子供のころ、望んで習い始めたピアノ教室。
祖母にアップライトピアノを買ってもらい、さらに高校生のころ、夜でも練習できるよう電子ピアノを購入しました。
就職と共にピアノから遠ざかりましたが、子供が生まれて「自分の使っていたピアノを使ってくれたらうれしいな」と思うように。
しかし子供はピアノには見向きもせず、最近は「ピアノの処分」が持ち上がっています。
アップライトピアノと電子ピアノの2つを所持している筆者が、それぞれのピアノの現状をお伝えします。
実家に残したアップライトピアノの現状
実家には、20年以上前に祖母に購入してもらったアップライトピアノがあります。
弾かなくなってずいぶん経つものの、安くはない上に処分にもお金がかかるので、今後どうするのか決めかねています。
「孫が使うかも」と父の部屋にあるアップライトピアノ
実家のアップライトピアノは、現在父の部屋に置いてあります。
音楽好きの父が「いつか孫が弾くかもしれない」と、預かってくれている形です。
しかし、筆者には3人子供がいますが、現状誰もピアノに興味を持ってくれません……。
初めて実家でピアノを見たときは、物珍しさからか触って楽しんでいましたが、最初だけ。
誰も継続して弾きたいとは言ってくれませんでした。
まだ小さい子供たちですが、将来ピアノ教室に通うかは、まだわかりません。
わからないのに、かなり場所を取るピアノを「いつまで」置いておくのかが課題になっています。
ピアノの移動は素人では難しい
実家に置いてあるアップライトピアノですが、実家をリフォームをした際、場所を移動しています。
グランドピアノより小さいとはいえ、アップライトピアノも相当な重さです。
素人が知識なしで移動するのは難しいため、ピアノ運送専門の業者に依頼しました。
ピアノはデリケートなので、同じ家の中の移動でもお金がかかります。
ピアノの移動にかかる費用は業者によって異なりますが、我が家の場合、数万円の費用がかかったそうです。
実家の例で言うと、移動の理由はリフォームでしたが、慌ただしい中でピアノの運送業者まで比較する余裕はなかったようです。
しかし、最低でも20,000円前後は決して安くはありません。
運送業者の費用比較は必須と感じました。
参考サイト:https://www.zba.jp/hikkoshi/cont/charge-of-piano-transporting/
自宅にある電子ピアノの現状
筆者は、結婚する際、電子ピアノを持って新居に入居しました。
子供が生まれる前は趣味で続けていたピアノですが、子育て中の現在はほとんど時間が取れません。
趣味でピアノを続けたかったが時間が取れない
就職するまで、ずっとずっとピアノ教室に通っていました。
楽しかったのです。
だから教室はやめても、趣味で続けていきたいと思い、結婚後の新居にも持参しました。
しかしライフスタイルの変化と共にピアノを弾く時間が減り、出産を期にいよいよピアノに触れなくなりました。
「子供に自分の弾いたピアノを聞かせたり、一緒に弾いたりできたら」と思ったこともありましたが、密集住宅地のアパートだったので、昼間でもヘッドフォンなしでピアノを弾くことは困難。
弾きたいと思う気持ちはあっても、日々の家事育児・仕事で余裕が持てません。
振り返ると、もう5年近くピアノを弾いていませんでした。
小型とはいえ場所を取る電子ピアノ
グランドピアノはもちろん、アップライトピアノと比べても、電子ピアノはとても小型。
それぞれの大きさを比較します。
・グランドピアノ:幅150~160cm×奥行き150~175cm×高さ100cm前後・重量250~500kg
・アップライトピアノ:幅147~156cm×奥行き60~68 cm×高さ121~131cm・重量200~400kg
・電子ピアノ:幅140cm前後×奥行き30~60cm×高さ80~90cm・重量・重量40~80kg
参考:YAMAHA(https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/pianos/index.html)
同じ88鍵盤なので幅に違いはあまりありませんが、電子ピアノが一番小さく軽いことがわかります。
しかし電子ピアノ本体が小型でも、演奏するためのイスを考慮すると、最低でも150cm四方のスペースが必要です。
筆者が所持している電子ピアノは、現在6畳の部屋に置いていますが、控えめに言っても部屋の4分の1は占領されている印象です。
小型ではありますが、「電子ピアノでもそれなりに場所は取る」と思っておくのが確実です。
子供は興味がなくおもちゃの一つに
ピアノに興味を持ってくれない子供たちですが、おもちゃの一つとして、時々電子ピアノで遊んでいます。
他のおもちゃと同じように、少し雑に扱うので、親としてはヒヤヒヤです。
・音量をマックスで音を出す
・鍵盤を叩くように弾く
・適当に弾くので雑音のよう
以上のような使いかたをするので、その都度言い聞かせが必要です。
ピアノ教室に通う場合に購入するピアノのおすすめは?
ピアノ教室は、子供の習い事としてはメジャーです。筆者の周りでも、男女問わず通わせている家庭は少なくありません。
子供をピアノ教室に通わせることを検討したり、習い始めてピアノの購入を考えたりしているかたに、「アップライトピアノ」「電子ピアノ」両方を使った経験からおすすめを紹介します。
電子ピアノがおすすめな理由3つ
1)大きさ・重さ共に小型
電子ピアノは小型なので、購入時の持ち運び・部屋の模様替えでの移動・引越しなど、移動しやすいです。
マンションなどに住んでいる場合、エレベーターで持ち運びできるのは魅力の一つでしょう。
また子供の成長と共に、家の中で移動する可能性は高いですよね。
電子ピアノなら、大人1~2人で十分移動できます。
2)ピアノ購入の費用を抑えられる
メーカーや型番によって違うものの、グランドピアノ・アップライトピアノと比較するとかなり予算を抑えられます。
30,000円台〜購入でき、高額のもので約150,000円なので、値段のハードルが低くなっています。
3)音漏れが抑えられる
電子ピアノは、音量を調節できるだけでなく、ヘッドフォンやイヤフォンを使用することで、音漏れを防止できます。
マンションやアパートだと、戸建てよりも音漏れへの気遣いは大きくなりますし、騒音でご近所トラブルになるのは困ります。
戸建てでも、お隣との距離が近い場合や、音に敏感な人がご近所にいるケースが考えられますよね。
電子ピアノなら、音の心配をする必要はほとんどなくなります。
アップライトピアノをおすすめしない理由
せっかくピアノ教室に通うのなら、本物のピアノに触れさせてあげたい、と考えるかもしれません。
アップライトピアノ・電子ピアノを所持し、ピアノ教室でグランドピアノを弾いた経験がある筆者から見ても、弾き心地に関してはグランドピアノ・アップライトピアノが優勢です。
鍵盤の重さがまったく違います。
しかし、アップライトピアノをおすすめしない理由があります。
1)定期的な調律が必要でコストがかかる
2)場所を取り、圧迫感が出る
3)移動にお金がかかるので、一度場所を決めたら動かしにくい
4)音を抑えるのが難しい
ピアノを購入する前に、自身の友人知人のことを思い出してみましょう。
子供の頃ピアノ教室に通っていた人で、今もピアノを弾いている人はいますか?
筆者の周りには、大人になった今でもピアノを趣味として続けている人は、残念ながらいません。
子供の頃は楽しんで行っていたピアノ教室ですが、成長と共にピアノに充てる時間が短くなり、どんどん弾かなくなりました。
ピアノは安い買い物ではありませんし、調律といった維持費もかかりますし、処分も簡単ではありません。
ピアノを購入するときは、「いずれは使わなくなるだろう」と念頭に起き、電子ピアノからスタートすることをおすすめします。
本格的に続けることになったら、アップライトピアノ・グランドピアノの購入を検討しても遅くはありませんよ。