一人暮らしをすることになったとき、新生活への期待に夢が膨らむ一方、初めての体験に不安を感じたり、何から手を付けていいのかわからなかったりする方も多いですよね。

今回は、そんな初めての一人暮らしをスタートするにあたって、できるだけ理想に近い賃貸物件がみつかるように、お部屋探しの前に考えておきたいポイントをいくつかご紹介したいと思います!

 

お部屋選びの「譲れない」条件を明確に

一人暮らしを始めるきっかけはそれぞれ異なるかと思います。

例えば、就職や転勤、進学を踏まえた引っ越しでは「勤務先や学校への通いやすさ」が大事ですよね。

また、若い方の初めての独り立ちではなによりも「家賃」が、お部屋探しの上で何より優先されるポイントなのではないでしょうか。

 

まずは「通勤時間がドアtoドアで30分以内」、「家賃は60,000円まで」など、どんな物件でも絶対に譲れない条件をリストに書き上げ、これから実際見ていく複数の物件を、そもそも検討する価値があるかどうかの参考にすることをおすすめします。

 

そのほかの検討条件としては、「築年数」や「広さ」、「風呂トイレ別」など、様々なものがありますが、事前にこれらを自分なりに「できたら欲しいもの」、「なくてもよいもの」と、順番に分けて書き出しておくと、効率的にお部屋選びができるでしょう。

 

ライフスタイルに合わせて選ぶ

大宮駅の写真です

 

住む場所は、自身のライフスタイルに合わせて選ぶのが基本です。

 

例えば、ほぼ毎日電車を利用するのであれば、駅近くの物件が当然便利です。

ただし、どの駅を選ぶかによって、その利便性は大きく変わってくるので注意が必要です。

数駅離れていたとしても急行や快速が停車する駅を選んだ方が、通勤や通学に要する時間を短縮できたり、家賃相場が低くなっていたりする場合もあります。

 

また、始発の駅を選べば、座れる確率が高くなります。

くれぐれも利用する駅間の距離だけをみて、判断しないようにしましょう。

 

また、路線図では見抜けない乗り換えのコツも存在します。

同じ駅名でも乗り換えの際に長い距離を歩くケースがある一方、違う駅名でも駅同士がすぐ近くにあって簡単に乗り換えができるケースもあるので、よく確認してみてくださいね。

 

さらに、バスを利用する場合にも注意が必要です。

バス停が物件近くにある場合でも、「本数は十分走っているか」、「最終バスの時刻は早くないか」、webなどで事前にチェックしておきましょう。

特にバスは電車に比べると、道路状況の影響を受けるため、時間の正確性にどうしてもバラツキが生じてしまう交通手段です。

普段の通勤や通学の足として利用するのであれば、所要時間にある程度ゆとりを持って考えておくようにしましょう。

 

通勤や通学時の利便性を再重視するのであれば、思いきって勤務先や学校に徒歩(自転車)で通える場所で探してみるというのもひとつの方法です。

多少家賃が高くなる可能性はあるかもしれませんが、とくに早朝勤務や帰宅時刻が遅い人にとっては、度々そのメリットに気づかされるでしょう。

 

その他「自炊をするか否か」も、居住エリアの選択に関わってきます。

自炊をする人の場合は、スーパーの近くや商店街が充実したエリアが適していますし、自炊しない人の場合は、コンビニの近くや飲食店が数多く存在するエリアが便利ですね。

 

家賃は収入の20%を目指して

家計簿の写真です

 

これまで一人暮らしをしたことがない人にとって、自分が支払ってゆける家賃額を算出するのは、なかなか難しいですよね。

一人暮らしを始めると、家賃以外にも電気やガスなどの光熱費に加え、電話やインターネットなどの通信費、場合によっては管理費や駐車場代など……。

実家暮らしのときには関わることのなかった費用も、当たり前ですが自らの財布から出ていくようになります。

 

一般的には、家賃は収入の30%までを目安に考えるとよいとされていますが、家賃以外の支出の目処が明確でなければ、それよりも水準を下げて収入の「20%程度」と考えていた方が安全です。

 

まとめ

満足のいく一人暮らしをスタートさせるコツは、事前の心構えにあります。

自分が求めるすべての条件を満たす物件に出会えるチャンスはほぼ奇跡。

ですから、完璧を求めずに、先に挙げた「絶対に譲れない条件」だけは死守して、7~8割程度の合格点を目指してみてください。

 

一人暮らしを始めたお部屋にそのままずっと住み続ける必要はありません。

まずは一人暮らしを始めてみて、後々、より理想的な物件を探して引っ越すことも十分可能ですので、まずは「満足のいくお部屋探し」よりも「失敗しないお部屋探し」といった心構えで臨むことをおすすめします!