのは、自宅で練習するピアノをどうするかです。

週に1度ピアノ教室で弾いただけでは、当然上達しません。

ピアニストを目指すわけではなくても練習は必要です。

というわけで、自宅にピアノを導入することにしました。

 

自宅にピアノを導入するときに考えなければならなかった点は5つ。

1 ピアノの種類(電子ピアノ、アップライトピアノ、グランドピアノ)

2 ピアノを置くスペースの確保

3 金額はいくらまで出せるか

4 騒音、防音対策できるか(マンションか一戸建てかによりますが、わが家はマンションなので防音対策は必須)

5 そもそも自宅にピアノを置くほど子供はピアノを続けるのか

 

上記を踏まえて、5は微妙なところでしたが、わが家の選択肢は2つでした。

・アップライトピアノを親戚に譲ってもらう

・電子ピアノを購入する

 

どちらにするか悩み、ピアノ教室の先生や音大卒のママ友に相談してみました。

やはり本格的にピアノをやっている人の答えは「電子ピアノよりもアップライトピアノ」一択でした。

 

アップライトピアノを購入する場合は、子供がちゃんと習い続けるかが大切だとも言われました。

もし中途半端に辞めてしまいそうならもったいないから、と。

確かに高い金額を払って購入したのに、子供に途中で辞めたいと言われたら元も子もありません。

 

「電子ピアノでもいいけれど、習い始めたときから本物のピアノを触れるのは幸せだよ」

というママ友の言葉が決め手で、最終的に親戚に譲ってもらうことに。

それならば購入金額ゼロで、中古ながらもアップライトピアノで練習できると思ったからです。

けれども、その考えが早計だったと思い知らされます。

 

 

中古でもアップライトピアノはお金がかかる

ピアノのあし

 

こうしてわが家にアップライトピアノがやってきました。

ですが、購入金額はゼロでも、ピアノはそれなりにお金がかかることが判明。

 

まず高額だったのはピアノの運送料です。

ピアノ専門の運送業者に頼まなければならず数万円かかりました。

ピアノは、引越し便や宅配便のように簡単にはいかないのです。

 

軽い気持ちで配送を頼もうと思っていたので痛い出費でした。

私自身がピアノを習ったことがなく、本当に無知を思い知らされました。

次に必要だったのがピアノの下に取り付けるインシュレーターの購入。

マンション住まいなので、耐震・防音対策のために必要でした。

それが1万円弱。インシュレーターはピアノが届いてからでは遅いので、早めに購入しておきました。

 

そして最後に調律。

長年使っていないピアノだったので、調律だけでなく、弦の交換も必要でした。

3万円以上もかかってしまう結果に。

しかも調律に関しては、定期的にお願いしなければなりません。

 

実は、これだけではるかに電子ピアノの購入価格を超えています。

グランドピアノほどではないにしても、中古でもかなりの初期投資になってしまったのは想定外でした。

こうなると、あまりプレッシャーはかけたくないと思いながらも、なるべくピアノ教室には通い続けてほしいと思ってしまうのが親の本音です。

 

 

子供が「ピアノ辞めたい」と言い出した!

わが家にアップライトピアノが来て3年。

最初はとても楽しそうにピアノ教室に通っていましたが、発表会のプレッシャーや毎日の練習でだんだんと「やらされている感」が出てきたのか、子供が「ピアノ教室を辞めたい」と言い出したんです。

なんとなく勘づいていたので「とうとうきたか!」という感じではありました。

 

譲り受けたとはいえ、アップライトピアノにかなりの金額をかけてしまっている状況。

親として、辞めたいと言われたときは「できれば続けてほしい」と内心は思っていました。

ですが、無理強いしてやらせるのは親のエゴでしかありません。

 

ただ音楽が好きなだけで、ピアニストになりたいわけでもなかったので、結局3年でピアノ教室を辞めることになりました。

息子にしては頑張ったのかなと今は思っています。

 

 

譲り受けたピアノは処分しづらい

ピアノ

 

ピアノ教室を辞めること自体は反対もしなかったのですが、問題はやはり「残されたピアノをどうするか」です。

とはいえ、ピアノ教室は辞めても気分転換に弾くこともあるかもしれないと思い、しばらくアップライトピアノはそのまま置いておくことにしました。

「今後も弾く可能性」を考えて、ピアノ周りにはモノを置かないよう心掛けてもいたのですが…。

 

気まぐれに弾くことがあった子供も、時が経つにつれて、まったく弾かなくなってしまいました。

挙げ句の果てに、家族がポンポンと気軽にモノを置くように。

 

ピアノの高さって、モノを置くのにちょうどいいんですよね。

しかもリビングの真ん中にあるので、本当に置きたい放題で、片付けなければならない私のストレスは溜まる一方。

 

写真を見てもらえば分かるとおり、フタを開けられる状態ではなく、程のいい荷物置場でしかありません。

片付ける気も失せてしまい、私としてはこれ以上ピアノを部屋に置いておくのもイヤになってしまいました。

 

そこで処分を検討してみたのですが、子供の「もうしばらく待って」という言葉と「中古とはいえ、譲ってくれた親戚に申し訳ない」という気持ちとで、いまだに踏ん切りがつきません。

 

私としては、ピアノのスペースが空けばワークスペースができるのに…と思っているのですが、なかなか難しいですね。処分するにもお金がかかりますし。

親戚への罪悪感もあって、譲り受けたモノは本当に処分に困ると実感しています。

こうなると、やはり電子ピアノのほうがよかったのかもしれないと後悔することしきりです。

 

 

子供がピアノ教室に通い始めても購入は慎重に

こんな状況になってしまったわが家が伝えたいことは4つ。

 

・子供がピアノ教室に通い始めてもすぐにピアノを購入しない。

・ピアノを譲り受けると処分しづらくなる。

・最初は電子ピアノで様子見がいいかもしれない。

・本格的にピアノをやると判断したときに、アップライトピアノやグランドピアノの購入を検討する。

 

いまは性能のいい電子ピアノが多くあります。

ヘッドホンを付けて練習できるので、騒音を気にする必要もありません。

マンション住まいで、ピアノは夜7時までというルールがあったのですが、電子ピアノならば好きな時間に練習ができます。

 

とはいえ、どのピアノを選択するにしても、ある程度のスペースが必要です。

貴重なスペースを確保してもいいくらい、子供はピアノを続けてくれるかどうかは、しばらくピアノ教室に通ってみないと分かりません。

 

「ピアノを習うなら、すぐに買わなくちゃ!」

と思うかもしれませんが、決して先走らないほうがいいと痛感しました。

なので、ピアノ教室の先生からどんなにピアノを早く購入するよう言われても、最初は慎重に選ぶことをおすすめします。