マイホームを持つというのは、人生の一大イベント。
モデルルームを見学することで、より具体的に希望の仕様や間取りをイメージすることができます。
私もマイホームに憧れ、モデルルームを見学していた時期がありました。
きれいで明るいモデルルームは、夢があって見ているだけでも楽しいものですが、見学のちょっとしたポイントを知っておくと、より実用的です。
実は、わたくし、独身時代に住宅展示場の受付の仕事をしていました。
今回はモデルルームを見学する時期やポイントについて、ご紹介します。
モデルルーム見学の前に、知っておきたいこと
モデルルームは気軽に見学できる?
もちろん気軽に見学できます。
今すぐ購入を考えている方だけが来場しているように思うかもしれませんが、実際は、将来のためや、休日のお出かけ感覚で訪れるご家族もいます。
モデルルームというのは、休日を中心にスタッフが常駐しているパターンと、平日は見学希望の連絡を受けて鍵を開けるケースがあります。
閉まっていても連絡先を確認してみてください。
ホームページで調べるか、建物の周りのチラシ、のぼりなど、連絡先情報が置いてあるはずです。
子ども連れでもゆっくり見たい
小さな赤ちゃんや、じっとできない元気な子ども連れだと、落ちついて見ることが難しいですよね。
スタッフと話しているうちにどこかに入ってしまう(子どもは隙間や押入れなど、隠れ場所が大好き)、動き回っているうちに備品を壊してしまうのではと、私もハラハラした経験がありました。
比較的大きなハウスメーカーであれば、小さな子どもがいるファミリー向けに、子どものお世話係が常駐している場合があります。
主にお茶を出したり、ご案内の補助をしたりするスタッフで、女性が多かったです。
もしくは、キッズスペースが用意されているモデルルームもありました。
子どもがおもちゃやDVDで静かにしている間に、室内を見学できます。
でも、これらは比較的大きなマンションや住宅展示場のケース。
子どもが気になって、なかなか見学に集中できない場合は……
・夫と妻が交代で見学する
・子どもを誰かに預けた上で、出直す
・あらかじめ予約を取って、対応してもらえるか確認する
本気で購入を考えているならば、担当スタッフに相談することで、協力してもらえます。
時間帯によっては混む
経験からお話しすると、休日の午後が、一番混みやすいようです。
逆に、オープンしてすぐの午前中であれば、見学客も少ないので、ゆっくり見ることができると思います。
一度にたくさんの家族で混みあうことがないよう、外で待機させられることもありますので、時間を有効に使いたい場合は、休日の午後を避けるのが良いかもしれません。
さらにできれば、明るい時間帯だけでなく、太陽が落ちてからの夜の外観、室内の雰囲気なども確認しておくと、よりイメージに近い物件を探せるでしょう。
【スタッフ裏話①】
もしもイベント感覚で来場するのであれば、先にさりげなく目的を伝えておくと、スタッフの営業目線からはずれ、短時間で気楽に見学できると思います。
平日や天気の悪い日など、運営側が暇を持て余している日は、購入意思の低いお客様でも歓迎されることが多いですよ!
モデルルーム見学の時期と流れ
マンションのモデルルームというのは、各住戸によって、広さや間取り、向きも違います。
特に、角部屋や最上階は人気の為、見学したときにはすでに売約済みなことも。
せっかく気に入っても、自分の希望の部屋が空いていなかった、ということもありますので、気になっている場合は、なるべく募集から早い時期に見学されることをおすすめします。
では、モデルルーム見学は、どのような流れですすむのでしょうか?
一般的なケースをご紹介します。
・受付、アンケート記入
・間取り図をみながら、案内される
・構造や特徴の説明、予算や希望のヒアリング
・さらに詳しく相談したい場合は、担当が後日連絡
このような流れが一般的です。
しっかりと建設計画や説明を受けたい場合は、担当になるスタッフと具体的な話をすることも多いです。
実物を見ながらの方が、構造や内装イメージをつかみやすいでしょう。
【スタッフ裏話②】
販売スタッフからみると、本気の人、まだ気持ちが固まっていない人、イベント感覚の人はなんとなくわかるものでした。
服装や持ち物なども意外に観察されているので、着飾る必要はありませんが、小奇麗にした方が丁寧に対応してもらえそうですね。
見学の際に見ておきたいポイント
中に入ると、素敵な家具や最新家電に目を奪われ、このままのイメージで住むかのように感じてしまいますが、そこはモデルルーム独自の「マジック」であることもお忘れなく。
まずは、ご自分の予算、要望をしっかり確認しましょう。
見ておきたいポイントとしては、以下。
・住戸の間取り
・各部屋の方角
・収納
・水回りの使いやすさ
・標準装備かオプションなのか
・家族の生活スタイルに合うか
・共有部分の確認
・周辺の環境
その他、家族構成による生活導線、家事導線もイメージしておくと、生活しやすい家になるでしょう。
【スタッフ裏話③夫側、妻側の希望】
まれに、ご夫婦で希望イメージが折り合わないといったケースもあります。
その場合は、どちらの味方もしづらいのですが、やはり奥様の意見が通る場合が後々スムーズであったように感じます。
見落としがちなポイント
モデルルームはとても美しく整えられていますので、良い面ばかり際立ちますが、以下のポイントも見学の際に知っておくとよいでしょう。
・家具やインテリアで広さのイメージは変わる
・マンションは各住戸によって間取りや広さが違う
・お風呂に窓や換気扇があるのか
・エレベーターや駐車場の位置
・キッチンの高さ
・コンセントの位置や数
・セキュリティ
・昼間と夜の違い
住居は自身のの家具や持ち物によって、がらりとイメージが変わります。
個人的には、モデルルームに限らず、冷蔵庫の扉の向きがとても気になります。
知人の話ですが、引っ越したはいいが、持っている冷蔵庫の扉が逆向きで毎回開けづらかったという苦い失敗がありました。
【スタッフ裏話④駐車場】
駐車場の場所も、住戸によって決められていたり早い物勝ちだったりと、早い時期に決めた方が有利な傾向にあります。
来客があった場合を想定して、来客用の駐車場が用意されているのか、ない場合は近くにコインパーキングなどがあるのかも調べておくと良いでしょう。
雨の日や大量の買い物をしたときには、一時的にエントランス前に駐車できるスペースがあるかも確認しておくと便利です。
家は人生の中の一番大きな買い物。
少しでも気になる点は何でも質問をして、満足のいくマイホームを手に入れてくださいね。