私は現在、実家で親と同居しています。
しかし、家が非常に狭く、少し大きいものを買うと置くスペースがありませんでした。
そこで利用をはじめたのがトランクルーム。
当たり前ですが、トランクルームを借りれば、毎月固定費がかかります。
出来るだけ安く済ませたいと思い、ネットや実際に見学にも行き、いろいろ調べてみました。
そうして気が付いたのが、トランクルームには安いものから高いものまで、値段にはかなりバラつきがあるということ。
そこで、今回は安いトランクルームがなぜ安いのか体験や私自身が調べた理由を解説していきます。
①設備の充実度
やはり、価格差の一番の原因になっているのが設備の充実度です。
安いトランクルームと高いトランクルームを比較すると、やはり、高いトランクルームの設備の方が充実しています。
設備の主な違いはセキュリティや駐車場の有無、空調設備などです。
保管に気を使わなくても良いものであれば、それほど設備の充実したところでなくても問題ありません。
トランクルームには、大きく分けて3つの種類があります。
屋外に設置されたコンテナの内部を仕切って貸し出す屋外コンテナ型、
ビル1棟もしくは一部を区切って貸し出す屋内タイプ、
そして、トランクルームに直接出向くことなく宅配便で荷物の預け入れができる宅配型です。
※宅配型のトランクルームについては、相場や利用方法がまったく異なるので、後ほどご紹介します。
屋外コンテナ型と屋内タイプは、セキュリティー面だけでもかなり違いがあります。
屋外コンテナ型は、安全性が低い分、料金が安いです。
一方、屋内型のトランクルームであれば安全性が高く、施設は充実しているのですが、安くはありません。
また、空調設備に関しても、ピンキリです。
空調がついておらず、換気もされないようなトランクルームだと安くすみます。
しかし、空調がついているトランクルームは少し高いです。
また、空調といっても、室温だけ一定にされているトランクルーム、湿度も管理されているトランクルームなど様々です。
私の場合は、スーツなどのたまにしか使わない衣服を収納したいと考えていました。
もし、スーツなどを屋外コンテナの換気も室温・湿度の管理もないところに預けていれば、カビが生えてしまったり、虫食いのようになる可能性もありました。
また、そこまでには至らなくても、臭くなっているかもしれません。
次にスーツを着るときに服の臭いを消すためにクリーニングに出せば手間ですし、結果的に高くつきます。
そのため、多少高くても、空調設備がしっかりしているところを選びました。
この他、例えば、大事な書類などを収納する場合には、高くてもセキュリティがしっかりしているトランクルームを選ぶ必要があるでしょう。
また、屋外コンテナ型では、家電のような壊れやすいものを預けられない施設もあります。
規約は事前に確認しておきましょう。
②駅からの距離
駅からの距離の差も金額の高さに影響することがわかりました。
当然ですが、駅からの距離が近くて、便利な場所にあるトランクルームは高くなる傾向があり、駅から遠いものであれば安く済むことが多いです。
ただし、駅から遠ければ悪くて、駅から近ければ良いというほど単純なものではありません。
トランクルームに収納する物を運ぶ方法は電車だけでなく、車もありますが、駅から近い場所が車で行きやすいところだとは限らないからです。
私の場合は、荷物は車で運びます。
それに、年に数回もトランクルームに行く機会がないので、安くて、駅から遠いところを選びました。
そこは駅から遠いので、価格は駅から近いトランクルームに比べると安価です。
しかし、自宅からそのトランクルームまでの道は混雑することがほとんどありません。
加えて、生粋の方向音痴の自分でもサクッとわかるわかりやすい場所にあります。
そのため、毎回車で行っても、全く不便は感じません。
また、トランクルーム会社の中には駅からの距離は遠いものの、契約して初回の荷物搬入を無料で行っている会社もあります。
普段はそれほど頻繫に物の出し入れをせずに、保管だけしっかり出来れば良いという人は少なくないはずなので、そういう方にはおすすめです。
いずれの場合でも、どんな物をどんな方法で、どれくらいの頻度で運ぶのかを予め考えたうえで、トランクルームを選んでください。
そうすることで、無駄に高いトランクルームを選んでしまう失敗が少なくなります。
③料金体系
月々の利用料金が安いトランクルームの中には、初期費用が高いというケースも存在します。
長期で利用する場合は、初期費用が多少高くても月の固定費が安い方がお得ですが、特に半年以内の短期での利用を検討している場合は、初期費用の存在は思わぬ出費となる可能性があります。
初期費用の相場としては、利用料金の1〜3ヶ月分程度です。もし初期費用が3ヶ月分で半年だけ借りるとすると、利用料金は実質9ヶ月分。1.5倍になってしまいます。
~初期費用の内訳~
・利用料金の前払い分(日割り)
・契約事務手数料
・セキュリティ登録費用
・保証金
・鍵交換費用
・火災・盗難保険料
などが含まれていることがあります。
また、更新のたびに更新手数料、解約時に解約手数料が発生するトランクルームもあります。
料金体系については、事前に納得いくまで確認しておきましょう。
④企業努力
なんの商品でも同じですが、質やサービスが、必ずしも値段相応であるとは限りません。
屋外コンテナ型で設備は悪く、交通の便も良くないにもかかわらず、高いトランクルームもありますし、室内型のトランクルームで、空調やセキュリティなどの設備は充実、駅からも行きやすいにもかかわらず安いトランクルームもあるのが現実です。
トランクルームでも、少ない箇所を運営しているところだと、企業が支払うコストも高くなります。
そのため、その分はトランクルームの賃料に上乗せされ、結局はお客さんが負担が大きくなることがほとんどです。
一方、たくさんのトランクルームを運営している会社だと、1つのトランクルームあたりに企業が支払うコストを低く抑えることができます。
それだけ、安くトランクルームを貸し出すことができるというわけです。
実際、僕は車で行きやすくて、空調設備があるという条件でトランクルームを探しましたが、似たような交通の便と設備でも月額が数千円程度変わることも珍しくありませんでした。
そして、その県や地域にいくつもトランクルームを経営している会社のトランクルームの方が安い印象です。
どれも同じくらいの金額だと考えず、しっかり、いくつかの会社で金額を比較検討してみることをおすすめします。
そうすることで、良い条件のトランクルームを安く借りられるかもしれません。
部屋の選び方
ここまで、どのトランクルーム施設を選ぶかという観点で見てきました。
より安く利用したいならば、どのタイプの部屋を借りるかもこだわりましょう。
同じ施設であっても、部屋の条件によって値段が変わります。
具体的には、サイズと階数がポイントです。
基本的に、狭いトランクルームはより安く、広いトランクルームはより高くなっています。
つまり、出費をおさえるためには、なるべく狭い部屋を借ればいいというわけです。
かといって、荷物が入りきらないようでは意味がありません。
自分の預けたい荷物はどれくらいの量で、どの程度のスペースが必要なのか、事前に確認しましょう。
目安は、一人暮らしであれば1畳程度、荷物が多い場合は1.5畳程度です。
1畳の部屋は狭く見えますが、床だけではなく、空間を立体的に利用して収納することで、思った以上の収納力を発揮します。
ただし、分解できない本棚やベッドなど、物理的に収納できない場合もありえますので、大型家具についてはサイズを計測しておくといいでしょう。
もうひとつは、階数です。
すべてのトランクルームが該当するわけではありませんが、荷物を運ぶという手間がかかることから、1階は料金が高く、2階以上は安く設定されていることがあります。
荷物が軽い、もしくは頻繁に荷物を出し入れしないのであれば、2階以上の部屋を選ぶといいでしょう。
宅配型トランクルームも
最近では宅配型のトランクルームもあります。
その名の通り、宅急便で荷物を預け入れることができます。
また、web上から宅急便に依頼するだけで荷物の出し入れが可能な他、保管場所には専属スタッフ以外は近づかないので、セキュリティが高いです。
さらに、宅配型トランクルームの場合、荷物は専用の倉庫で保管をしています。
倉庫内の気温・湿度は24時間一定で、保管に最適な環境です。
また、それだけ宅配をするとなると宅急便の費用が気になるかもしれませんが、初年度なら1万円までタダというところもあります。
また、宅配時の荷物の紛失には最高10万円の保証をするというところもあるようです。
宅配型のトランクルームにはすぐに出し入れ出来ない点や、大きいものは預け不可の場合もあります。
しかし、低コストなので、預ける荷物に見合うなら、ぜひお試しください。
まとめ
トランクルームの値段の違いは設備の充実度や立地、企業努力の違いによるものがほとんどです。
しっかり金額や設備などの条件を考えながら比較検討すれば、よりお得で良いトランクルームを見つけることができます。
また、その場合でもより狭く、2階以上にあるトランクルームを借りれば、さらに出費をおさえることが可能です。
もし預ける荷物が小さいのであれば、宅配型のトランクルームを検討してみてはいかがでしょうか?
【参考サイト】
選ぶならどのサイズ?トランクルームの活用法や注意点を徹底解説
【追記】
2020年5月31日