便利なトランクルームですが、せっかく借りるならなるべく安く借りたいもの。
特に、期限を設けず長期間に渡って荷物を預けるのであれば、月々たった1,000円の違いでも、積もり積もれば大きな差額を生みます。
私は以前、引っ越しにともなう荷物の移動のためにトランクルームを借りました。
そのときの経験を元に、コストダウンについて考えてみました。
ひとくちにコストダウンといっても、預ける期間や物、利用の目的によってポイントが変わってくるのです!
トランクルームのコストダウンに関わる4つのポイント
トランクルームのコストダウン、つまり賃料を左右するポイントは次の4つ。
・立地:都心や駅に近いほど高い
・床面積:広いほど高い
・階数:1階が高い傾向
・タイプ:屋内タイプが高い
「立地」と「床面積」は、家を借りる場合と同じですね。
同じ床面積の部屋を比べた場合、都心や駅などにより近い、便利な場所であるほど家賃が上がりますし、郊外に位置していたり駅から離れていたりすれば家賃は下がります。
同様に、同じ敷地内に1Rと4DKの部屋がある場合、後者のほうが広いために家賃が上がります。
トランクルームも、より「立地」が便利なほど、そしてより「床面積」が広いほど賃料が上がります。
「階数」については、家を借りる場合とは逆になります。
本来は、1階であれば階段やエレベーターを使う必要がなく、便利なはずです。
しかし住宅の場合は、便利であるが故に侵入されやすいなどセキュリティ面での問題や、採光や景観などの住み心地の観点から上階に人気があり、上階のほうが家賃は高くなる傾向にあります。
トランクルームには、そもそも金品や極端に高価なものを預けることはないでしょうし、滞在するわけでもないので環境もあまり重要ではありません。
そこで、便利さから賃料は1階のほうが高くなる傾向があります。
※階数で値段が変わらないトランクルームもあります。
そして、トランクルームに特有なのが「タイプ」です。
トランクルームには、大きく分けて屋内タイプと屋外タイプがあります。
住宅で例えるなら、屋内タイプはアパートやマンション、屋外タイプはプレハブ小屋というところでしょうか。
屋内タイプは、建物の内部の空間を仕切って個別のトランクルームとして貸し出す形式です。
空調が行き届いており、デリケートな荷物でも安心して預けられます。
また、警備の人が常駐していることも多く、セキュリティ面でも安心できるのが特徴です。
屋外タイプは、空き地にコンテナを並べてトランクルームとして貸し出す形式です。
ずっと人の目があるわけではないので、セキュリティ面での安心感は低くなります。
また、空調はないところが多く、湿気がたまってかびが発生したり、天板が太陽にさらされる上階のコンテナは内部が高温になったりすることもあるそうです。
しかし、その分賃料が低いのが魅力です。
つまり、トランクルームを安く借りようと思うならば、、、
郊外で駅からも離れた場所にある屋外タイプのトランクルームの上階を借りるのがいちばんだということになります。
しかし、トランクルームの利用目的によって、それぞれ譲れないポイントがあると思います。
ケース別に見てみましょう。
引っ越しで一時的に荷物を預けるなら
今住んでいる部屋は立ち退かなければいけないけれど、引っ越し先の入居可能時期まで間がある場合など、一時的に家財道具一式を預けるというケースではどうでしょう。
家具がありますから、床面積はあまり削れません。ただし、必要な床面積は事前にある程度確定します。
タンスやソファ、洗濯機など、重ねられないような家具は、底面積をメジャーで測りましょう。
机や分解できる棚などは立てて収納すれば、かなりスペースを減らせます。
ベッドも、ある程度分解できるようになっています。フレームは分解し、マットレスは立てて収納しましょう。
また、タンスの中や上、ソファの上など、空間がデッドスペースになります。
段ボールやラグ、クッションなど、積み上げられるものは無理ない程度に重ねて積みましょう。
一人暮らしの荷物であれば、1〜1.5畳あればだいたい収納できるのではないかと思います。
階数については、大きい家具がある場合は絶対に1階が便利です。
作業が圧倒的にスムーズに進みます。
もともと借りる期間は最初から決まっていますので、賃料はそれほどかさみません。
短期間に2回も荷物の搬出入を行う必要があるので、個人的には作業の手間も時間も短縮できる1階をおすすめします。
問題は、トランクルームのタイプです。
短期間であれば屋外タイプでもかまわないとも思いますが、革張りのソファや高機能の家電など、お気に入りの家具や繊細なものを預ける場合は屋内タイプのほうが安心です。
私が判断する基準は、庭に設置するタイプの物置に一定期間放置できるかです。
それらのものをある程度の期間入れっぱなしにしてもそれほど気にならないと思えるならば、屋外タイプで十分でしょう。
立地は、荷物の搬入出は車で行うでしょうから、コストダウンしやすいポイントですね。
あまり遠くに借りてしまうと不便ですが、近場でもなるべく利用者の少ない駅を選ぶとか、駅から遠いトランクルームを借りるのがいちばんのコストダウンになりそうです。
普段使わないものを預けるなら
クリスマスツリーやキャンプ用品など、季節ものを入れ替えながら通年預けるケースを考えてみましょう。
長期間トランクルームを借りて、季節ごとにものを取りに行くという使い方になります。
少なければ年に2回ですみますが、キャンプ用品やスキー・スノーボード用品など、使うたびに取りに行くとすると、もっと頻繁に訪れることになりそうです。
車があればそれほど苦ではないかもしれませんが、立地はある程度こだわってもいいのではないでしょうか。
また、預ける荷物がだんだん増えていく可能性が高いので、床面積もあまり節約してしまうと後から「もうちょっと広いスペースが良かった」と思うかもしれません。
先ほどもちょっとお伝えしましたが、トランクルームの中は空間が空いてしまいがちです。
ステンレスのラックなどを持ち込んで立体的に収納すると、効率的に空間を使うことができます。
毎年定期的に荷物を取り出して使うのであれば、屋外タイプでも湿気やかびからのメンテナンスができそうです。
屋外タイプにするのがいちばんのコストダウンでしょう。
大切なコレクションを預けるなら
たとえば、大切な蔵書や趣味の道具など、自分のコレクションを預けるようなケースではどうでしょうか。
個人的に絶対に譲れないのは、屋内タイプであること。
本などの紙類は特に、湿度による痛みが気になります。
大切なものは空調の整っているところに預けたいですよね。
また、物の量は増える可能性があるので、床面積にも多少余裕を持ちたいところです。
とすると、コストダウンのポイントは、立地と階数です。
コレクションに対する愛があれば遠くても不便でも行くでしょうから、あとは予算と相談して立地を決めるのがよさそうです。
まとめ
トランクルームを借りるときは、「立地」「床面積」「階数」「タイプ」の4つのポイントがコストを左右します。
この4つのポイント+「予算」の5つの中で、自分なりの優先順位を決めていくと、コストダウンにつながるポイントを判断しやすいのではないでしょうか。
また、先ほど紹介したのは、基本的な賃料の仕組みです。
よく調べていくと、中には穴場物件も存在しています。
自分の中の譲れない条件を決めたら、あとは根気よく調べることがいちばんのコストダウンの秘訣といえるかもしれません。