うちの家族はアウトドアが好きで、子どもが小さい頃からキャンプなどに行っていました。
最近ではグランピング(グラマラス+キャンプ:大自然の中にホテル並みの快適空間を作り、そこで優雅に過ごすこと)が気に入っていて、GWや秋口~晩秋にかけてよく出かけていいます。
しかし、ちょっとした悩みが。
まずは「コスト」。
グランピングはゴージャスで快適なのがウリですから、リーズナブルというわけにもいかず、1回家族で出かければかなりの出費になります。
次に「渋滞」。
ハイシーズンの週末は渋滞することがほとんどなので、お気軽に出かけるというわけにもいきません。
そこで、いま我が家がはまっているのがベランダで行うグランピング=「ベランピング」!
今回は、ベランピングの方法とグッズ、その収納方法をお伝えしていきます。
ベランピングで気軽にアウトドア気分を楽しむ
ベランピングの魅力は、なんといっても「気軽」にアウトドア気分を楽しめること。
我が家は屋上にルーフバルコニーがあるのですが、最初はそこにIKEAで購入したテーブルとチェアを置いて、お茶を飲みながら読書をする程度でスタートしました。
これだけでも普段自分の部屋やリビングで本を読むのとは違い、その開放感に新鮮さを覚えたものです。
しかし一度その開放感を味わってしまうと、「もっと快適に」「もっと楽しく」と、だんだんエスカレートしてしまうのが人の常。
次に、30cm四方のウッドパネルをルーフバルコニーに敷き詰め、ウッドデッキに仕立てました。
今ではそこに屋外用ソファとテーブルなどを置いて、ちょっと優雅なベランピングを楽しんでいます。
タープを張れば多少の雨でも問題ありませんし、友達を招いてバーベキューを楽しむことも可能です。
最近ではベランダが「第二のリビング」状態となりました。
アウトドアグッズは収納に場所をとる
ただアウトドアグッズは、意外と場所を取ります。
うちが普段ルーフバルコニーに出しているものだけでも
・アウトドア用テーブルセット
・ランタン
・タープ
・バーベキューコンロ
・クーラーボックス
と、かなりの量。
かといって室内の収納スペースは一杯で、とてもこれらのアウトドアグッズを収納する余裕はありません。
そこでルーフバルコニーに「物置」を置き、その中に収納することにしました。
オシャレ物置にアウトドアグッズを収納
しかし物置を置くといっても、昔ながらのスチール製の物置を置いたのではベランピング気分が台無しです。
そこで雰囲気を壊さない、オシャレ物置を選ぶことにしました。
ベランピングにピッタリのオシャレ物置を選ぶ
ネットで「物置 オシャレ」と検索すると、様々な物置がヒットします。
ただ、
・ベランダに置いても邪魔にならないコンパクトなサイズ
・アウトドアグッズなどをしっかりと収納できること
・ベランピングの雰囲気を壊さないデザイン
という条件がつくと、「これ!」といったものはなかなか見つかりません。
ウッディなものは合わせやすい
まずはウッドパネルを敷き詰めていることから、木製のものを考えてみました。
ただ木製のものは雰囲気的には最高なのですが
・重量的に重い
・腐食を防ぐために定期的に防腐剤を塗る必要がある
・価格が高い
というデメリットがあります。
特に値段については、ストッカー程度の大きさのものであれば2~3万円で購入できるのですが、ある程度の収納力があるものでは10万円を優に超え、予算的にちょっと厳しい感じでした。
事務的な物置もカラーリングで大変身
コスト的なことで考えれば、一般的なスチール製の物置が一番です。
そこで探してみると、ダークグレーと白で塗り分けられたものは、従来のような事務的な感じがなく、ちょっと海を感じさせる「マリーン」な雰囲気があって、いい感じです。
高さが186cm、幅が143cmとかなりの大きさで、収納力も十分。それでいて奥行きは89cmとコンパクトなので、そんなに広くはないルーフバルコニーでもあまり場所を取りません。
メインの物置はこれに決めました。
「メタルシェッド008 ダークグレー&ホワイト」
また格安のスチール製の物置を購入して、自分でペインティングするのも良いかもしれません。
自宅の雰囲気に合わせることができますし、何よりもコストを抑えることが可能となります。
ベンチ代わりになるストッカーは一石二鳥
その他に細々としたものを収納するために、座面を持ち上げるとものが収納できる「ベンチ型のストッカー」を購入しました。
友達が来たときなどはその上にクッションを置けばベンチ代わりになるので、非常に便利です。
アルミベンチストッカーABS-114N
https://item.rakuten.co.jp/tac-online/201208091759/
室外機を上手に隠すのがポイント
ベランピングは、ベランダで行うグランピング。優雅な雰囲気がポイントです。
そのため自宅にありがちな「生活感」はできるだけ排除するか、上手に隠すことが必要となります。
ベランダにあるもので最も生活感を醸し出すものといえば、エアコンの室外機。
これがあるかないかで雰囲気がぐっと変わります。
ただ室外機をなくすわけにはいかないので、オシャレに室外機を隠すことができるカバーを考えてみました。
市販品もあるがやや割高
ネットやホームセンターで探すと、木製のエアコン室外機カバーがすぐに見つかります。
室外機は大抵サイズが決まっているので、大きさもピッタリ。ウッディで雰囲気も良く、上に鉢植えなどを置くこともできるため、使い勝手も抜群です。
ただ、6~7,000円と、少々割高感があるのが難点でした。
「すのこ」を加工するとリーズナブルでお手軽に完成
そこでホームセンターで「すのこ」を購入。簡単なDIYで室外機カバーを作ってみると、市販品の半分くらいで済みました。
良い感じの色にするためにオイルステインを塗ったところ、雨もはじいてくれて一石二鳥です。
このオイルステン、ウッドデッキに塗っても保護材となり、色も良くなるため一缶購入しておいても良いものだと思います。
防災グッズも入れておけばいざという時安心
東日本大震災以降、常に頭のどこかに「いざという時のための準備」という意識があります。
我が家でも防災セットを購入したりしていたのですが、ベランダに物置を置いたことをきっかけに、本格的に防災グッズを揃えることにしました。
幸いベランピング用にアウトドアグッズを準備しているので、テントやターフ、ガスコンロなどはあります。
その他にも
・1人3L×3日分の水
・レトルトご飯や缶詰
・簡易トイレ
・保温アルミシート
・ウェットティッシュ
といった定番のものを購入し、備蓄しました。
購入したベランダ物置はかなりの収納力があるため、家族3人が1週間耐えられる程度の物資を置いておくことができます。
この安心感は非常に大きなものです。
ベランダに置く物置は「生活感」を消すことがポイント
ベランピングのポイントは、自宅に居ながら「非日常」空間を作り出すことにあります。
そのためは徹底的に生活感を取り除くことが重要です。
特に物置やストッカーは実用一点張りで生活感丸出しなものが多いため、デザインのよいものや、カラーリングなどの工夫が必要となります。
ただ一旦ベランピングの環境を整えてしまえば、遠いリゾート地に行かなくても、毎日アウトドア気分を味わうことができるのです。
ちょっとした工夫でできるベランピング。
ぜひ参考にしてみてください。
文:友三郎(40代・元歌舞伎役者、現ファイナンシャルプランナー)