埼玉県随一の都市であり、関東でも有数のターミナル駅でもある大宮。

大宮駅構内にあるLUMINEをはじめ、駅周辺にも多くの商業施設が立ち並ぶ大宮駅周辺は、ショッピングスポットが充実しています。

そして、実はカフェの激戦区でもある大宮。

 

駅周辺のオシャレなカフェから、少し離れたところにある隠れ家的なカフェなど多様なカフェが駅周辺に密集しています。

そんなカフェ激戦区の大宮の中で、ひと際異彩を放つカフェが大宮東口にあります。

その名も「カフェ&デリ伯爵邸」。

 

なんとNHK「ドキュメント72時間」やテレビ東京「旅テレビ」など、数々のテレビ番組でも紹介されたほどの人気店で、大宮に来たなら是非一度訪れてほしいお店です。

今回はこの「伯爵邸」の魅力について、ご紹介したいと思います。

 

 

 

24時間営業のレトロなカフェ

 駅前の賑やかさから少し離れた路地裏に静かに佇む「伯爵邸」。

大宮駅東口から5分ほど歩くと到着です。

路地

 

この伯爵邸に来て、まず最初に驚くのはその外観。

観葉植物や陶器の置物、食材を入れていたであろう段ボールが店の前にずらっと並ぶとにかく雑多な雰囲気なのです。

 

伯爵邸外観

観葉植物で、もはや見せるつもりのないメニュー看板

 

昔ながらの食品サンプルのショーウィンドウなど雑然としている

 

注目ポイントは、24時間営業ということ!

 

大手チェーンのレストランならいざ知らず、個人経営の喫茶店で24時間営業というのがすごい!

さらに、この伯爵邸のすごい所は時間帯によってお店の形態も変わるところ。

 

朝はモーニング、昼はランチメニュー、そして夜はカフェバー。

時間帯によってメニューもお店の形態も変わります。

そんな伯爵邸には、朝や昼に近くの会社員、夜にはスナックの店員や朝帰りの大学生など、様々なお客さんが訪れます。

なので常にほぼ満席状態。

 

僕もランチタイムと深夜営業の時に行ったことがあるのですが、いずれもほぼ満席で、多少待って席に案内されました。

店員さんや店長さんはいつ休んでいるんだろう……。

 ランチ営業は11時からなのですが、一度11時直後に行ったら初めてすぐ席に座ることができました。

 

伯爵邸店内

 

 

 

メニューも店内もカオスな伯爵邸。

観葉植物や段ボールが積み上げられた外観に、24時間営業のスタイル。

これだけでもかなり個性的な喫茶店なのですが、伯爵邸が凄いのはこれから。

お店の外観以上に、店内とメニューがカオスなのです。

まず店内に入ると、出迎えてくれるのはショーケースいっぱいに入った野菜と、たくさんの泡盛とハブ酒の瓶。

 

 

 

なぜかハブ酒

 

ショーケース

ここって普通ケーキとかが入っているところだよね??

 

これだけでも大分面喰いますが、さらに店内を見渡してみると、レトロなランプや陶器の人形、絵画など様々なものが所狭しと並べられています。

店内のオブジェ

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席についても、とにかく見るものが多すぎて、料理が到着するまでの待ち時間が気になりません。

 

レトロな喫茶店な雰囲気もありながら、ゴージャスな置物が置いてあったり、なかなかカオスな雰囲気の店内ですが、これだけで驚くのはまだ早いです。

出すメニューもカオス。

というのも品数もとにかく豊富でジャンルもこだわりなし!

噂によると全て合わせると300種類ほどあるそう。

 

 

和洋中ジャンルを問わず美味しければなんでもアリなんでしょうか?

海外だけでなく、沖縄料理も食べられる!

カフェのフードメニューとしては種類が多すぎます!

 

 

ラム肉のヤンバル焼きの「ヤンバル」とは、まさか沖縄のあの「ヤンバル」か?

(沖縄県北部にある自然が多く残っている地域のことを「ヤンバル」と呼びます。)

和洋中、沖縄料理。そしてデザートに夜はお酒も。

 

とにかくメニューの数も幅も一般的な喫茶店と比べて規格外!

これが伯爵邸です。

 

 

 

大宮で味わえる沖縄の味!

実は店のオーナーが沖縄出身の「伯爵邸」。

なるほど!それで泡盛が置いてあったり、沖縄料理を取り扱っているんですね。

沖縄料理店に行くと、そこそこのお値段がする沖縄料理をここではリーズナブルに、そしてお腹いっぱい食べられます。

 

 

沖縄料理の代表格でもある、沖縄そばやタコライス、ゴーヤーチャンプルーなどが食べられるのはもちろんですが、モーニングではゆし豆腐の提供もあるとのこと!

ゆし豆腐というのは、豆乳ににがりを入れただけの柔らかいおぼろ状の豆腐のこと。

 

このゆし豆腐が沖縄以外で食べられるお店ってあまり見た事ありません。

お出汁が利いた優しい味のゆし豆腐は飲んだ翌日の朝食にピッタリ!

 

ゆし豆腐を用意しているあたり、さすが沖縄出身といった感じ。

他にも沖縄風のオリジナル料理「ラム肉のヤンバル焼き」などオリジナリティ溢れるメニューがあるのも魅力です。

 

埼玉が誇る大都会・大宮で感じる小沖縄。

この伯爵邸の凄さは細かい事を気にしない沖縄人の大らかさに由来するものなんでしょうか?

 

 

 

大宮名物ナポリタンは特に絶品!

ここまで伯爵邸の珍しさについてばかり書いてきましたが、もちろん料理・コーヒーの味も抜群に美味しいです!

こだわりのコーヒーは風味豊かで、このコーヒーで一日を始められたら最高の日になること間違いなしです。

 

 

そして、初めて伯爵邸に行く方にまず食べてほしいのが名物の大宮ナポリタン!

 

 

大宮ナポリタンというのは町おこしの一環で、かつて鉄道の街として栄えた大宮で鉄道員たちがよく食べていたナポリタンを復活させた、大宮のご当地グルメ。

 

この定義には2つ条件があって、旧大宮市内に店を構えていることと、具材に埼玉県産の野菜を1種類以上使うこと。

2014年からスタートした試みですが、現在では数多くの店舗がこの大宮ナポリタンを提供しており、大宮のご当地グルメとして定着しつつあります。

 

伯爵邸で食べられる大宮ナポリタンは、イカや豚肉などがたくさん入った沖縄チャンプルースタイル。

通常のナポリタンに比べて、具の多い伯爵邸のナポリタンは色んな食感や味が楽しめて、そして美味しい!

 

通常、ナポリタンに付いてくるのは粉チーズとタバスコですが、それにコーレーグースを加えるのが伯爵邸流。

ナポリタンにコーレーグースをかけて食べるのは初めてですが、コーレーグースはタバスコとは違った、鼻に抜ける泡盛の香りと独特の辛みがあり、美味しいですよ!

洋食と沖縄料理の融合!そんなのが楽しめるのも伯爵邸ならではです。

 

 

美味しいコーヒーを飲みながらまったりとしたい時、お腹いっぱい美味しいご飯を食べたい時、仕事帰りにちょっと一杯飲みたい時。

どんな時でも、いつでもおおらかにお客さんを迎えてくれる伯爵邸。

 

是非、大宮に訪れたなら一度行ってみてください。

きっとハマりますよ。

 

 

【伯爵邸 店舗詳細】

 

住所:埼玉県さいたま市大宮区宮町1-46

TEL:048-644-3998

営業時間:24時間営業

定休日:無年中休