子どもの入園や入学シーズンはさまざまな準備でママは大忙しですよね。

新生活に向けた学用品の購入や、園生活・学校生活の情報収集など、やらなきゃいけないことが盛りだくさんです。

そして、このタイミングで子どもたちの習い事を決定する家庭も多いのではないでしょうか。

 

今回は、子どもの習い事としても大人気の「スイミング」について、「何歳から始めるのがよいのか?」、「コストはどうなの?」といった気になるコトを掘り下げて解説いたします!

 

 

スイミングは子どもの習いごと人気NO.1!

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子どもの習い事って、何歳から始めるのが良いのか、結構悩みませんか?

ピアノやダンス、スイミング、体操教室など、どの習い事でも「早いうちに始めるのが正解!」という風潮もあります。

でもそれって「少しでも早いうちから生徒を集めておきたいというスクール側の刷り込みでは?」なんて思ってしまいませんか?

 

筆者の周囲の幼稚園ママや小学校ママたちに聞いて回ったところ、子どもの習い事を始めるピークがだいたい分かってきました。

 

ベビースイミング(親子スイミング)なら生後6か月からスタートできる

わが家では現在、小学生の長女をスイミングスクールに通わせていますが、最初にスイミングを始めたのは娘が1歳半のころでした。

もともと子どもにはスイミングを習わせたいと考えていたことと、私自身も産後の運動不足を感じ始めていたこともあり、親子スイミングを検討して、5か所ほどの体験クラスに参加しました。

 

ベビースイミングは、ほとんどのスイミングスクールで生後6か月くらいからスタートできます。

 

ベビースイミングのスクールを選ぶ際は、親子でプールに入ることになるので、通いやすさを一番に考えて選ぶと良いでしょう。

上に兄姉がいる場合は、幼稚園や学校に行っている時間帯のレッスンを選ぶ、弟妹はレッスン中に預けられるところ(祖父母宅や一時保育)を見つけておく、なども必要になりますよ。

 

また、赤ちゃん期はオムツやミルクなど、イロイロと支出も多い時期。レッスン料が安いに越したことはありませんよね。このようなことを考えてスクールを選ぶと良いでしょう。

 

【ベビースイミングのスクール選びポイント】

・通いやすさ(自宅から近い等)

・無理なく続けられる価格設定

・スクール内の設備が充実していて快適(レッスン後に親子で入浴できる、ロッカールームが清潔等)

 

 

キッズスイミングは、3歳~6歳でスタートするのが一般的

ウチの娘の場合、せっかくたくさんの体験レッスンを見てからスクールを決めたにもかかわらず、始めて2カ月くらいで下の子の妊娠が発覚したため、ベビースイミングはすぐに退会してしまいました。

その後、小学1年生の2学期に別のスイミングスクールに入会して現在に至ります。

 

小学校入学時に引っ越しをしたこともあり、「まずは毎日の宿題習慣や学校生活に慣れさせてから」と考えていました。また、近所に住む娘のお友だちもたまたま始める、ということもあってのタイミングでした。

周囲のママたちに聞いてみたところ、キッズスイミングを始めるタイミングは、

 

1)幼稚園入園~年中くらい(3歳~5歳)

2)小学校入学くらい(6歳~7歳)

 

上記の2つが一番多いようです。

ひとりでレッスンを受けられるようになるのが、一般的には3歳以上です。

幼稚園や保育園でも年少組として集団生活のルールなどを本格的に習い始める時期ですね。まずはこのタイミングでスタートを考える親が多いようです。

 

ただし、この時期の子どもはまだ「自分から始めたいと思った」「自分で通い続けたいと考えている」という年齢ではありません。

楽しくスムーズに通える子もいれば、行きたがらずにグズる子もいるでしょう。

 

「行きたくない~!」と泣きわめく子どもを引きずってスクールに連れていくのは本当にしんどいことです。

相手が幼いので、理屈も通じませんしね……。

 

幼少期に習い事を始める場合は、自分の子の性質や趣向を見極めながら親が上手くリードしてあげる必要があるとおもいます。

ただ、幼少期にスイミングを始めておくと、水への抵抗感や水中での体の使い方などを本人の意向とは別にクセづけることができるというメリットが大きいと言われています。

 

息子の幼稚園で見ていても、確かに小さいころからスイミングを習っている子たちは、筋力がついていて体の使い方も上手なので、陸上で行う他のスポーツも上手にできているように感じます。

 

一方、小学校入学~低学年くらいのタイミングでのスタートは、子どもが自主的に通うことを考えられるようになる、というメリットがあると思います。

「自分が始めたいといったんだから、もう少し頑張ってみよう!」などということも理解できる年齢なので、自ら練習に向き合えるようになり、習得や上達が早いともいわれます。

 

また送迎バスを運行させているスクールの場合、1人で着替えなどの準備ができる年齢ということで、5~6歳くらいからバスで通わせることができるようになります。

毎回の送り迎えから解放されるということは、親の負担を大きく減らすので、これもメリットといえるのではないかとおもいますよ。

 

 

スイミングはなぜ人気がある?選ばれる8つの理由

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では、多くの親が子どもにスイミングを習わせたいと思う理由は何なのでしょうか?

ウチの子どもたちをスイミングに通わせている理由も含めてお話ししますね。

 

 

東大生の習い事調査では、60%以上がスイミングを経験している

ママ向けサイトや子どもの習い事について書かれているサイトや本などで目にしたことがある人も多いかもしれません。

 

現役東大生約7,000名が登録在籍しているという、東大生に特化した家庭教師派遣の「東大家庭教師友の会」による著書「頭のいい子が育つ習い事」(角川書店)※では、現役東大生約200人にこれまで経験したことのある習い事(学習塾など以外で)のアンケートを実施し、その結果について解説しています。

このアンケートによると、第1位は65.8%で水泳なのす。

 

幼少期は特に、体と頭脳の発達には密接な関係があるということも、多くの育児書に書かれていますよね。

(*)引用元:「頭のいい子が育つ習い事」(角川出版)東大家庭教師友の会/著

https://www.kadokawa.co.jp/product/321406000265/

 

 

他のスポーツに比べてケガが少ない

これも多くのママたちがスイミングを選んでいる理由だとおもわれます。

「子どもはケガする」とはいうものの、野球やサッカーなど多くのスポーツでは、擦り傷程度では済まない大きなケガの危険性も少なからずあります。

 

子どもが骨折などをしてしまうと、通院や家庭でのケアもなかなか大変ですよね。

その点、スイミングでは、まずケガが圧倒的に少ないです。

プールサイドで滑って転んでしまわない限りは、擦り傷すらできません。

 

また、水中では関節にかかる負担が少なく、子どもの骨の成長を妨げない、という点も大きいのではないでしょうか。

これは子どもだけでなく、高齢者にとっても同じことが言えますよね。

 

 

心肺機能が発達するといわれている

「スイミングを習わせると風邪をひきにくくなる」なんてこともよく聞きますよね。

これについて医学的な根拠があるかどうかは分かりませんが、スイミングによって心肺機能が発達するということは、多くのスイミングスクールの公式サイトに記載されています。

 

スイミングに限らず、習慣的にスポーツをすることが心肺機能や筋力の発達に有効ということは、文部科学省の「幼児期運動指針」⋆にも記載されているので、これは周知のことでしょう。

 

(*)参照:文部科学省「幼児期運動指針」

https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/undousisin/1319771.htm

 

 

小中学校の体育では水泳があるので、泳げたほうがよい

小中学校の体育の授業では水泳が必修です。

子どもの性格にもよりますが、このようなときに泳げないよりは、しっかり泳げるほうが自信につながるでしょう。

 

また、体育の授業では一度に多くの生徒を教えるということもあるので、泳ぎが苦手な子にとって、体育の授業だけでクロールや平泳ぎなどの泳法を正しくマスターするのは難しいとおもわれます。

大人になってから改めて泳ぎを習得する機会をつくるのは、なかなか大変です。

子どものうちにある程度の泳法をマスターしておくと、あとあと便利ですよね。

 

 

季節や天候に左右されにくい

スイミングスクールのプールは、たいてい屋内です。

プール内は一定の室温に保たれていて、冬場は温水プールとなります。

筆者の娘のスイミングスクールでは冬休みの短期講習中に保護者がプールサイドに入って見学できる日が設けられていますが、フツーの服装で入場したら汗ばむほどの暖かさで、室温計は30度となっていてビックリしました。

 

このように、スイミングスクールでは季節や天候に左右されず、1年中快適にレッスンを受講できる環境が整っていることも大きな魅力です。

 

ちなみに、娘のスイミングスクールではサウナ室も完備されていて、レッスン後にサウナ室で体をさらに温めてからロッカールームで着替えるように指導されているとのこと。

小さい子こもたちが通うので、細やかな配慮がされているな、と感心したポイントです。

 

 

他スポーツと比較してコストがあまりかからない

スイミングの場合、道具やユニフォームなどでコストがかからない、というのも大きな魅力です。

野球やサッカー、バスケットボールの場合、ユニフォームやシューズ、ボール、グローブなど、月々のレッスン料以外のコストがかかります。

その点、水着と帽子、ゴーグル程度でおさまるのは、家計的にもかなり助かりますよね。

 

親の負担が少ない

「無理なく続けられる」というのは、習い事を選ぶうえでとても重要だと思います。

これは親にとっても言えること。特に地域密着型のスポーツ少年団でおこなう、少年野球やサッカー、バスケットボールなどでは、毎回の送迎だけでなく、保護者がコーチ・監督を務めることも多くあります。

また、お茶・お弁当の当番制や、練習・試合などの帯同、スケジュール調整など、親が担う役割がとても多いのです。

 

もちろん、子どもたちの成長を間近で見守ることができるので、かけがえのない時間を過ごせて大きな思い出になるでしょう。

しかし、これが数年にわたって続くと、負担に感じる親も少なくありません。

 

その点でいえば、スイミングはスクールに通わせるので、親の負担は送迎程度。

送迎バスがある場合は、これすらもありません。

 

また、プールでの実技練習が基本の水泳は、自宅での自主練習的なものも不要です。

ジュニアオリンピックの選手選抜など、より上のレベルを目指すのであれば自宅での筋トレなどに取り組むと、さらに良くなるとは思いますが、一般的な習い事のレベルであれば親が自主練習に付き合う、などということはまずありません。

面倒くさがりな筆者としては、すべてをスイミングスクールにお任せできるので、とっても楽なんです。

 

 

泳力のレベル設定が細分化されていて子どもがモチベーションを保てる

子どもの習い事ででてくる悩みといえば、「行きたくない~」「もうやめたい~」問題。

自分から希望して始めた習い事でも、1度はぶつかる壁です。

 

子どもの場合、「お友だちとの人間関係」や「上達できないイライラ」、「単純に遊びたい」、「飽きた」など、その理由は本当にさまざまなので、毎回「せっかく始めたんだから…」と説得する親も大変ですよね。

 

一般的にスイミングスクールでは、泳力によるレベル・級をとても細かく設定していることが多いようです。

確実な泳法マスターの指導のため、ということもありますが、これは子どもたちのモチベーション維持にもとても重要だと感じます。

 

ウチの娘のスイミングスクールでは、毎月最終週のレッスンで進級テストが行われます。

月のレッスンを4回だとすると、3回練習→進級テスト、というローテーションです。

このため、小さな目標設定がしやすく、それに対しての達成感も毎回味わえます。

 

「子どもは、目の前に小さな目標を作って、それを達成させることが大切」というのは、多くの教育系書籍にも書かれていますが、まさにそれなんです。

そんなこともあり、娘は行くのを嫌がることもなく、毎回楽しく通えています。

楽しく通い続けて、いつのまにかレベルアップしている、というのが理想的ですよね。

 

 

赤ちゃんからお年寄りまで!生涯スポーツとしても最適

 

子どものうちにスイミングを経験していると、大人になってから再開しやすく、生涯スポーツを楽しめます。

 

【スイミングが生涯スポーツとしてオススメな理由】

・足腰や関節に不安のある中高年でもケガなく始められる

・水中では皮膚に汗がとどまることがないので、アトピーなどの敏感肌で運動中の汗トラブルを懸念する人でも安心

・スイミングは、シュノーケリングやダイビングなどのマリンスポーツにもつながり、趣味がひろがる

・個人スポーツなので、自分のペースでできるのが大人にとっては大きな魅力(メンバーを集めたり、スケジュールをとったりする必要が全くない)

 

ちなみに、私も娘がスイミングに通っているので、近々スイミングを始めようかと考えています。

日頃の運動不足解消やストレス発散にもよさそうですし、何よりも同じスポーツクラブであれば、家族割引などの特典も利用できそうなので。

 

文:MOTSUKO(40代、さいたま市在住・ママさんフリーライター)