現在7歳(小1)の息子は、3歳になりたての頃からずっとスイミングに通っています。
引っ越しやスケジュールの都合から、これまで4つのスクールに通っており、現在はようやくその4つめの教室に2年ほど落ち着いて通っている状況です。
今回は複数の教室を見てきた経験を踏まえて、子供のスイミング教室は何歳から習わせるのが正解なのか、私なりの考えを書いていきたいと思います。
まず、スイミングって実際いいの?という話
「スイミングを習い始めてから風邪をひかなくなったよ!」
私が息子をスイミングに通わせることを決めたのは、とある先輩ママから聞いたこの言葉がきっかけでした。
息子は小さい頃から風邪をひいたりよく熱を出すタイプで、1歳半頃には熱性けいれんを起こして救急車で運ばれたこともありました。
そのため私は、とにかく息子を丈夫な子にしたいという想いからスイミングに入会したのです。
それから5年近くの月日が経過した今、息子はどうなっているかというと…たしかに熱は出さなくなり、風邪もひかなくなり、小学校は今のところ皆勤しています!
がしかし、「熱出さなくなったな~」と感じるようになってきたのは幼稚園の年長に入ってからくらいで、それまではガンガン風邪もひいていましたし、インフルエンザも1年に2回かかっていました。
ですので、スイミングを習ったからといって、必ずしも風邪をひかなくなるわけではないと思います。
ひょっとしたら今の元気な息子があるのはスイミングのおかげなのかもしれませんが、私自身は「単純に成長して体力や免疫力がついてきただけなのでは…」と疑っている面もあります(笑)。
ただ、やはりレジャープールなんかに行くと、「水に慣れてるな~」と思うことはありますし、小さいながらも泳げるようにはなってきているので、スイミングを習うこと決して無駄ではないと思います。
が、「メッチャいいよ!」と人にお勧めするほどのものでもないように思います。
(教室の先生方、ほんとすみません)
ただ、ひとつの事実は、スイミングを習っている子供はすごく多い! ということ。これは間違いないです。
4つの教室を比較。結構違いがある
3歳からスイミングを始めた息子ですが、最初にお伝えしたとおり、これまで4つの教室を渡り歩いてきました。
短いところでは半年ほどしか通っていませんが、それぞれ次のような特徴がありました。
・スクールA
複数の都道府県に拠点がある老舗のスイミングスクールで、オリンピック選手なども輩出しているだけあり、進級していくと練習がかなりハードになるとの噂。
入会時に割引などがありお得に入会でき、スクールバスも利用可能。
・スクールB
いわゆる「市民プール」的な教室で、スイミング事業を行う別の会社が運営を委託されている様子。
約3カ月で1区切りとなっていて、毎期ごとの応募・抽選により通えるかどうかが決まる。
水着などは自由で料金も1回あたり1000円程度。
・スクールC
首都圏を中心に展開するフィットネスクラブが運営するスイミングスクールで、施設も綺麗。
土日も教室があり、振り替えなどもネットから予約ができる。
・スクールD
こちらも「市民プール」的な教室で、料金やシステムはスクールBとほぼ同じで、約3カ月区切り。
運営は某スポーツクラブに委託されている様子で、プールが広く大きな大会なども開催されている。
近所にはこのほかにもスイミングスクールが複数ありますが、通ったことのある4教室だけでも結構違いはありました。
息子は全く人見知りしない子なのでどの教室でも抵抗なく馴染んでいましたが、ちょっとコーチが厳しめ傾向のAや、3カ月ごとに大幅なメンバーの入れ替えが起こるBやDなどは、馴染むまでに時間がかかるお子さんもチラホラ…。
その子のタイプにもよりますが、子供とはいえコーチとの相性は結構大きいと思います。
また、例えばCのように土日もレッスンを行っている教室では、平日フルでお仕事をされているご家庭のお子さんたちが土日に集中して通うので、土日はいつも枠が埋まっていて、振替の予約を取るのが大変な傾向がありました。
Aも土曜のレッスンがありましが、たまに振替で行くとまさに「芋洗い」状態になっていることも多々あり、個人的には「なんだかなぁ…」と感じてしまいました。
ちなみに、教室によっては小さい旅館の大浴場くらいのスペースでレッスンすることも…。
スケジュールの都合などから結局息子は、現在Dの教室に2年以上通っていますが、BやDは毎シーズン継続して通える保証はないものの、水着の指定はなく、月謝も比較的安く、さらにプールも広いというのが気に入っています。
スイミングを習うことのメリット
・水に慣れることができる
・なんとなくみんな習っているので安心感がある
・テストの緊張感が体験できる
やはり「体が丈夫になる」というのは、エビデンス的な実証もなく、実感するほどのメリットはありませんが、やはり多くの人に選ばれている習い事を自分もさせている…という漠然とした安心感はあります。
また、基本的にスイミングでは定期的にテストを受けながら進級していくシステムなので、幼稚園児とはいえ、そこは容赦なく優劣がつけられます。
テストに合格した時の嬉しさや不合格だった時の悔しさを、幼児期から体感できるのは、今の時代だからこそ必要な体験なのではと思っています。
スイミングを習うことのデメリット
・レッスン以外に時間がかかる(着替え・レッスン後のアイス・友達との絡み・帰りの道中に寝てしまうなど)
・荷物関係がちょっと面倒(冬は上着とかがかさばる・ロッカーが不衛生だったりする・忘れ物など)
・家で練習できることが限られている
濡れた床を避けながら着替えをさせることに手間取ったり、レッスン後にアイス(なぜかどこの教室にも自販機がある)をねだられたり、家から水着を着て行ったと思ったら家にパンツを忘れてきてノーパンで帰ったり…そんなちょっとした面倒はよくあります。
また、なんとか進級させようと思っても、顔付けとバタ足の練習くらいしか家では練習できないのもスイミングならではのデメリットなのかなと思います。
私の結論:スイミングを習うべストタイミングは7歳前後
ここまで子供のスイミングについて色々と書いてきましたが、3歳からスイミングを習わせて、子供が7歳になった今、母親の私が思うこと。
それは、スイミングを習わせるタイミングとしては7歳前後でも十分ではないか、ということです。
もちろん、トップアスリートの多くは幼児期からスイミングを始めていますし、水に慣れさせるという意味では早くから始めることに越したことはないでしょう。
ただ、息子やその周辺のお子様を見ていて思うのは、幼児からスイミングを始めたところでメキメキと上達する子はごく一部ですし、幼児期は先生の説明などを理解することにも限界があります。
そのため、エリートタイプのお子さんを除き、たとえ幼児期から習ってたとしても、小学生になってから習い始めた子によってすぐにそれまでの差は縮められてしまう可能性も十分にあります。
実際うちの息子がそうです…(笑)。
ただ、やはり小学校の水泳の授業はとても少ないので、お子さんを泳げるようにさせてあげたいのであれば、スイミングは習うべきだと思います。
また、入学前までにスイミングを習っておけば、小学校の水泳の授業も気後れすることなくリラックスして受けることができるはずです。
とにかく、子供が楽しみながらスイミングを続けるためには、コーチとの相性やスクールの方針など、子供自身のやる気がとても大切です。
まだお子さんが小学校入学前後であれば、焦らず、まずは体験レッスンなどを利用しながらじっくりスクール探しをされることをおすすめします。
文:江戸リイ(30代・ライター兼2児の母)