春は習い事を始める絶好のチャンス。
「何か新しいことに挑戦したい…!」という方におすすめなのが、音楽とともに優雅に踊る「クラシックバレエ」です。
クラシックバレエと聴くと、「子供の頃からやってないと無理」「敷居が高い」「ウェアやシューズなど、バレエ用品は高価でお金がかかる」といったイメージを持っている方も多いかもしれません。
でも、じつは「大人バレエ」は、だれでも気軽にチャレンジできるんです!
大人バレエの魅力とは?4つのポイントを紹介
まずは私の感じるリアルな「大人バレエの魅力」を、「身体」と「心」の2つのポイントに絞ってご紹介します!
(あくまで筆者の経験談なので、全ての方に同じ実感が得られるとは限りません)
身長が伸びた!?体幹を鍛えて「筋肉を使える」身体になれる
実は、バレエを始めてまず身につけるのは「美しく踊ること」ではなく、「体幹を意識して立つ」ということ。
これがバレエ初心者の方にとって最初の課題になってきます。
私はこれができるようになってから、レッスン中だけでなく普段の生活の中でも体幹を意識したまま過ごせるようになりました。
すると、新陳代謝がよくなり、自宅から駅までの徒歩5分間だけでも汗をかくように!
大人バレエのおかげで、身体の変化を実感できている毎日です。
さらに、体幹を鍛えることでクラシックバレエ特有の「美しい姿勢」も身につきます。
クラシックバレエのまっすぐに伸びた美しい背中は、ただ背筋を伸ばすのではなく、体幹を意識しているからこそできるもの。
普段は極度の猫背である私も、大人バレエに夢中なってからなんと身長の測定値が2cmほど伸びてびっくり!
おそらく姿勢が悪すぎて、本来の身長が測定できていなかったのだと思います。
「バレエは踊ることではなく立つことから始める」と思ったら、少しハードルが下がるのではないでしょうか?
バレエは学問!?小さな達成感が自己肯定感につながる
クラシックバレエは「古典バレエ」とも呼ばれており、足のポジションから腕の動きまで、すべての動きに名前がついていて、形や動き方が決められています。
「右足を出したら次は左足」のように、バレエならではの法則があるのも私が感じる面白さの一つ。
こうした法則性や正しい形へのアプローチを考えながらレッスンすることで、身体を動かす「運動」のためだけではなく、新しい知識を学んで頭を動かす「学問」的要素があるのもバレエの特徴です。
「右をやったから次は左だっけ…」と頭の体操にもなるので、思考力や判断力が鈍ってきたなと感じたら、バレエでリフレッシュするのもいいですよ。
大人バレエでは、この決められた動きをマイペースで掴んでいくことができるのが魅力。
子供のようにスポンジのような吸収力はなくても「今日はこの動きができた」「グラグラせずにキープできた」と、毎回少しずつでもできることが増えていきます。
ここで得られる小さな達成感を集めていくと、「私ってこんなこともできるんだ!」という新たな発見も。
普段の生活ではなかなか実感できない自己肯定感にもつながります。
大人バレエの教室選びのコツとは?選び方まとめ
「よし、大人バレエを始めるぞ!」と思ったら、さっそく教室を探しましょう。
大人バレエはバレエ専門のスタジオから、ジムのフィットネスプログラム、地域のカルチャーセンターまで、さまざまな方法・場所で始めることができます。
しかし、入会金がかかるところもあり、どこでもいいやと思って決めると後悔することも。
とはいえ、大人バレエの教室はたくさんあって、初心者の方は何を基準にしていいかわからず、結局一歩を踏み出せない…ということも多いのではないでしょうか?
ここではバレエ教室の選び方をいくつかご紹介するので、ここから自分なりの条件をピックアップして、見学や体験レッスンを受講するところまで頑張ってみましょう!
レッスン時間・レベル分けの細かさで選ぶ
マイペースに続けられる大人バレエですが、できれば週に1〜2回はレッスンを受けると上達も早まります。
まずは自分のスケジュールを確認して、「仕事終わり」や「午前中」など、自分にあったレッスン時間があるかどうかを確認しましょう。
ジムやカルチャーセンターではレッスンの曜日や日時が限られてしまいますが、大人バレエ専門のスタジオではさまざまなレベルのレッスンが朝〜夜までほとんどの曜日で開講されていて、スケジュールが不確定な方や色んな先生に教わりたい方におすすめです!
レベル分けも教室によってさまざまで、「入門」「初級」「中上級」だけのところもあれば、入門だけでも「超入門」「入門」など細かくレベル分けされているところもあります。
同じレベルの人と一緒にレッスンしたいなら細かいレベル分けがあるところ、自分よりもレベルが上の人と一緒にレッスンしたいならある程度大きく分けられたレベル分けがあるところがいいかもしれません。
これも好みに合わせて選ぶといいですね!
教室の雰囲気で選ぶ
私はジムのフィットネスプログラムの大人バレエと、大人バレエ専門のスタジオでのレッスン両方を受けたことがありますが、教室の雰囲気は全然違います。
ジムのフィットネスプログラムでは、身体を動かすことを目的としている方が多いため、比較的アットホームで和気あいあいと楽しい雰囲気のところが多いのが特徴。
ただし、ジムの制約で「生徒に触って教える」ことがNGな場合もあり、私はここが物足りない印象でした。
一方、大人バレエ専門のスタジオでは、バレエの上達を目的としている方が多いため、本格的でピリッとした雰囲気のところが多いのが特徴。
先生も真剣に学ぶ生徒のために厳しく、または学問的に教えてくれる方が多い印象です。
ただし、入学金や月謝が高いところも多く、予算の都合なども考慮する必要があります。
どちらもそれぞれメリット・デメリットがあるので、できれば両方の教室を体験してみるのがおすすめです!
スタジオ設備の環境・通いやすさで選ぶ
さらに、大人バレエの教室は設備や環境・通いやすさも重要です。
シャワーがあったりロッカールームが広々としていて清潔かどうか、レッスン前にストレッチできるスペースがあるかなど、教室によって設備や環境もさまざま。
私はロッカールームが使いやすく清潔感があることと、ストレッチできないまま教室に行くことが多いのでストレッチできるスペースがあるかは重要なポイント。
また、ズボラでめんどくさがりの私は、最寄り駅から徒歩5分圏内に絞って探しました。
無印良品や300均ショップでOK!ウェア・シューズ選びのコツ
教室が見つかったら、次はウェアやシューズなど、バレエに必要なアイテムを揃えて行きましょう!
「バレエ用品って高価だし、お店に行くのもハードルが高い」
「レオタードを着るのが恥ずかしい」
という方も大丈夫。
実は、バレエ用品店で揃えるのは必要最低限「バレエシューズ」だけでOK!
私は私服でもお世話になっている無印良品や、300均ショップなどで購入できるアイテムを組み合わせてレッスンしています。
ここでは私が実際に使っているシューズやウェア、プラスするとグッとバレエっぽくなるアイテム、コーディネート例をまとめてご紹介していきます!
これだけは買うべきマストアイテム「バレエシューズ」
こちらが私の使っているバレエシューズ。
どちらもバレエ用品店やバレエ用品専門のネットショップで購入したものです。
サイズやフィット感はメーカーによって違うので、初心者の方はバレエ用品店で店員さんと相談しながらフィッティングするのをおすすめします。
バレエシューズには、大きく分けて2種類のソールがあります。
つま先側とかかと側がつながっている「フルソール」と、写真のように別れている「スプリットソール」。
初心者の方は一定の基礎や筋力が身につくまで安定感のあるフルソールがいいとされていますが、大切なのは動きやすさと快適さなので、実際に試着してみて好きな方を選ぶといいでしょう。
無印良品、ユニクロ、300均で揃うアイテムを紹介!
続いては、私が普段レッスンで着ているアイテムをご紹介します!
私はレオタードは使わず、トップスにレギンス、太ももまわりをカバーするボトムスを合わせることが多いです。
こちらは無印良品の「ストレッチフライス編み」シリーズのトップス。
ハイネックとボートネックは首やデコルテを綺麗にみせてくれるほか、ストレッチ性もあり動きやすいのが特徴。
私服で着るときはLサイズを選びますが、レッスン用のものは身体にフィットした方が動きやすいのでXSサイズを購入しています。
また、無印良品のホームウエアのハーフパンツを足が綺麗に見える長さにカットして、100均のアイロン裾上げテープでとめてボトムスとして使っています。
もちろんそのまま使ってもOK。どれもお得な価格で購入できるのも魅力です!
こちらは300均ショップ3COINSで購入したレッグウォーマーと1分丈スパッツ。
レッグウォーマーはシンプルなブラックで使いやすく、私はレッスン中に脱ぐことが多いのでスルッと脱ぎやすい長さや素材もポイント。
長めのものやニットのものなど色々な種類がありますよ。
スパッツは巻きスカートと合わせるときや、身体のラインを意識してレッスンしたいときに使っています。
こちらもツルツルした素材で脱ぎ着しやすく、インナーとして私服でも使えるので重宝しています。
先ほどご紹介したアイテムを使ったコーディネートがこちら。
私は肌に合ったベージュやグレーのカラーが今の気分ですが、引き締めたいなら黒もおすすめ。
自分のモチベーションが上がるよう、ウェアは楽しく選びましょう!
バレエ感を出したい方は「巻きスカート」と「タイツ」
バレエシューズだけでなく、せっかくならもう少しバレエ用品のアイテムをプラスしたい!という方は、タイツと巻きスカートがおすすめです。
レギンスをやめてタイツにすることでグッとバレエっぽさが増し、身体のラインもわかりやすくなります。
タイツは足の裏に穴がありレギンスのようにして履けるタイプもありますが、好みに合わせて選んでOK。
ひらりとした巻きスカートはバレリーナらしさが出て気持ちが上がるアイテムです。
先ほどのコーディネートにタイツと巻きスカートを組み合わせたのがこちら。
よりバレエっぽさが出ましたね!
私は大人バレエにハマって本格的に習い始めるようになってから、モチベーションをアップさせるためにこのスタイルでレッスンすることが多くなりました。
バレエグッズの収納には無印良品が大活躍!おすすめアイテムを紹介
最後に、私のバレエウェアやトレーニンググッズの収納方法をご紹介します。
無印良品「マイバッグ」でウェアを管理
ウェアの収納には無印良品の「マイバッグ」を使っています。
A3サイズには持っているアイテムを入れてドアノブに、レッスンに持って行くものはB5サイズにまとめて、そのままカバンへ入れています。
ウェアやタイツは汗をかくので、帰ってきたらマイバッグごと洗濯してもOKです。
バレエはシューズ・ウェア・タオル・ヘアピンなど細かいものが多く、カバンの中でも散らばりがち。
私はロッカールームに着いたらすべてまとめてあるマイバッグを取り出してカバンをしまってしまうので、スムーズに着替えられて便利ですよ。
無印良品「やわらかポリエチレンシリーズ」でバレエグッズを収納
バレエの上達には、自宅でのストレッチや筋トレが欠かせません。
ヨガマットやストレッチバンドなど、バレエのトレーニングに使うグッズは、無印良品の「柔らかポリエチレンシリーズ」で収納しています。
やわらかポリエチレンシリーズはホワイトカラーで清潔感があるだけでなく、ストレッチや筋トレをしていて足がぶつかっても痛くない、やわらかい素材がポイント。
「深」のサイズならヨガマットを立てておいても安定感があり、カラフルなものが多いトレーニンググッズも隠せてスッキリ見えるのがお気に入りです。
文:リリオネ(20代・元無印良品店員、現ライター)